知的財産と調査

知的財産、特許調査やニュースに関する雑感です。

NEW !
テーマ:

先週、自分の車のABSやトランクションコントロールが故障しました。

電装系の部品が壊れたようです。


車の走行には基本的に支障ありませんので、意に介さず、今日の午後は車で出勤しています。





しかし、この故障が、もし自動運転に関する部品だったらと思うと、ゾッとします。


それに、自動運転を実現するには、ハードウェアだけでなく、そのアルゴリズムを記述した膨大なソフトウェアが必要になります。


一般に、ハードウェアよりもソフトウェアのほうが、不具合が多いことが知られています。そうすると、運転アシストや自動運転が実現しても、ソフトウェアやハードウェアの不具合で、いつ問題が生ずるかわからないことになります。


以下は、「車の自動運転、夢物語の化けの皮剥がれる…死亡等の事故多発、ブレーキすら正常作動せず」という記事です。


ビジネスジャーナルは否定的な記事が多いのですが、自分の考えと同じですので、引用しました。


セカンドライフ、3Dテレビ、ビッグデータ、ビジネスモデル特許、IT革命、・・・

かつて、数多くのバズワードが浮かんでは消えてゆきました。

ARを使ったポケモンGoも、1週間で飽きられて来ています。


IoTや人工知能も同じ運命となる可能性が高いと思っています。


IoTで多くの機器がネットに繋がったら、不具合の発生で世の中が混乱することでしょう。ネットに繋がないことが安全、という時代が来るかもしれません。


http://biz-journal.jp/2016/07/post_16061.html  

 成長著しかったスマートフォン(スマホ)市場が成熟し始めました。それにともなって、人々の関心は「その次に時代を牽引するのは何か」に移ってきているように感じます。

 新しい技術が注目されると、次世代を切り開く「夢の技術」としてさまざまなメディアが持ち上げ、またそこに専門家も加わって時代を変える期待感も膨らんできます。IoT(モノとインターネットの融合)、自動運転、仮想現実、拡張現実、ビッグデータ、オムニチャネル――、数え切れないほどのバズワードが広がってきています。

 確かに、新しい技術が牽引車となって、イノベーションが起こることもあります。しかし、技術だけで社会が変わることはあまりなく、ビジネスのシステムや社会システムの変革をともなって初めて、新しい価値が創造されてくるという視点を持つことが重要です。


繰り返されてきた「一過性のブーム」


 2007年の春から夏にかけて盛り上がった「セカンドライフ」ブームをご記憶でしょうか。仮想空間で、住宅、家具、洋服などが自分でデザインできたり、世界中の人とチャットしたり、仮想通貨のリンデンドルで取引ができるなど、仮想空間が切り開く新しい世界の始まりだとメディアが持ち上げ、広告代理店が仕掛けて、さまざまな企業をも巻き込んだお祭りを引き起こしました。

 こういったブームに警鐘を鳴らすことは勇気がいります。セカンドライフが知られ始めたかなり早い時点で筆者は批判をブログに書きましたが、随分厳しいご意見を頂戴しました。夢を破ることは許せないということでしょうか。ゲームならまだしも、中途半端にリアルな世界を模倣したにすぎない仮想空間はハリボテの世界にすぎず、あっという間に人びとの関心から遠ざかってしまいました。

 しかし、多くのメディアは何か新しい時代が始まるかのような空気をつくりだしていたのです。


 このグーグルグラスに、胸をときめかした人も少なくないと思います。しかし、グーグルグラスは早くも人々の話題から消えました。というのも、昨年初めにグーグルグラスは販売中止に追い込まれたからです。


技術競争の果てに0円の価値でしかなくなった3Dテレビ機能


 業界そのものが暴走してしまうこともあります。典型は3D液晶テレビです。映画館では普及しても、家庭でわざわざメガネをかけて見なければならない3Dは、最初から一過性のブームで終わることが予想されました。しかし、テレビ業界がこぞって参戦し、予想通りにあっという間にブームが終わり、今では3D機能がついていても付加価値にならない、つまり、まったくお金が取れない技術になってしまいました。3Dテレビに立ちはだかったのも人びとの感性であり、テレビはリビングではくつろいで見るものという生活文化でした。

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
NEW !
テーマ:

以前も取り上げた話ですが、三陽商会は、バーバリーを扱っていましたが、その取り扱いがなくなった結果、大幅な赤字に転落したとのことです。また、全社員の2割弱を希望退職で減らすとのこと。


商標のライセンスビジネスは、その許諾がなくなれば、一瞬にして転落する危険性を孕んでいます。


http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160729-OYT1T50088.html

 アパレル大手の三陽商会が29日発表した2016年6月中間連結決算は、税引き後利益が54億円の赤字(前年同期は50億円の黒字)となった。


 英バーバリーとのライセンス契約が昨夏で終了し、主力だった「バーバリー」ブランドが扱えなくなったことが影響した。後継ブランドとした「マッキントッシュ ロンドン」では、補いきれなかった。


 これに伴い16年12月期の税引き後利益の予想を、4月時点の3億円の黒字から、95億円の赤字に下方修正した。前年実績は25億円の黒字だった。業績不振から、全社員の2割弱にあたる約250人の希望退職者を募り、不採算ブランドを整理する。



以下は、7/29の中間連結決算です。 http://www.sanyo-shokai.co.jp/company/ir/pdf/28_74_tyukan.pdf

しかしながら、平成27年春夏シーズンをもってバーバリーブランドのライセンス事業を終了したこと、また百貨店ボリュームゾーン展開ブランドが苦戦したことなどによる売上高の減少に伴い、厳しい業績となりました。
この結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は341億4千万円(前年同期比38.3%減)、繰越商品在庫の評価減27億5千3百万円を計上したこと等により、営業損失は58億1千2百万円(前年同期は77億5千4百万円の営業利益)、経常損失は57億6千3百万円(前年同期は79億8千3百万円の経常利益)、また、繰延税金資産の取崩し等に伴う法人税等調整額30億7千万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は54億8千8百万円(前年同期は50億7千7百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

本日、平成28年5月分 特許出願等統計速報が公表されました。


5月の特許実用新案出願数は22,490件と、4月の24,239件よりも減っていますが、前年同月比では0.9%増とのことです。


http://www.jpo.go.jp/shiryou/toukei/syutugan_toukei_sokuho.htm


意匠は、2,233件と、前年同月比でも3.0%の減少です。


特許異議は、月約120件ペースが定着したようです。


やはり弁理士にとっては、出願以外の業務開拓が急務です。

しかし、知財キャラバンのように、今まで弁理士に縁がなかった会社を訪問するというやり方では、上手く行かないように感じます。


そもそも、発明やデザインなど創作をしない会社も少なくありません。弁理士に縁のない会社の多くはそうでしょう。

そのような会社に、知財のコンサルティングを働きかけても、商標登録以外の課題はないはずです。


経営に資する知財コンサルなどという抽象的なテーマではなく、契約、翻訳、調査、特許情報分析、知財価値評価など、具体的な知財実務に、弁理士が関与してゆくことが必要と思っています。

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

先月ですが、北大の田村教授が、均等論に関する大合議判決を、westlawで解説しています。


均等の第一要件(本質的部分)について、非常に詳細に解説されています。


また、第五要件(意識的除外)についても解説されています。


このテーマと直接関係はないと思われますが、来月の北大サマーセミナーで、田村教授が「知財高裁―大合議制度の運用と課題―」について講義されるので、楽しみにしています。

http://www.westlawjapan.com/column-law/2016/160613/

第78号均等論の要件の明晰化を図った知財高裁大合議判決
~マキサカルシトール事件~

文献番号 2016WLJCC016

北海道大学大学院法学研究科
教授 田村 善之


Ⅰ はじめに

本コラムがとりあげるのは、知財高裁が、大合議判決をもって、均等論に関して争われていた幾つかの論点につき要件の明晰化を図った、知財高判平成28.3.25平成27(ネ)10014[ビタミンDおよびステロイド誘導体の合成用中間体およびその製造方法]※1である。この判決は、ボールスプライン軸受最判が打ち立てた均等の5つの要件のうち、特に第1要件である(非)本質的部分の意義、第5要件の審査経過禁反言に関連して、出願時同効材に対する均等の可否、明細書に記載しつつクレイムに含めなかった技術に関するDedicationの法理の適否が争点となった。

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

出勤・退勤時間を早めて夕方を活用する「ゆう活」が政府の肝煎りで始まったが、調査結果は残業時間が「増えた」が「減った」を上回る皮肉な結果となったそうです。


ゆう活のせいでしょうか、最近朝8時頃、早めに出勤すると、通勤電車の乗車率が200%程度で、身動きが取れません。

早く起きて、超満員電車に乗れば、疲労困憊です。


むしろ、7時過ぎに起きて、9時に出勤すれば、電車もそれほど混んでおらず、疲れも残りません。


先ほどまで事務所の近く(錦糸町)に、小池ゆり子さんが来て、政策の一つとして満員電車解消を挙げていました。


満員電車解消も良いですが、皆が朝早く出勤するなどの愚策は止め、時差出勤を推奨すべきでしょう。


また、現実には時間をかけなければ出来ない仕事もあります。そして、仕事は一部の方に集中するものです。


残業ゼロをうたうよりも、忙しくない人は早く帰り、仕事の多い人は存分に働いてもらう。そのような世の中を実現するのが、現実的でしょう。


http://mainichi.jp/articles/20160728/ddm/012/010/092000c  

 霞が関で働く国家公務員の労働組合が27日、残業実態の調査結果を公表した。中央省庁は昨夏、出勤・退勤時間を早めて夕方を活用する「ゆう活」が政府の肝煎りで始まったが、調査結果は残業時間が「増えた」が「減った」を上回る皮肉な結果となった。


 各省庁の労働組合が作る「霞国公」に加盟する17組合のうち厚生労働省や国土交通省の労組など10組合が調査し、非管理職の6・5%に当たる2208人から回答を得た。

 月平均残業時間は36・7時間(前年比1・1時間増)。残業代が全額支給されているとの回答は49・3%(同3・8ポイント増)で相当数の不払いがあることが浮かんだ。「ゆう活」に関する調査では「残業が減った」(13・9%)より、「残業が増えた」(18・3%)の方が多かった。

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

日米協働調査が、公開前の出願についても利用可能になるとのことです。


現在は、日本のほうが審査の待ち時間が短い状況ですので、日本の公開前に行われた審査結果を使って、米国の審査を早く進めることが可能になると思われます。


ただし、日本は日本語文献の調査結果を中心とした審査、米国は英語文献の調査結果を中心に審査します。


実際には完璧な審査はできません。そのため、日本で特許になるものならば、米国でも特許になるとは限らない点には、注意が必要です。


http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160728001/20160728001.html

日米協働調査がより使いやすくなります~公開前出願も日米協働調査の申請が可能になります~

本件の概要

日本国特許庁と米国特許商標庁は、平成 27年 8月 1日より日米協働調査試行プログラム(日米協働調査)を行っていますが、更なる利便性向上のため、平成 28年 8月1日より申請要件を緩和し、これまで申請が認められなかった公開前の出願についても申請を可能とします。これにより、日米両国での公開を待つことなく日米協働調査の申請を行うことができ、一層早期に両国での特許権の取得が可能になります。

1.日米協働調査について

日米協働調査は、日米両国に特許出願した発明について、日米の特許審査官がそれぞれ調査を実施し、その調査結果及び見解を共有した後に、それぞれの特許審査官が、早期かつ同時期に最初の審査結果を送付する、世界初の試みです。
平成 27年 8月 1日の開始以降、34件の申請が行われ(平成 28年 7月 21日現在)、日米間の協力のもと両庁で着実に審査を進めています。

今般、日米協働調査の更なる利便性向上のため、公開済要件を削除し、公開前の出願についても申請を可能としました。

2.申請要件緩和による我が国企業のメリット

これまでは、日米両国での出願公開を待つ必要があったため、第 1国への出願から 18月を経過するまで申請ができませんでした。今般の要件緩和によって、両国に出願を行った時点で申請が可能になるため、6月以上申請時期を早めることができます。

我が国企業等は、さらに使いやすくなった日米協働調査を活用することで、審査・権利取得の時期に関する予見性が向上するだけでなく、日米の特許審査官が協働した調査結果を踏まえた、より強く安定した権利を、日米両国それぞれにおいて早期かつ同時期に得ることが可能となり、我が国企業等のより円滑な国際事業展開の促進が期待されます。

3.要件緩和の実施時期

平成 28年 8月 1日以降の申請について緩和された申請要件を適用します。 

※公開前出願について日米協働調査を申請する際には、対応する米国出願の請求項の写しの提出が必要です。
※日米協働調査試行プログラムの詳細は以下をご覧ください。
日米協働調査試行プログラムについて<
URL外部リンク >
日米協働調査試行プログラムの日本における手続について<
PDFPDFファイル外部リンク >

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

まもなく、知的財産法判例教室 第8版が発売されるようです。

この本は、判例の解説が薄いなどと批判されましたが、第8版まで続きました。


試験対策や忙しい実務家にとっては、詳細な判例の解説よりも、必要なことのみ簡潔に解説したもののほうが、支持されるということだと思います。


普段の仕事でも、話や説明が冗長で何が重要なのか、わからない方は評価されません。書籍も同じと思います。



知的財産法判例教室/法学書院
¥3,024
Amazon.co.jp
 弁理士試験の短答試験、論文試験対策としての、最高裁判例等重要判例を短時間でマスターするための判例集です。判例趣旨を必要十分な内容にまとめ、キーワード、合格のポイント、関連事項を豊富に収録しています。
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:
今日も知財キャラバン研修を受講しています。今回で3回目、座学の最後になります。

知財ミックス戦略、海外進出、オープン・クローズ戦略など、知っておきべき内容とは思いますが、既知の話が多いように感じます。

このような研修を行うこと自体は良いと思うのですが、平日の昼間に特別なカリキュラムを組んで、お客さんを待たせ、従業員を放ってでも開催すべきなのかは、疑問が残るところです。

むしろ、e-ラーニング配信し、弁理士会会員に広く受講してもらう内容と思います。

前回は経営コンサルタントによる経営コンサルになるための講義でした。この知財キャラバン研修、何を目指しているのか、不明確である点が一番の問題と思います。

実は、知財キャラバン事業については、昨年の春から懸念の声が少なからず挙がっていました。聞く耳を持たずに、突っ走ってしまったことについて、総括が必要と思います。




いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

ベトナムのビジネス法務に関する近刊です。


大手法律事務所の執筆で、9月発売予定とのことです。

知的財産法に関する項目もあります。

http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641048195

ベトナムのビジネス法務 -- アジアビジネス法務の基礎シリーズ

アジア法務解説書の決定版.


西村あさひ法律事務所/編


2016年09月上旬予定
 A5判並製カバー付 , 300ページ
予定価 3,240円(本体 3,000円)
ISBN 978-4-641-04819-5


外国法

 
マーケットとしても,生産拠点としても注目を集めるベトナム。そんな変化の激しいベトナムの法制度を,企業の進出段階に応じてわかりやすく解説したベトナム法務解説書の決定版。2015年7月に施行された2014年投資法や2014年企業法にも対応。

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

日本弁理士会のマスコット「はっぴょん」が、ゆるキャラ(R)グランプリ2016にエントリーしたそうです。


http://www.jpaa.or.jp/?p=30663

日本弁理士会公認キャラクター「はっぴょん」が、ゆるキャラ(R)グランプリ2016にエン
トリーしましたので、お知らせします。

ゆるキャラ(R)グランプリ2016の投票は7月22日(金)10時よりスタートしました。
10月24日(月)18時まで毎日1票、投票することができます。

「はっぴょん」を通じて、日本弁理士会、ひいては知的財産権の周知に寄与できれば
と期待しています。

皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。



なお、以下のはっぴょん着ぐるみは、2年前、自分が執行理事をしていた際に、企画されたものです。


呼吸のしにくい素材のため、中に入るのは30分程度が限界とのことですが、このはっぴょんは予想以上に好評で、驚きました。
http://www.yurugp.jp/vote/detail.php?id=00002888

いいね!した人  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。