五郎ちゃん物語。第185話、前編
五郎ちゃん、後2週間で本番です。
2週間で430枚のチケットを販売しなくてはなりません。
明くる日の朝一番から知り合いの人に電話をします。
「すみません、2週間後に県民交流センターで地球に感謝をと言う、ミネハハさんを招いてコンサートを行うのですが、いかがですか」
「ごめんなさい、その日は用事があるのです。」
「分かりました。」
「すみません、2週間後に・・・・・」
電話を続けます。
するとある方が、
「ちょっと、そのチケット持ってきて。」
と言われました。
「はい。」
その方は、病院に入院されていました。
病院に行きました。
「五郎さん、今までこのチケットをどのようにして販売してきたの。」
「はい。みんなで販売に取り組んできました。」
「売れなかったでしょう。」
「はい、500枚のうちに70枚しか売れていません。」
「あのね、私の友達が、同じような事をしている人がいるのよ。」
「はい。」
「その人は、最初から人に売って貰おうという気がこれぽっちも無いのよ。」
「えっ。」
「五郎さんのやろうとしていることは、良いことなんだけど、人に主旨が伝わりにくいのよね。」
「そうですか?」
「まっ、そのことが分かれば、この様には成っていなかったでしょうけどね。」
「はい。」
「分かったわ、協力するわ。」
「えっ、本当ですか。」
「まっ、どんだけ売れるか分からないけど、このことをやり切れなかったら、今後、五郎さんはこの鹿児島では本当のほら吹きの嘘つきで終ってしまうものね。」
「はい。そうだと思います。」
「みんなのために、そうなってはいけないものね。頑張んばりましょう。」
「ありがとうございます。」
そうしているところへ、今朝、電話しておいた女性の人から連絡がありました。
「五郎さん、まだチケットある?」
「はい。」
「じゃ、持ってきて。」
「はい、分かりました。」
谷山から、吉野へと走ります。
「失礼します。チケット持って上がりました。」
「どうぞ、まっ、お茶でも飲みなさい。」
「有難うございます。」
「まだチケット、残っている?」
「はい、あります。」
「じゃ、5枚頂戴。」
「えっ、5枚も?」
「ええ、友達も誘っていくわ。」
「有難うございます。」
5枚も買って下さるなんて、感激です。
「本当にうれしいです。」
と言って五郎ちゃん涙が出ました。
「何を、泣いてるの?」
「いや、嬉しくて。」
「何を言ってるの、このぐらいで泣いていたって。五郎さんではないわ」
「そうですね。」
「そうよ、がんばって。」
「はい、有難うございます。」
外に出ると、今度は、さつま川内から、連絡がありました。
「五郎さん、チケット持って来て。」
「有難うございます。」
すぐに、さつま川内へ走ります。
「五郎さん、どんなぐあいですか?」
「はい、なかなかです。」
「そうね、じゃ、私と主人の分、2枚下さい。」
「有難うございます。」
「がんばってね。」
「はい。」
せっかく川内に来たので、訳は分からないのに、「ふるさと元気産業株式会社」の株券を3枚買って下さった、社長さんのところに寄りました。
「こんにちわ、五郎です。」
「あっ、五郎さん、コンサートの準備はどうね。」
「はい、後、2週間足らずですが、まだ、チケットが売れていなくて?」
「そうね。まだあるね。」
「はい。あります。」
「じゃ、五枚ほど頂戴。」
「有難うございます。」
なんか、五郎ちゃん急に元気になります。
「どうぞ。」
「うん、ありがとう。ところで五郎さん、難しいでしょう。」
「はい、正直言って、自分では、分かっているつもりなんですが、地球へ感謝とか、分からないみたいです。」
「そうだね、私は思うのだけど、五郎さんがやろうとしていることは、今の時代とっても大切なことだと思う。
しかし、そのことを、具合的に何かをやろうと五郎さんがもがいているのだと思うよ。」
「そうでしょうか?」
「私は、五郎さんの事は良く分かっているつもりなんだけど、息子や社員達に五郎さんのやっていることを伝えるのは、非常に難しいんだよね。」
「なるほど。」
「だから、これからも色々と苦労はあるかもしれないけど、私は協力するつもりなので、頑張って。」
「有難うございます。」
本当に、自分がやろうとしていることは難しい事んだなぁ。どうすればいいのだろう。
しかし、今は、ただただ、チケットを一生懸命売るだけです。
そうしているうちに、日が暮れました。
今日一日、30枚のチケットが売れました。
後、400枚です。明日は、50枚売るぞ!
第185話、後編へつづく。
五郎ちゃん、後2週間で本番です。
2週間で430枚のチケットを販売しなくてはなりません。
明くる日の朝一番から知り合いの人に電話をします。
「すみません、2週間後に県民交流センターで地球に感謝をと言う、ミネハハさんを招いてコンサートを行うのですが、いかがですか」
「ごめんなさい、その日は用事があるのです。」
「分かりました。」
「すみません、2週間後に・・・・・」
電話を続けます。
するとある方が、
「ちょっと、そのチケット持ってきて。」
と言われました。
「はい。」
その方は、病院に入院されていました。
病院に行きました。
「五郎さん、今までこのチケットをどのようにして販売してきたの。」
「はい。みんなで販売に取り組んできました。」
「売れなかったでしょう。」
「はい、500枚のうちに70枚しか売れていません。」
「あのね、私の友達が、同じような事をしている人がいるのよ。」
「はい。」
「その人は、最初から人に売って貰おうという気がこれぽっちも無いのよ。」
「えっ。」
「五郎さんのやろうとしていることは、良いことなんだけど、人に主旨が伝わりにくいのよね。」
「そうですか?」
「まっ、そのことが分かれば、この様には成っていなかったでしょうけどね。」
「はい。」
「分かったわ、協力するわ。」
「えっ、本当ですか。」
「まっ、どんだけ売れるか分からないけど、このことをやり切れなかったら、今後、五郎さんはこの鹿児島では本当のほら吹きの嘘つきで終ってしまうものね。」
「はい。そうだと思います。」
「みんなのために、そうなってはいけないものね。頑張んばりましょう。」
「ありがとうございます。」
そうしているところへ、今朝、電話しておいた女性の人から連絡がありました。
「五郎さん、まだチケットある?」
「はい。」
「じゃ、持ってきて。」
「はい、分かりました。」
谷山から、吉野へと走ります。
「失礼します。チケット持って上がりました。」
「どうぞ、まっ、お茶でも飲みなさい。」
「有難うございます。」
「まだチケット、残っている?」
「はい、あります。」
「じゃ、5枚頂戴。」
「えっ、5枚も?」
「ええ、友達も誘っていくわ。」
「有難うございます。」
5枚も買って下さるなんて、感激です。
「本当にうれしいです。」
と言って五郎ちゃん涙が出ました。
「何を、泣いてるの?」
「いや、嬉しくて。」
「何を言ってるの、このぐらいで泣いていたって。五郎さんではないわ」
「そうですね。」
「そうよ、がんばって。」
「はい、有難うございます。」
外に出ると、今度は、さつま川内から、連絡がありました。
「五郎さん、チケット持って来て。」
「有難うございます。」
すぐに、さつま川内へ走ります。
「五郎さん、どんなぐあいですか?」
「はい、なかなかです。」
「そうね、じゃ、私と主人の分、2枚下さい。」
「有難うございます。」
「がんばってね。」
「はい。」
せっかく川内に来たので、訳は分からないのに、「ふるさと元気産業株式会社」の株券を3枚買って下さった、社長さんのところに寄りました。
「こんにちわ、五郎です。」
「あっ、五郎さん、コンサートの準備はどうね。」
「はい、後、2週間足らずですが、まだ、チケットが売れていなくて?」
「そうね。まだあるね。」
「はい。あります。」
「じゃ、五枚ほど頂戴。」
「有難うございます。」
なんか、五郎ちゃん急に元気になります。
「どうぞ。」
「うん、ありがとう。ところで五郎さん、難しいでしょう。」
「はい、正直言って、自分では、分かっているつもりなんですが、地球へ感謝とか、分からないみたいです。」
「そうだね、私は思うのだけど、五郎さんがやろうとしていることは、今の時代とっても大切なことだと思う。
しかし、そのことを、具合的に何かをやろうと五郎さんがもがいているのだと思うよ。」
「そうでしょうか?」
「私は、五郎さんの事は良く分かっているつもりなんだけど、息子や社員達に五郎さんのやっていることを伝えるのは、非常に難しいんだよね。」
「なるほど。」
「だから、これからも色々と苦労はあるかもしれないけど、私は協力するつもりなので、頑張って。」
「有難うございます。」
本当に、自分がやろうとしていることは難しい事んだなぁ。どうすればいいのだろう。
しかし、今は、ただただ、チケットを一生懸命売るだけです。
そうしているうちに、日が暮れました。
今日一日、30枚のチケットが売れました。
後、400枚です。明日は、50枚売るぞ!
第185話、後編へつづく。