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五郎ちゃん物語。第185話、後編
後、400枚です。明日は、50枚売るぞ!
明くる日、病院の看護婦さんと会いました。
「五郎さん、いつもご苦労様。」
「こちらこそ、有難うございます。」
「ところで、昨日電話頂いたけど、チケット売れた?」
「はい、昨日30枚売れました。」
「そう、良かったわね。」
「本当に皆様に協力して頂いています。」
「五郎さんに、最初お会いした時には姓名判断でしたよね。」
「はい、そうですね。」
「あれから、色々と話をして頂いて元気を貰っているわ。」
「いえいえこちらこそ、お世話になっています。」
「そのお礼と言ってはなんだけど、ここに7万円あるから、全部チケットを買うわ。」
「えっ、7万円も。」
「そうよ。」
「有難うございます。では、25枚でいいですか?」
「いいわ、友達を招待するわ。」
「有難うございます。」
何のお礼か分かりませんが、7万円も買っていら頂きました。
そうしていると、長野県から、電話がありました。
「五郎さん、竹子です。」
「あっ、竹子さん。」
「覚えている。貴方に姓名判断で、名前を付けていただいた、かぐや姫竹子よ。」
「長野に行った節は、お世話になりました。」
そうなんです。長野に行く前に、ある人から、連絡があり、長野県の人が五郎さんに姓名判断をしてほしいという事だったのです。
電話で、話を聞き、「かぐや姫竹子」
という芸名を付けて上げてからのお付き合いです。
「あの時、五郎さんから、姓名判断をして頂き、80才にして仕事にも付けて、本当に人生が変わったわ。有難う。」
「いえいえ、ただ、私は、天からの声を伝えただけです。」
「ところで、今度、ミネハハさんのコンサートをするんだって。」
「はい、再来週の火曜日です。」
「では、私たち、社長と一緒にお伺いするわ。」
「えっ、長野から。」
「そうよ。」
「そうですか。」
「だって、チケットがまだ売れ残っているのでしょう。」
「はい。そうですけど。」
「五郎さんには、先日、長野の私たちの老人ホームに来て頂いて、元気を貰ったわ。」
「有難うございます。」
なんと、長野からわざわざ来ていただけるなんて。
すると、今度は、神戸から、連絡がありました。
「五郎さん。S.・M よ」
「あっ、S・M さんお久しぶりです。」
「神戸に来られた時は、色々とお世話になったわね。」
「いえいえ、こちらこそ。」
「今度、ミネハハさんのコンサートをするんだって。」
「はい。」
「じゃ、みんなで、行くわ。チケットを、5枚準備して。」
「えっ、神戸から、5人ですか?」
「そうよ、みんな鹿児島で、五郎さんに会うのを楽しみにしているわ。」
「有難うございます。」
なんと、誰が連絡しているのか分かりませんが、全国からどんどん連絡が入ります。
後一週間となりました。
あの、病院に入院している人から、次々とチケットの追加注文が入ります。
毎日のように、病院にチケットの配達です。
「 I さん、有難うございます。なんでこんなに、チケットを買って下さるのですか?」
「五郎さんを、ただのほら吹きで終わらしてはいけないでしょう。」
「有難うございます。」
いよいよ、本番当日です。
さてさて、どうなるのでしょう。
入口は、特産品販売コーナーが設けられました。
あの、鹿児島県民交流センターのメインステージの入口に、野菜とか、みかん、マンゴー、ビワの瓶詰など、さまざまの特産品の特売場が出来ました。
「五郎さん、いよいよ、開演です。あいさつの準備をお願いします。」
いよいよ、ステージの幕が上がります。
「オープニングの挨拶は、主催者を代表して、大門五郎こと T・M がご挨拶申し上げます。」
司会者の女性からアナウンスが流れました。
五郎ちゃん、ステージの真ん中に立ち挨拶します。
なんと、500人の会場が、満席です。
そうなんです。あれから、2週間、五郎ちゃんは、皆さんの奇跡的な協力を得て、430枚、全てのチケットを売り切ったのでした。
さあ、本番は、いかに進行するのでしょう。・・・・・
つづく。
後、400枚です。明日は、50枚売るぞ!
明くる日、病院の看護婦さんと会いました。
「五郎さん、いつもご苦労様。」
「こちらこそ、有難うございます。」
「ところで、昨日電話頂いたけど、チケット売れた?」
「はい、昨日30枚売れました。」
「そう、良かったわね。」
「本当に皆様に協力して頂いています。」
「五郎さんに、最初お会いした時には姓名判断でしたよね。」
「はい、そうですね。」
「あれから、色々と話をして頂いて元気を貰っているわ。」
「いえいえこちらこそ、お世話になっています。」
「そのお礼と言ってはなんだけど、ここに7万円あるから、全部チケットを買うわ。」
「えっ、7万円も。」
「そうよ。」
「有難うございます。では、25枚でいいですか?」
「いいわ、友達を招待するわ。」
「有難うございます。」
何のお礼か分かりませんが、7万円も買っていら頂きました。
そうしていると、長野県から、電話がありました。
「五郎さん、竹子です。」
「あっ、竹子さん。」
「覚えている。貴方に姓名判断で、名前を付けていただいた、かぐや姫竹子よ。」
「長野に行った節は、お世話になりました。」
そうなんです。長野に行く前に、ある人から、連絡があり、長野県の人が五郎さんに姓名判断をしてほしいという事だったのです。
電話で、話を聞き、「かぐや姫竹子」
という芸名を付けて上げてからのお付き合いです。
「あの時、五郎さんから、姓名判断をして頂き、80才にして仕事にも付けて、本当に人生が変わったわ。有難う。」
「いえいえ、ただ、私は、天からの声を伝えただけです。」
「ところで、今度、ミネハハさんのコンサートをするんだって。」
「はい、再来週の火曜日です。」
「では、私たち、社長と一緒にお伺いするわ。」
「えっ、長野から。」
「そうよ。」
「そうですか。」
「だって、チケットがまだ売れ残っているのでしょう。」
「はい。そうですけど。」
「五郎さんには、先日、長野の私たちの老人ホームに来て頂いて、元気を貰ったわ。」
「有難うございます。」
なんと、長野からわざわざ来ていただけるなんて。
すると、今度は、神戸から、連絡がありました。
「五郎さん。S.・M よ」
「あっ、S・M さんお久しぶりです。」
「神戸に来られた時は、色々とお世話になったわね。」
「いえいえ、こちらこそ。」
「今度、ミネハハさんのコンサートをするんだって。」
「はい。」
「じゃ、みんなで、行くわ。チケットを、5枚準備して。」
「えっ、神戸から、5人ですか?」
「そうよ、みんな鹿児島で、五郎さんに会うのを楽しみにしているわ。」
「有難うございます。」
なんと、誰が連絡しているのか分かりませんが、全国からどんどん連絡が入ります。
後一週間となりました。
あの、病院に入院している人から、次々とチケットの追加注文が入ります。
毎日のように、病院にチケットの配達です。
「 I さん、有難うございます。なんでこんなに、チケットを買って下さるのですか?」
「五郎さんを、ただのほら吹きで終わらしてはいけないでしょう。」
「有難うございます。」
いよいよ、本番当日です。
さてさて、どうなるのでしょう。
入口は、特産品販売コーナーが設けられました。
あの、鹿児島県民交流センターのメインステージの入口に、野菜とか、みかん、マンゴー、ビワの瓶詰など、さまざまの特産品の特売場が出来ました。
「五郎さん、いよいよ、開演です。あいさつの準備をお願いします。」
いよいよ、ステージの幕が上がります。
「オープニングの挨拶は、主催者を代表して、大門五郎こと T・M がご挨拶申し上げます。」
司会者の女性からアナウンスが流れました。
五郎ちゃん、ステージの真ん中に立ち挨拶します。
なんと、500人の会場が、満席です。
そうなんです。あれから、2週間、五郎ちゃんは、皆さんの奇跡的な協力を得て、430枚、全てのチケットを売り切ったのでした。
さあ、本番は、いかに進行するのでしょう。・・・・・
つづく。
五郎ちゃん物語。第185話、前編
五郎ちゃん、後2週間で本番です。
2週間で430枚のチケットを販売しなくてはなりません。
明くる日の朝一番から知り合いの人に電話をします。
「すみません、2週間後に県民交流センターで地球に感謝をと言う、ミネハハさんを招いてコンサートを行うのですが、いかがですか」
「ごめんなさい、その日は用事があるのです。」
「分かりました。」
「すみません、2週間後に・・・・・」
電話を続けます。
するとある方が、
「ちょっと、そのチケット持ってきて。」
と言われました。
「はい。」
その方は、病院に入院されていました。
病院に行きました。
「五郎さん、今までこのチケットをどのようにして販売してきたの。」
「はい。みんなで販売に取り組んできました。」
「売れなかったでしょう。」
「はい、500枚のうちに70枚しか売れていません。」
「あのね、私の友達が、同じような事をしている人がいるのよ。」
「はい。」
「その人は、最初から人に売って貰おうという気がこれぽっちも無いのよ。」
「えっ。」
「五郎さんのやろうとしていることは、良いことなんだけど、人に主旨が伝わりにくいのよね。」
「そうですか?」
「まっ、そのことが分かれば、この様には成っていなかったでしょうけどね。」
「はい。」
「分かったわ、協力するわ。」
「えっ、本当ですか。」
「まっ、どんだけ売れるか分からないけど、このことをやり切れなかったら、今後、五郎さんはこの鹿児島では本当のほら吹きの嘘つきで終ってしまうものね。」
「はい。そうだと思います。」
「みんなのために、そうなってはいけないものね。頑張んばりましょう。」
「ありがとうございます。」
そうしているところへ、今朝、電話しておいた女性の人から連絡がありました。
「五郎さん、まだチケットある?」
「はい。」
「じゃ、持ってきて。」
「はい、分かりました。」
谷山から、吉野へと走ります。
「失礼します。チケット持って上がりました。」
「どうぞ、まっ、お茶でも飲みなさい。」
「有難うございます。」
「まだチケット、残っている?」
「はい、あります。」
「じゃ、5枚頂戴。」
「えっ、5枚も?」
「ええ、友達も誘っていくわ。」
「有難うございます。」
5枚も買って下さるなんて、感激です。
「本当にうれしいです。」
と言って五郎ちゃん涙が出ました。
「何を、泣いてるの?」
「いや、嬉しくて。」
「何を言ってるの、このぐらいで泣いていたって。五郎さんではないわ」
「そうですね。」
「そうよ、がんばって。」
「はい、有難うございます。」
外に出ると、今度は、さつま川内から、連絡がありました。
「五郎さん、チケット持って来て。」
「有難うございます。」
すぐに、さつま川内へ走ります。
「五郎さん、どんなぐあいですか?」
「はい、なかなかです。」
「そうね、じゃ、私と主人の分、2枚下さい。」
「有難うございます。」
「がんばってね。」
「はい。」
せっかく川内に来たので、訳は分からないのに、「ふるさと元気産業株式会社」の株券を3枚買って下さった、社長さんのところに寄りました。
「こんにちわ、五郎です。」
「あっ、五郎さん、コンサートの準備はどうね。」
「はい、後、2週間足らずですが、まだ、チケットが売れていなくて?」
「そうね。まだあるね。」
「はい。あります。」
「じゃ、五枚ほど頂戴。」
「有難うございます。」
なんか、五郎ちゃん急に元気になります。
「どうぞ。」
「うん、ありがとう。ところで五郎さん、難しいでしょう。」
「はい、正直言って、自分では、分かっているつもりなんですが、地球へ感謝とか、分からないみたいです。」
「そうだね、私は思うのだけど、五郎さんがやろうとしていることは、今の時代とっても大切なことだと思う。
しかし、そのことを、具合的に何かをやろうと五郎さんがもがいているのだと思うよ。」
「そうでしょうか?」
「私は、五郎さんの事は良く分かっているつもりなんだけど、息子や社員達に五郎さんのやっていることを伝えるのは、非常に難しいんだよね。」
「なるほど。」
「だから、これからも色々と苦労はあるかもしれないけど、私は協力するつもりなので、頑張って。」
「有難うございます。」
本当に、自分がやろうとしていることは難しい事んだなぁ。どうすればいいのだろう。
しかし、今は、ただただ、チケットを一生懸命売るだけです。
そうしているうちに、日が暮れました。
今日一日、30枚のチケットが売れました。
後、400枚です。明日は、50枚売るぞ!
第185話、後編へつづく。
五郎ちゃん、後2週間で本番です。
2週間で430枚のチケットを販売しなくてはなりません。
明くる日の朝一番から知り合いの人に電話をします。
「すみません、2週間後に県民交流センターで地球に感謝をと言う、ミネハハさんを招いてコンサートを行うのですが、いかがですか」
「ごめんなさい、その日は用事があるのです。」
「分かりました。」
「すみません、2週間後に・・・・・」
電話を続けます。
するとある方が、
「ちょっと、そのチケット持ってきて。」
と言われました。
「はい。」
その方は、病院に入院されていました。
病院に行きました。
「五郎さん、今までこのチケットをどのようにして販売してきたの。」
「はい。みんなで販売に取り組んできました。」
「売れなかったでしょう。」
「はい、500枚のうちに70枚しか売れていません。」
「あのね、私の友達が、同じような事をしている人がいるのよ。」
「はい。」
「その人は、最初から人に売って貰おうという気がこれぽっちも無いのよ。」
「えっ。」
「五郎さんのやろうとしていることは、良いことなんだけど、人に主旨が伝わりにくいのよね。」
「そうですか?」
「まっ、そのことが分かれば、この様には成っていなかったでしょうけどね。」
「はい。」
「分かったわ、協力するわ。」
「えっ、本当ですか。」
「まっ、どんだけ売れるか分からないけど、このことをやり切れなかったら、今後、五郎さんはこの鹿児島では本当のほら吹きの嘘つきで終ってしまうものね。」
「はい。そうだと思います。」
「みんなのために、そうなってはいけないものね。頑張んばりましょう。」
「ありがとうございます。」
そうしているところへ、今朝、電話しておいた女性の人から連絡がありました。
「五郎さん、まだチケットある?」
「はい。」
「じゃ、持ってきて。」
「はい、分かりました。」
谷山から、吉野へと走ります。
「失礼します。チケット持って上がりました。」
「どうぞ、まっ、お茶でも飲みなさい。」
「有難うございます。」
「まだチケット、残っている?」
「はい、あります。」
「じゃ、5枚頂戴。」
「えっ、5枚も?」
「ええ、友達も誘っていくわ。」
「有難うございます。」
5枚も買って下さるなんて、感激です。
「本当にうれしいです。」
と言って五郎ちゃん涙が出ました。
「何を、泣いてるの?」
「いや、嬉しくて。」
「何を言ってるの、このぐらいで泣いていたって。五郎さんではないわ」
「そうですね。」
「そうよ、がんばって。」
「はい、有難うございます。」
外に出ると、今度は、さつま川内から、連絡がありました。
「五郎さん、チケット持って来て。」
「有難うございます。」
すぐに、さつま川内へ走ります。
「五郎さん、どんなぐあいですか?」
「はい、なかなかです。」
「そうね、じゃ、私と主人の分、2枚下さい。」
「有難うございます。」
「がんばってね。」
「はい。」
せっかく川内に来たので、訳は分からないのに、「ふるさと元気産業株式会社」の株券を3枚買って下さった、社長さんのところに寄りました。
「こんにちわ、五郎です。」
「あっ、五郎さん、コンサートの準備はどうね。」
「はい、後、2週間足らずですが、まだ、チケットが売れていなくて?」
「そうね。まだあるね。」
「はい。あります。」
「じゃ、五枚ほど頂戴。」
「有難うございます。」
なんか、五郎ちゃん急に元気になります。
「どうぞ。」
「うん、ありがとう。ところで五郎さん、難しいでしょう。」
「はい、正直言って、自分では、分かっているつもりなんですが、地球へ感謝とか、分からないみたいです。」
「そうだね、私は思うのだけど、五郎さんがやろうとしていることは、今の時代とっても大切なことだと思う。
しかし、そのことを、具合的に何かをやろうと五郎さんがもがいているのだと思うよ。」
「そうでしょうか?」
「私は、五郎さんの事は良く分かっているつもりなんだけど、息子や社員達に五郎さんのやっていることを伝えるのは、非常に難しいんだよね。」
「なるほど。」
「だから、これからも色々と苦労はあるかもしれないけど、私は協力するつもりなので、頑張って。」
「有難うございます。」
本当に、自分がやろうとしていることは難しい事んだなぁ。どうすればいいのだろう。
しかし、今は、ただただ、チケットを一生懸命売るだけです。
そうしているうちに、日が暮れました。
今日一日、30枚のチケットが売れました。
後、400枚です。明日は、50枚売るぞ!
第185話、後編へつづく。