他人と自分を比べられること。
私が、一番不快に感じることと言っても
言い過ぎではないかもしれません。
成績も、運動神経も、性格も、
そういう視点で見られると、すごく悲しくなる。
小さい時から、既にその価値観は持っていて、
きつく叱られても滅多に泣かなかったけれど、
やんわりとでも親や弟や友達と比較された時には、
人の目の届かないところでよく泣いている。
そんな子どもでした。
私は私。親は親。
弟は弟。友達は友達。
なのに、比べられて劣っているところを指摘されたら、
自分の方が価値が低いように思えてしまう。
当時、そこまで深くは
考えていなかったかもしれないけれど、
流した涙は間違いなく、
低く見られていることへの悔しさだったのだと思います。
勉強や部活へのモチベーションになったのも、
“人と比べられることへの恐怖”だったのかもしれません。
(結果的に、好成績を残していたのも確かですが・・・)
大学に入り、拒食症になった時も、
一番つらかったのは、
食べられないことではなくて、
周りの人と比べられたことでした。
食事の時間になったらお腹が空いて、
3食食べるのが普通の人だよ。
担当医や家族から何気なく言われた言葉が、
本当にショックで。
だって、間接的かもしれないけれど、
「あなたはおかしいよ」って、
言われているのと同じことだから・・・。
なりたくてなった訳じゃない・・・
どうやったらなおるのか分からない・・・
悩んだことのない人に、そんなに軽い言葉で指摘されたくない!!
そんな反発心を持ちながら、治療を続けた記憶があります。
でもね、拒食を克服してから改めて振り返ると・・・
長所も短所も、何かと比べられて育った私だけど、
自分自身も、比較によって“私”を苦しめてきた
一人だったんだな
・・・ということに気付き、ハッとしたんです。
自分が一番嫌なことを、
自分自身に対してやり続けてきたんですよね。
人は人、自分は自分。
今、私がとても大切にしている考え方です。
私達は、全員が無二の存在で、
今、生きているだけで、ものすごい価値がある。
一部分の能力や個性を引っ張り出してきて、
他の人と比べるなんて、そんな低レベルな話じゃないはずなんです。
無意識に、周りの人と自分を比べて
苦しくなってしまう時は、
自分はonly oneだってことを思い出してみて。
きっと、光が見えてくるはず。
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