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平成生まれのフィンガー5ファン

おにぎり15個

毎朝遠足に行くようなにぎやかさ


東京・東村山市の玉元きょうだい5人の一日は、朝、お母さんがおにぎり弁当をつくることから始まります。


しっかり者の一夫クン、

引っ込み思案の光男クン、

行動力ばつぐんの正男クン、

おちゃめな妙子ちゃんの全てをバッチリ公開




3つの部屋とダイニング

狭いけど楽しい我が家


東京の副都心・新宿――その西武新宿駅から、黄色に銀色帯の電車に乗って40分ほど行くと、見るからに“郊外の駅”という感じがする東村山駅につきます。

改札口を通り抜け、階段を降りると、駅前広場の噴水が初冬のやわらかい陽にキラキラ光り、すごーくのどかな雰囲気。

タクシー乗り場で車をひろい、「久米川の剣道場の前へ」というと、車は5分ぐらい走って横丁の路地にサッと入ってとまりました。

今、爆発的なヒット曲『個人授業』を歌って人気急上昇の“フィンガー5”きょうだいの家は、道場のすぐ真前、というよりも同じ敷地に建っているといったほうがいいかもしれません。

家の中からは、ギターやドラムの音にまざって、マーちゃん、アーちゃん、大将の声がキンキン響いてきます。

“バタン”という車を降りる音に気付いたのか、カズが顔を出して「やぁー、わざわざすいません。都心からだとずいぶん時間がかかるでしょ。遠いですからね。車だと夜中にとばしてきても1時間半はかかるんですよ。…家の中は狭いけど、上がってください」

暖かく迎えられて一歩あがると、ちょうど今レッスン中で、アンプのボリュームに天井も吹っ飛びそうな感じです。

「とにかくねー、いつもこんな騒ぎですからね、野中の一軒家のようなところでないと、われわれは住んでいられないんですよ」

50歳がらみの、頭髪にチラホラ白いものが見えるようになったお父さんが、家の屋台骨をゆるがさんばかりの演奏に耳をかたむけながら、話してくれます。

「大家さんが理解してくれましてね、わしらに家を借してくれました。

いくら家のまわりが空いているとはいえ、ご近所の人がかなり迷惑をしてるとは思うんですけど、みなさん暖かく応援して下さいます。ありがたいことです」

家のまわりは車30台ぐらい駐車できるスペースがあり、一番近い大家さんの家とも20メートルぐらいは離れていて、アンプのボリュームをあげてレッスンするには最適のところ。

43年の夏に沖縄から上京して、一度は九段に落ち着きましたが、レッスンの音響がうるさすぎて近所の人たちから追い立てをくらったことがあるので、さしずめここは、メンバーや家族にとっては、居心地のいい天国とでもいえましょうか。

「もう少し広いといいんですがねー…」いわれて見ると、なるほどと思えるぐらいの間取りで、8帖一つ、4帖半一つ、両親の部屋と、ダイニングキッチンの全部で4部屋。

沖縄に居た時は旧家で、6帖の部屋が10もあるような大きな家に住んでいたといいますから“狭いなァ”と感じるのはムリもありません。

今この家に全部で9人と猫3匹が暮らしています。




トイレと洗面所の前で順番待って右往左往?


フィンガー5の一日は、朝6時にお母さんが起きるところから始まります。

美香ちゃんもお母さんと一緒に起きて、続いてすぐにノコノコとアーちゃんが起きだしてテレビのスイッチをパチン。

「アーちゃんはテレビっ子だから、朝のテレビまんがを見たくって、おちおち寝ていられないんだよ」とは、寝ぼすけ連中の負け惜しみ。

お父さんが6時半頃起きて、あとは、布団をひっぱたいても起きない連中ばかり。

すると、4つになる美香ちゃんが、見るに見かねて?

コップに水をくんできて、朝寝坊組の一人一人の顔に、チョコチョコッとひっかけまわるという次第。

カズ、ミッチー、マーちゃん、安兄ィは大概飛び起きるけど、大将は余計に布団に潜り込んじゃうというわけで、一番の寝ぼすけ。

みんな一緒に起きるから、朝のトイレ、洗面所の順番争いが始まり、続いて朝食のテーブル位置を確保するまでは、狭いダイニングキッチンは、右往左往 まるで蜂の巣をつついたような賑やかさ。

「マーちゃんとアーちゃんはいつも抜け目がないからバッチリ食うけど、大将なんかはいつもモタモタしているから、おかずがなくなっちゃうことがあるんですよ」

「それで、兄妹ゲンカが起きるとオヤジに『お前が年上なんだからよく面倒をみなくちゃいけないんだぞ』と怒られるんですからね。長男は楽じゃない」

カズが大将を、ミッチーがアーちゃんを、それぞれお守りをしてアーちゃんは自分のことは自分でやる、というようにいつのまにか習慣づいている5人組。

そしてその5人組のお守役、と同時に相談相手の大親分的な存在が安兄ィというわけです。

「子供たちのことは子供たちの責任に任せているのが我が家の教育方針ですから、よっぽどのことがない限り、親は口を出さないようにしているんですよ」とは、お父さん、お母さんの話。

それで、絶対に間違いが起こらないと信じているご両親――。

朝、家を出る順番は、ミッチー、カズ、お父さん、アーちゃんと大将が一緒で、ドンジリがマーちゃん。

食卓の上に並んだ5つのつつみをサッサッと手にとって「行ってきまーす」というわけだ。

腹が減っては戦はできぬ、ではないけれど、この5つの包はないけれど、この5つの包はメンバーの昼弁当で、中にはおにぎりが3コずつ入っています。

一人3コとはいっても5人だと全部で15コ。

子供たちの朝食の世話をしながら15コの握り飯を作るのは、お母さんにとって大変な仕事。

「毎日、遠足に出かける朝のようで、それこそテンワヤンワの大忙し。

誰か手伝ってほしいなとは思いますけど、男の子は火事の手伝いをさせるわけにはいきませんしね…」

と朝の様子を話してくれるお母さんの苦労も、子供たちが「行ってきまーす」と元気に出かけていく後ろ姿を見ると、いっぺんに吹っ飛んでしまうようです。

朝7時15分、一番に出かけるミッチーは大成高校の2年生。

東村山駅まで20分歩いて、そこから西武線で国分寺へ。

カズは堀越学園の3年生。野口五郎くんとは3年間一緒のクラス。東村山→国分寺、さらに中央線で中野へ。

アーちゃんと大将は、東村山市立久米川小学校の6年生と5年生、二人はいつも一緒に出かけますが、足早のアーちゃんとオットリの大将はなかなかテンポが合わず、イライラして先に行っちゃうアーちゃんを、大将がダダをこねて追っかけていくという通学スナップ。

一見“歩調が合わないアヒルの子が、ギャーギャーいいながら追いつ追われつ”それでも仲良く走っていくような光景です。

一番遅く出るのがマーちゃん。学校は家とは目と鼻の先、歩いて行っても一分、走れば30秒。

あまりにも近すぎてノンビリしちゃうのか、いつも始業ベルに滑り込みアウトの情けない有様。

「マーちゃんはだいたい、大飯食うから遅れちゃうんだよ。それに太ってるから走れないのさ」と、

早出組がヤキモチ焼いて足をひっぱること、ものすごーい。

お父さんは24時間勤務なので、一日おきにこの朝の渦に巻き込まれるわけで、非番で家に居るときはだまってこの光景を見ているってことでありまーす。

まあ、毎日のことで慣れているから家庭の歯車がまわっているが、もし子供が一人か二人の家庭のパパやママだったら、かなり頭にきてカッカッするんじゃないでしょうか。


学校の成績は、ミッチーが一番よく、全校生徒の中でも10番以内のオール5で、悪い時で4がチラホラ。

次が大将、4と5が半分ぐらいづつ。

マーちゃんは3の中に4がバラバラ、

カズとアーちゃんは、まー並で中ぐらい。3を中心に4と2が左に出たり右に出たり。

『個人授業』の大ヒットで、学校も早退しがちの5人にしてみればまあまあの成績。

「みんな勉強する時間がない、なんていうとカッコイイけど、本当はワアワアギャーギャー遊びすぎちゃうんですよ。2学期の期末テストはガンバリマース」と、意欲はまんまんのようですが、果たして、どうなるかは「お楽しみネ」とまるで自分には関係ないっていう顔してまーす。




夜の12時、TVのお色気番組を見てバタンキュー


さて、もっか『個人授業』がヒットして大忙しのフィンガー5は毎日午後3時ぐらいから各テレビ局に入って、歌番組に出演します。

その場合、カズとミッチーは学校から直にテレビ局入りしますが、マーちゃん、アーちゃん、大将の3人は、東村山から安兄ィの車に乗って行きます。

安兄ィは、お昼で中退してきたマーちゃんを助手席に乗せて久米川小学校へ・・・・

「正門前で車をとめてアーちゃんと大将を待っているんですけど、二人とも正門から出てきたことないんですよ。学校のヘイの隅っこの方から乗り越えて飛び出して“コッチだコッチだ!”って合図するんですよ。仕事とはいえ、みんなより早く帰るのに気がひけるんでしょうね」というお守り役の安兄ィ。

小学校6年と5年といっても、チビのアーちゃんと大将がヘイを乗り越えて出てくる格好は「笑うに笑えないおもしろさ」と大笑い。

そしてテレビ局に入り――、歌番組が終って、家に帰るのは夜の10時半頃。

みんなお腹ペコペコで、食卓はエサ場に集まってくるサルの群れのようで、ご飯のお代りをする手がパッパッとのびて、お母さんが立ちっぱなしでお給仕です。

「どんなに忙しくても騒がしくても子供たちの元気な顔見ているとすごく生きがいを感じます」と話すお母さんの顔は、いきいきとしています。

そして、お風呂・・・。

順番は、マーちゃん、アーちゃん、大将、カズ、安兄ィ、ミッチー。

なぜこの順番かというと“カラスの行水”の人、つまり短いものほど早くはいることになっています。

その間にも8帖の間は、ゲームに興したり、サイコロ、トランプに熱中してワイワイガヤガヤ。

ミッチーが風呂から出る頃は夜の11時半頃。

いわゆるテレビでは『ぎんざナイト・ナイト』とか『11PM』の大人向けの時間。

普通みんな眠くなるところだけど、メンバーの目はパッチリ。

「みんな早く集まれよ、女の裸がでてくるぞー。ミッチーも早くー」

マーちゃんとアーちゃんが一番前、かぶりつきにがんばってキョロキョロ。恥ずかしがり屋のミッチーが一番後ろからヌーッ。

「まあ『ぎんざ――』と『11PM』が終わらないと寝ないんですよ」という通り、番組が終わるとバタンキュー。

大将が「お兄ちゃんたちはみんなエッチだからキライ」というわけがわかるような気もするほど、お父さんお母さんを中心にしたすごーく楽しい玉元家の家庭生活です。