本日、久しぶりに老人ホームの書道クラブへ出かけました。
玄関にはお雛様が鎮座。
キクさんから早めの誕生日プレゼントを手渡されました。
1ヶ月かかって総柄編みで頑張って編んでくださいました。
93歳、指の関節も曲がっているキクさんにとっては、大変な時間だったでしょう・・・
毛糸もわざわざ買いに行ってくださったそう。
「先生にはピンクが似合うと思ったんだ!」と、おっしゃいます。
先日、北洋舎クリーニング店社長のミカリンから、
「最近、編み物した人から、プレスも頼まれることが多い」と聞いたばかり。
キクさんもわざわざクリーニングやさんにお願いしてプレスしていただいたそうです。
知らないのは私だけで、
お仲間も職員の方も、皆さん、キクさんがこっそり私向けにセーターを編んでいるのをご存知だったようです。
何人かの職員さんが
「キクさん、先生に渡せて良かったねー」
「先生が気に入ってくれて良かったねー」とおっしゃいます。
編み始めてはみたものの、本当にこの色でよかったのか、
大きさはこのくらいで大丈夫なのか、
果たして着てくれるのか・・・
と、不安でたまらなかったキクさんは、会う人ごとに不安を打ち明けていたようです。
早速袋から出して、試着してみました。
見た目より、とても軽い毛糸で、しかもとても温かいです。
93歳のキクさんが、一目一目、曲がった指で編んでくださったと思うと
思わず涙が出そうです。
大切にしますね。
キクさん、長生きしてください。
私ももう一度再生してご恩返しがしたいと思います。