土曜健康サロン~平成28年5月~ | とうやっこのブログ

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☆熊本市の医療法人清和会~水前寺とうや病院~のブログ☆
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土曜健康サロン
H28.5.13 松永副院長
「発酵食品2016」



今回の土曜健康サロンは、
最初に阿蘇外輪山と阿蘇谷を結ぶ、
阿蘇市道「ラピュタの道」・「天空の道」にも例えられる「仮尾幹線」と
「阿蘇の涅槃像」で知られている阿蘇五岳から
朝日が昇っている地震前のとても感動的な写真が使用され、
今回被災された方へのスタッフ一同のお見舞いメッセージから始まりました。


今回は、発酵食品と、余震が続きストレスの多い毎日のための、
ストレスなどから生じる症状を「大切なこと」と題して話がありました。

腐食と発酵のメカニズムは一緒ですが、
人間に有益か、有害かで変わります。

発酵とは、牛乳とチーズのような関係…
牛乳の保存期間はせいぜい1週間に対し
チーズとして加工すれば年単位での保存可能になることや、
甘酒やカツオ節のように、うま味・甘味・風味がよくなること
一番の有益は、腸内フローラを発酵食品が整えてくれて、
腸内環境を良くしてくれること
が挙げられます。

発酵食品にも歴史があり、私の好きな戦国時代を生きた家康は、
味噌を食べていたので長生きしたという説もあるそうです。

ヨーグルトは、皮袋に入れておいたヤギなどのお乳に、
偶然にも乳酸菌が入り込んでできたものが始まりで、
人間が牧畜を始めた頃より作られ食されていました。

アルコールも発酵食品の一種ですが
これもメソポタミア文明のときに、ビールやワインが飲まれており
バビロニアの酒場では酒盛りがあっていたとか。

つまみとなるサラミも発酵食品ですが、
晩酌でいただくアルコールはほどほどがよさそうです。


黒一点、福井管理栄養士が、
『がんばれ熊本』と題して丹精こめて作った一品料理がこちら!

鰹を塩麹で下ごしらえしてカツにした
(地震に)かつお(勝つ魚)のカツ(勝つ)

鰹節出汁のジュレ付きでとても風味豊かで
美味しく仕上がっていました。

レシピ
はこちら
クリック


今回の熊本地震では、
熊本城も、石垣・櫓・天守閣に甚大な被害を受けました。

参加された方の中には、
「私が生きている間、また立派な熊本城が見られるかしら」…という声も。

400年という間、耐え忍んできた武者返しも、悲しい位に崩壊しています。

災害ストレスには、避難所生活の中で適切な眠りがとれないことや、
襲ってくる余震で怖くて眠れないといったこともあり、
サーカディアンリズム(概日リズム・体内時計)の消失と
交感神経の乱れが原因となり、
血圧の上昇など循環器系に何かしらの影響を与えているようです。


第2の脳ともいわれている消化器は、
ストレスや不安から下痢や便秘などを起こし、
腸内フローラのバランス異常も起きています。

余震も続き、何かとストレスの多い生活が続いています。
こんな時こそ発酵食品を上手に使って、
ストレス解消を胃腸管理から始めてみては如何でしょうか?



最後に・・・
最初は中止と思っていたサロンでしたが、
「こんな時こそ開催するべき!」という想いと、
少しでも参加される皆さんの力になれば
という松永先生の一声で開催されました。

参加された皆さんも、それなりに被害があったようですが、
お元気そうで、笑顔の会話もあり、
参加スタッフは逆にエネルギーを頂くことができました。

「小さな力でも、集まれば大きな元気玉になる。」
四星球

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