とうやっこのブログ

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☆熊本市の医療法人清和会~水前寺とうや病院~のブログ☆
行事やスポーツクラブの活動報告などをご紹介!!

令和6年8月 土曜健康サロン

テーマ:「猛暑とコロナ」

講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生

一品料理:「夏野菜ピクルス」

 

8月の土曜健康サロンは9名の参加者で開催となりました。

 

 

テーマは「猛暑とコロナ」でした。

2023年5月 新型コロナ感染症が2類から5類に移行後も、定点報告では感染者数が増えており、特に夏場はマスクを外したりエアコンが入った部屋での換気不足などで感染リスクも増えるため、屋内でのマスクや手洗いなどの感染対策は変わらず重要であると話されました。

 

追加免疫効果を狙うワクチンブースター接種は、長崎大学熱帯医学研究所の調査において入院予防効果は高いとのデータがあり、肺炎などの重症化予防は期待できるそうです。

 

また今年は例年以上に猛暑となり熱中症になる人も多かったとのこと。

昨年(令和5年6~9月)東京消防庁の調査では、救急搬送者の約半数以上が65歳以上の高齢者で、その約48%が熱中症の中等度以上だったそうです。

 

高齢者は体液をためる筋肉が少ないため脱水や熱中症になりやすく、サルコペニアによる筋肉量の低下は誘因になるので要注意と話されました。

これからは毎年夏が思いやられますね…。

※サルコペニア…加齢などが原因で筋肉量及び筋力が低下すること

 

栄養部からの一品料理「夏野菜ピクルス」でした。

 

キュウリ、パプリカ、ミニトマトなどの夏野菜を使ったピクルスで、漬け込んである酢は疲労対策に良いと言われています。

今回は色鮮やかな夏野菜がたくさん入っていて、体に優しい夏のレシピに参加者の方々にも大変喜んで頂いた土曜健康サロンとなりました。

 

 

地域交流推進室 た ニコニコ

令和6年7月土曜健康サロン
テーマ:「食・栄養は時代のニーズ」
講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生
一品料理:「桃ブッセ」



蒸し暑い日々の中、7月20日の土曜健康サロンは参加者11名での開催となりました。  


 

テーマは「食・栄養は時代のニーズ」でした。
 

疾病の要因には、遺伝的要因と環境的要因がありますが
特に環境要因のひとつ「食生活」がキーワードになってくるようです!


昔は野菜・豆・雑穀などが食事の中心だった集落が、道が出来て便利になると、

食生活が変わり、運動不足になり、寿命が短くなってしまうという事が起きているそうです。


実際に、食の欧米化と車社会での運動不足などが原因で、

沖縄は長寿県1位ではなくなってしまいました。
 

 

新札で話題の北里柴三郎がドイツ留学時代、

日本では脚気が大きな死因を占めており、大変な問題だったそうです。

栄養説と細菌説で脚気論争が起きたというお話をされました。
 

戦後は食の欧米化により、小麦や肉を消費するようになり、

結果、生活習慣病が増え、肉=悪になってしまったそうです。

時代によっていろいろ食生活の問題があるのですね~。
 

食の欧米化・肉食といえば、コレステロールが上昇するというイメージですが、

本日の話では、コレステロールにも大事な役割があるとの事でした。

 

その役割とは、ホルモンやビタミンⅮの原料になる事!
 

もちろん、コレステロールが高いと心筋梗塞や脳梗塞にはなりやすいですが、

少なすぎると脳出血を起こしやすいとも言われているのだとか。
 

日本人は本来、コレステロールは低い民族だそうです。

ですが、缶コーヒーの飲みすぎ、コンビニ弁当、飲酒、野菜が少ない等の食生活をしていると、

血糖や脂質の急激な上昇により活性酸素生産が増加し、心筋梗塞のリスクが高まるそうです。

 

特に血糖値の大きな変動には注意したほうがよさそうです。
 

「高齢になってくると数個の疾患を抱えることも多い、

専門的な治療をしても寝たきりになったらしょうがない、

人生満足度が大事である。

食べる人は元気!

栄養こそしっかり考えていくことが大事。」

と話されました。
 

 

栄養部からの一品料理は「桃ブッセ」でした。

 

 

今が旬の桃、今回は山梨県産の「白鳳」という品種が使用されていました。

桃には抗酸化作用があるそうです。
桃のコンポートのさわやかな甘味と生クリームが合わさって、

夏を感じる美味しい一品でした!

 

レシピはこちら↓



 

地域交流推進室 い ニコニコ

 

令和6年5月土曜健康サロン
テーマ:「社会背景と栄養障害の変遷」
講師:水前寺とうや病院 副院長 松永敏郎 先生 
一品料理:「シュプリームクロワッサン風」


5月18日の土曜健康サロンは14名の参加者で開催となりました。



テーマは「社会背景と栄養障害の変遷」でした。


摂取した栄養素が体内で十分に消化吸収されず、

新陳代謝が順調に行われない状態を「栄養障害」といい、

栄養障害が多様化している現代では

体重(BMI)のみの栄養評価では不十分で

「内臓脂肪は少なく筋肉量は多く」というような「質」が重要、とのことです。
 

 

肥満がもとで糖尿病や高血圧などの様々な生活習慣病は

心・脳疾患などを引き起こし死亡率も高くなり注意が必要ですが、

一方で高齢者は少し太っていた方が好影響(=肥満パラドックス)であると話されました。


また肥満や老化は慢性炎症の一つであり、

同時に栄養障害も進行していくとの事で

生活習慣病も栄養面から予防していくことが大切だと
話されました。
 

※慢性炎症…体の傷ついた部分の組織が障害に反応して起こる炎症反応で
急性炎症と慢性炎症がある。
慢性炎症は緩やかに持続してなかなか治らず生活習慣病の発症や
老化に深く関わっているといわれている。食事の影響も指摘されている。


 

栄養部からの一品料理は

「シュプリームクロワッサン風」

 


ニューヨークのベーカリーで誕生したハイブリッドスイーツで
今回はクロワッサンのパイ生地の代わりに春巻きの皮を使って
作られていました。
何層にも渦巻状に巻いて焼かれてあり、

とても美しく仕上がっていました。


参加者の方々にも大変喜んで頂いた土曜健康サロンとなりました。

レシピはこちら↓


 

地域交流推進室 た ニコニコ