非定型歯痛を発症した、歯科恐怖症の私が思うに、非定型歯痛と歯科恐怖症はいずれも精神面が大きく影響しています。また一説によると歯科恐怖症の人は非定型歯痛が発症する傾向があるようです。
歯科恐怖症は、その名の通り歯科治療に対して大きな不安や恐怖を抱き、心身に様々な症状を引き起こします。その症状は様々ですが、私が歯科治療中に引き起こした症状は、発汗、ふるえ、動悸、挙動不審です。これらの症状は歯科治療時だけではなく歯石取り等の予防施術時にも発症します。もっと言うならば外科的処置を要するあらゆる治療時にも発症します。しかし点滴や採血は大丈夫なのです。以前の記事(*2)と関連しますが慣れのようです。 上記のように、毎年当り前のように打ってきた点滴(点滴の前には採血必須)は大丈夫なのですが、私は腕の血管が細過ぎるから点滴や採血は何処の病院でも手の甲の血管に針を刺されました。看護婦さん曰く手の甲の注射は腕に刺すより痛いと仰るも、この痛みだけは慣れたので問題ありません。点滴や採血のように歯科治療も慣れることで大丈夫になるなら良いのですけどね。そうならないのは、やはりトラウマ的なものがあるからだと思います。
私のトラウマは恐らく幼い頃。まだ歯を削るのに麻酔を使わなかった時代にですね、麻酔なしで削られて痛くて大泣きして先生に怒られた事が考えられます。その時の痛みや先生の顔は全く記憶にないのですが、その先生の名前と先生に言われた言葉だけは、よぉーく覚えています。"大人しくしないとペンチで抜くぞ！！"
って言われたんですよ(泣)とても今では考えられませんが、昔は地域性にもよりますが歯科医院が少なかったので、当時通っていた歯科医院は殿様営業そのものだったんですよね。それからというもの、歯医者＝怖い！いや、歯医者だけではなく病院＝怖い！という思いが根付いてしまい、歯科医院を含むありとあらゆる病院で醜態を曝け出してきました。
病院恐怖症はあまりにも酷すぎて、ここでは書けませんが歯科恐怖症はレベル10のうち5～7なので何とか大丈夫そうです。歯科恐怖症の人にはよくある話ですが、虫歯で歯が痛くなって歯科医院へ予約を取るがドタキャンしたり、又は予約日時に行くもカウンセリングがない歯科医院では待合室で急に気分が悪くなってしまい、次の予約だけ取って帰るが次も同じ事の繰り返し。カウンセリングを設けていた歯科医院ではカウンセリングだけ受けて次の予約日には何らかんら理由をつけてドタキャンしてそのまま行かなくなったり等、歯科業界のブラックリスト人物、そのものだった私はご迷惑をおかけしたことに本当に申し訳ない気持ちです。でも、虫歯の痛みよりも恐怖の方が断然強かったんですよね。…はい。単なる言い訳ですね。
その結果、長年、何本もの虫歯と共存してきた私ですが、いつしか親不知の抜歯や神経治療に耐えて当時の虫歯を完治出来たのは、親友が歯科助手になった事を始め、親友が勤務していた歯科医院の院長が歯科恐怖症に理解があり腕も良く、偶然にも私と趣味(ヒント：エキサイトジャック)が同じだった事が大きく影響しています。(以降、この院長をエキサイト院長と表記)歯科恐怖症に理解あるエキサイト院長の治療
エキサイト院長の治療は、前回の記事(*3)と関連します。
上記を書いた時に、真っ先に思い出したのが、エキサイト院長と歯科助手をやっていた親友のことです。2人共上記の前者に当てはまらず後者に当てはまりました。私が「コワイ」とほざいた時にエキサイト院長は手を止めることなく"わかってるよー"
と仰り、あっけらかんと共通の趣味の話しをしながら何事もなく治療を続けてくれました。また、治療中に歯科助手(私の親友)の手を握ることを許可してくださって、これまた親友は長年の付き合いだから私の性格をよく知っているだけに私のホザキに対して"手、握ってあげてるんだから怖くないでしょ。っていうか手握りすぎ、痛い！"
と適切にあしらってくれたのです(笑)治療中はいつも、この2人の適切な言葉で私の恐怖心は和らいでいました。
そのお陰もありエキサイト院長には、なんと！親不知を一日に3本も抜歯していただきました。親友に左手を握ってもらいながら(笑)この時ばかりは大掛かりな処置だった為、もう一人別の歯科助手さんが付いてくれましたね。それでもって親不知を3本も抜歯したというのに発熱もなく過ごした記憶があります。その後、残った親不知1本の抜歯と4本の神経治療の際も親友に左手を握ってもらいながら無事に終え、歯石取りは、局所麻酔をしながら何回かに分けて施していただきました。
しかし、それから数年経ってから出来てしまった虫歯に関しては、時既に遅しで親友は退職して他業種に就いてしまった上に、親友の退職理由を聞いた後では以前の様にエキサイト院長の歯科医院へ通う事もできず、自分で歯科医院を探すことになったのです。
当時はWindows98の時代、今のようにWebサイトを開設している歯科医院もそう多くはない中で探しあてたのが笑気麻酔(*4)を導入している歯科医院でした。全国に展開する歯科医院だけに笑気麻酔の導入も早かったようです。 探し当てた歯科医院は運良く当たり！で、とても素晴らしい先生に巡り合い、カウンセリングでは笑気麻酔について、これでもか！ってくらいに丁寧に説明して下さいました。(以降、この先生を笑気先生と記します。)笑気麻酔の使い手笑気先生の治療
笑気先生の治療法はいつも以下のパターンでした。- 診察台に乗った私の鼻に、笑気の鼻マスクを装着後
"今から20分、リラックスしてね"
と仰り、20分間は一切の治療をせず雑談しながらリラックスさせて下さいました。 - 20分経過後、治療する歯の歯茎にバナナの味がする塗り麻酔というものを塗布してから、その日の治療詳細を5～10分間かけて丁寧に説明して下さいました。
- その後、局所麻酔をして笑気を吸いながら治療開始。
- 笑気が効いていた為、治療中の記憶はあまり覚えていませんが、治療が終えた後は笑気の鼻マスクを外して、約20分位休憩が必要とのことでその間、笑気先生は治療結果を話して下さった記憶があります。
"笑気麻酔は酔っ払った時のような感覚になることから、恐怖を和らげて痛みを軽減する。笑気を吸入している最中はフワフワと浮いている気分になる。「みんな」怖くなくなる！って言っているし、あまりの気持ちよさに寝てしまう人までいる。"
その言葉のお陰で私は毎回、笑気が効いてフワフワ気分で強気になっていました。しかし、今となっては全く笑気麻酔が無効であることから、あの時はプラシーボ効果が強かったと思います。なぜなら、笑気先生が用いた「みんな」という言葉は、話し手によっては、聞き手に多大な影響(安心感)を与える事が出来るからです。
それで、まんまとプラシーボが発動したのではないでしょうかね。そのお陰もあり笑気先生に治療と歯石取りをしていただいた時は、コワイだのイタイだのとほざく事はありませんでした。治療最後の日に、笑気先生は同グループ系列の歯科医院へ院長として異動する事をお話され、異動先の歯科医院をメモで教えて下さいましたが、その後にお世話になる事はありませんでした。なぜなら月日が経過しすぎたからですね。
月日が経過したあくる日、前述のエキサイト院長に神経治療をしていただいた、右上4に痛みが生じました。神経の治療をしてクラウンを被せた歯が数年後に痛み出すことは、よくある事らしいですがエキサイト院長に神経治療をしていただいた4本の歯のうち残り3本は、今現在もまだ丈夫な事からエキサイト院長の腕の良さが伺えます。
問題は痛み出した右上4ですが、その時、笑気先生が勤務する歯科医院のWebサイトを閲覧するも既に院長は別の方に変わっており、系列グループのWebサイトを全て探しても笑気先生の名前は見当たらず、失望しました。でもね、そんな時にいつも助けてくれるのが私の親友達。私は本当に親友に恵まれています。親友以外の友人は限りなく少ないけどね(笑)
前述の親友とは違う、もう一人の親友に歯科医院を紹介してもらう事になりました。当時、紹介先の歯科医院で一ヶ月前に虫歯を完治した親友曰く"院長は歯科技工士の資格があるから、神経治療後の歯に被せるクラウンを、型取りした翌日に作製してくれた。"
との事。それならば、私が痛みを生じた歯は神経治療をしてクラウンを被せてあったから、治療には被せてあるクラウンを取って根の再治療になる事を想定すると、新しいクラウンが必要となるわけで、その新しいクラウンが翌日に出来るなら、見栄えの良くない仮歯で過ごす期間は1日だけということになる。当時販売接客をしていた私は、お客様と会話する機会が多かったから助かる話であった。それに加えて親友曰く"院長は気安く喋れるオジイチャンって感じだけど経験豊富らしい。自分の腕に自信があるみたいで「痛くない麻酔が出来る」って言ってたよ。私が麻酔をして貰った時は一瞬ピッて感じがしただけで、いつ打ったのか分からないくらいに上手かったよ。"
との事。(以降、この院長を経験豊富院長と表記)麻酔注射が巧い？経験豊富院長の治療
↑なぜ、クエスチョンマーク(？)が付くのでしょうかね、その理由は次回の記事へ続くことになります。実は、この続きは既に執筆済みですが、読み返したら結構デスっていてミットモナカッタんで、今、鋭意修正中です。いつもながら経験に基づいた真実を発信します。
昨日、デスりの辛口文章を執筆中にあま～いお菓子が食べたくなりましたが、歯垢の元となる糖質は非定型歯痛の私には天敵です(笑)
そう思いながら昨日大量に作ったのが、抹茶(*5)とチーズクリームのおからケーキです。お馴染みの復元食＋糖質オフ↓
卵白を角が立つまで泡立ててから→全部の材料を混ぜて→耐熱器に入れて→レンジで8分→抹茶とチーズクリームのおからケーキ完了！by.昨日の残りの抹茶とチーズクリームのおからケーキを平らげて次回の記事修正に励む百変化