春の闇と春の花何度目かの春が巡るとき 果てしない闇の中で虚ろに 死の淵にたたずんでいた 暗い底が目の前を掠める もう梅の花の香りに触れる そんなこともないと思ってた ただぼんやりと日が移れば またひとつあの闇が遠くなる 060327