060327何度目かの春が巡るとき
果てしない闇の中で虚ろに
死の淵にたたずんでいた
暗い底が目の前を掠める


もう梅の花の香りに触れる
そんなこともないと思ってた
ただぼんやりと日が移れば
またひとつあの闇が遠くなる



060327