060324 空白が長く永く漂った
あの日外した指輪
あの日逃した電話
終わりすら感じずにいた

心積もりもないまま突然
グラスが触れるように
視線が音を立てて
終われない時を呼び返す

消したはずのメモリが焼き付く
消せない狂った傷のように


060324