あの日狂ったメモリ 空白が長く永く漂った あの日外した指輪 あの日逃した電話 終わりすら感じずにいた 心積もりもないまま突然 グラスが触れるように 視線が音を立てて 終われない時を呼び返す 消したはずのメモリが焼き付く 消せない狂った傷のように 060324