もーのすごーく倹約するようになりました。

ある役者さんが、
「役者として生きていくと決めたから、極貧生活でも役者以外の収入で食べない。だからバイトはしない。」みたいなことを何かで書いているのを読んだんですね。

この役者さんは、役者を志す前にお勤めをしていたらしいので、修行時代は貯金でまかなっていたのかなぁと思います。

私自身が劇団の研究生だった時は、バイトで生活費を賄っていました…が…生きていかなきゃならないので、いつの間にやら、バイトがメインみたいになってしまい…。
志が低かったのかしら…ね….。

劇団のレッスンに通うのが精一杯で、他のレッスンにも通えなくなり、観たい舞台を観に行くことも叶わずと言う有り様でした。

で、

子供たちが舞台を目指すと決めてから、私の中で決意したのが、絶好に私の二の舞はさせたくないと言うことでした。

バイトをしなくてもよい環境になんとか子供達を置いてあげて、
好きなだけ修行に打ち込めるようにしてやろうと。

で、

娘ふたりの作戦は中学時代から始まり、高校、大学、大学院と特待生で押し込むことが叶い、
生活費は日本学生支援機構の奨学金で賄い、バイトをせずとも生活できることと相成りました。

ですが、本当にお小遣い程度のバイトを二人ともしています。

次女は高校の卒業式の翌日に面接に行き、劇場のレセプショニストのアルバイトをずっと続けています。
このバイト代で趣味のバレエのレッスン費用やら、観劇費用をを捻出しているらしい。

長女は大学院に入学してから、大学の図書館でバイトを始めました。

勉強に差し支えなくて、世間の常識やマナーも学べるバイトでよかったなと思います。

で、



冒頭の話に戻りますが、劇団の研究生になった長男に、
「一年間だけは仕送りするから、バイトはしなくていい。来年進級できるように一生懸命打ち込め。」と言いました。

息子がいる研究所は、一年後に選抜があって、現状の4分の1程度しか進級できないのです。

息子は小学3年生から高3まで、うちの店で一人前に働いてくれました。
一年間の仕送りはその退職金のつもりです。

で、

仕送りするとは決めたものの、なかなかに大変です。家賃、光熱費、生活費、授業料。




これだけ、毎月捻出するには、何かを削らなければなりません。

まず食費‼
コンビニに毎日通っていた私が、一切行かなくなりました。コーヒーもインスタントに代え、ダイエットも兼ねてお菓子類も買いません。

そして娯楽費…こちらも毎日のように買っていた漫画や雑誌をやめました。
年に数回のオペラ観劇もやめました。

被服費も、自分のものは最低限度。

マッサージ、鍼もやめて、代わりにジムに。

今まで如何に無駄なお金を使っていたかが身に染みます。
仕送りは大変だけど、私の生活を見直すことができて、逆によかった気もしています。

しかし、息子はやりくりがなかなかにうまく、少ない仕送りの中で、舞台や映画を毎日のように観に行っていて驚かされます。

家賃光熱費は私が負担し、生活費だけを送金しているのですが、その生活費の中から授業料も払ってくれました。

でもね、甘やかしているように世間様は見るかもしれないけど、
仕送りすることで、実は私は息子にプレッシャーかけているのでありました…笑。