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欧州車アドバイザーの井岡です。
それまでのフォーマルな5シリーズとは打って変わってアグレッシブになった新生BMWの5シリーズ。
クリスバングルの大改革は7シリーズから初めてしまったから、新しい7シリーズがデビューした時ほどの衝撃はなかったけど、これだって先代と比べると大きく変わった。
実は今、E46の3シリーズを仕上げていて、このクルマも安く買えるクルマとしては、とってもいいクルマだな、と思っていたところだったんだけど、先日E60の530iを見せてもらう機会があった。
E46の3シリーズも、今中古で買える価格からしたら、とってもお買い得で、ドイツ車の味わいが味わえて、コーナリングが楽しくて、すごくいい!と思っていたのに、E60を見てしまったら、やっぱり時代の移り変わりを感じずにはいられなかった。
もうこの際、乗り味は当然、E60の方が速いという事以外はBMWのそれなので、あまり書かずに、内装の話だけ。
BMWは昔から、プレミアムというブランドの割には内装が安っぽくて、受けが悪かった。
皮で巻かれたステアリング、シフトノブ、適度にソフトな感触のする樹脂類。
どこかのクルマのように、ペキペキのプラスチックが覗いていたりすることはない。
安っぽいというのは、使っている素材が悪いわけではなく、見せ方の問題。
それなのに、何故かそそられるものも無かった。
E60の5シリーズに乗ってまず驚いたのが、内装のデザインの変化。
エクステリアデザインの変化と同じくらい変わっている。
黒を基調に、木目調パネルは焦げ茶に近い色目を使い、アクセントにベージュを持ってくる。
黒が基調なのに、暗さを感じさせないだけでなく、乗っている人に落ち着きすら感じさせる。
スポーティーなのは乗った瞬間から感じることができるけど、全然戦闘的にならない。
本気を出したらビックリするほど速いけど、普段は爪をしっかりしまっていることを感じさせてくれる。
BMWは、走りに関しては素晴らしいけど内装は大したことはない、なんて、この代から全くそんな事はない。
そんな先代5シリーズ、乗り出し200万円台前半から狙っていける。
200万円台前半で乗り出せる新車と比較検討してみたら、これはなかなか魅力的な選択肢ではないだろうか?
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