今日も読んでいただき、ありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
いつも常識のように書いてしまっているけど、このブログは欧州車に乗ったことのない人、でもちょっと興味を持ってくれた人に見てもらいたくて書いているので、できるだけ専門用語や業界の常識などをそのまま書かないように気をつけているのに、ふと気がつくとやってしまっていることがある。
オペルっていうメーカーのことを知ってますか?
もちろん知っている、とか、乗ってた、とか、付き合えば付き合うほどいいクルマだよ、とか、いつもコメントをいただく方々から玄人なご意見をいただきそうだけど、2006年に日本での販売を終了している。
つい最近のような気がしていたけど、もう5年も前のはなし。
日本人が新車を買って乗り換える平均年数は約7年だけど、首都圏なんかではもっともっと早いスパンで買い替えが進んでいるように思う。
2回目の車検は通さないひともかなりいるのではないかな?
2回目の車検というのは5年なので、そろそろ考えたりするのかな。
ということは、買い替えに伴う中古車が市場に出てくるころかな?
なんて、勘ぐってみたり(笑)
話を元に戻して、
オペルというメーカーはドイツのメーカーで、簡単に言うと大衆車メーカー。
大衆車なんていうと、訳したそのままでフォルクスワーゲンの事を指してしまいそうなので、あえて言い方を変えると、実用車メーカー。
ドイツ車というと、メルセデスに始まり、BMW、アウディとプレミアムなブランドがまず連想されるけど、こういうブランドは、現地でもプレミアム。
一般人はフォルクスワーゲンだったり、オペルだったり、そういうクルマに乗ってる。
そして、親会社はアメリカのGM。
だからといって、アメ車なのか?というと、そんなことはまったく無く、実はドイツ車の中でもとってもドイツ車としての乗り味の濃いドイツ車(笑)
どういうことかというと、フォルクスワーゲンやその他のプレミアム御三家言われるドイツのブランドも、実は一番大きな自動車の市場である、北米市場を無視することができない。
なので、どうしてもアメリカ人の好みを商品に反映させる必要が出てくる。
だからといって、アメ車にするわけにはいかないので、ドイツ車でありながら、アメリカの好みも少し反映させるという手法をとっているけど、オペルはその必要が無い。
なぜって、GMがアメリカにあるから。
わざわざ親会社の市場を荒らす必要はない、ということ。
同じ立ち位置なのが、ヨーロッパフォード。
あちらは、その名のとおりフォードが親会社。
なので、プレミアム御三家のように「華」や「押し出し感」は無いが、乗り味としては、これ以上無いくらい濃厚なドイツ車。
写真に出している、今日のアストラは、5年前に販売していたモデルではなくて、そのもう一つ前のモデル。
1998年に発売され、2003年までの約5年間販売された。
この代のハイライトはなんと言っても、シャシー性能の向上。
先代に比べ、シャシー剛性が2倍になっているという。
実際に走ってみると、その性能に驚く。
小型車で、このポテンシャルの高さは、いったいなんなんだろうか?と。
さすがにアウトバーンを擁する国だけあって、高速での安定性は完全に1クラスも2クラスも上に感じる。
そう、150km/hくらいで走ってもハンドルを持つ手は片手で何の心配も無い。
(どこでそんなスピードを出したのか?とは突っ込まないで・笑)
ノンプレミアムな輸入車という立ち位置がどうしても日本人には理解されにくく、撤退ということになってしまったのだけど、つまり、人気が無いわけだ。
新車が売れないと、中古市場にも流れてこないから、撤退というのはうれしくないけど、要はこの手のクルマは中古市場で正当に評価されないので、とにかく安い!
走行距離が5万キロも行っていないようなものを探してきても、50万円程度で乗り出せる。
もしかしたら、初めての欧州車としてこのクルマに乗りたいと思う人は少ないかもしれない。
フォルクスワーゲンに乗って、ドイツという国の車の作り方に興味を持ったら、次に行ってみるのはいいと思う。
って、最初と言ってることが違いますね^^
>探すときの注意点
地味だからこそ、荒れた個体が少ないのも良いところ。
エンジン、ATに問題は無いので、丁寧に使われていた固体を探せば大きな問題は発生しない。
電装系は少し弱い傾向にあるので、マイナートラブルは少し起こるかも、と思って、費用面でも心持としても準備しておくと、なお良いかな。
>問い合わせ
ドイツ車の乗り味がどうした、こうした、というような難しい話は分からないけど、乗り出し50万に興味がある、とか、いつもはイタリア車に乗ってるけど、たまにドイツ車って乗りたくなるんだよねー、セカンドカーだったらいいかも、という人はここから メッセージを送ってください。
もちろん、このクルマ以外のことでも、記事の感想だけでも大歓迎です。