今日も読んでいただき、ありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
車格もコンセプトもぜんぜん違うんだけど、プジョー1007を思い出したら、これを連想した。
日本に正規輸入されたのは200台強という希少車。
というのも、あまりに実験的すぎたコンセプトに加えて、生産された期間が短かった。
デビューは2002年。販売終了は2005年。
しかも、生産自体は2003年に終わったのに、在庫が残っていたから2005年まで販売したという。
ベースはエスパス。
なので、排気量も結構大きくて3L。
1007がシティコミューターというコンセプトなのに対して、コチラは3ドアクーペ。
ベースがMPVのエスパスで、クーペに仕立て上げた。
この時代に斬新すぎるコンセプトだ。
なので、サードシートなんかもちろん付いていないし、乗車定員だって2+2の4名。
リアの造形からもわかるように、MPVと言えば、クルマの大きさをフルに活かして隅の隅まで使いやすく作るものだけど、全くそんなつもりはない。
この大きさで、4人しか乗れなくて、リアの造形はこれ。
素晴らしい割り切りぶりだ。
BMWが最近になってSAVとクーペの融合なんて言って、X6をだしたけど、約10年も前に既にRenaultがやってた。
しっかり市販していた。
車格を別とすれば、大人4人が乗れて、背の高さやドアの枚数などから言うと1007を連想してもおかしくはない、と思うのだけど、1007が両側スライドドアなのに対して、こちらは大きなダブルヒンジの普通のドア。
ダブルヒンジなのは、使い勝手を考えてのことではなく、ドアの重さをしっかり支えるため。
決して、狭いスペースでの乗り降りなんかを考えてのことではない。
そう、クルマの大きさを考えると、ムルティプラのほうが近いかもしれない。
でも、ムルティプラはしっかり実用車の機能を持っているのに対して、コチラはそうでもない。
では、このクルマの魅力って、一体何か?
やっぱり、デザインとコンセプト。
大きな車だから、決して狭いということはないけど、使い勝手がいいというわけではない。
このコンセプトに魅力を感じ、そこにお金を払うクルマだと思う。
同じコンセプトのクルマが存在しないだけに、魅力を感じることができたら、行ってみたら楽しいと思う。
ちなみに、僕は、こういうの好きな方です(笑)
>探すときの注意点
上にも書いたとおり、探すというほど台数が入ってきていない。
いつも鬼門となるATもアイシン製なので信頼性は高い。
台数が少なすぎて相場というほどのものが形成されていないので、価格が車の状態を示す参考にならないかもしれないので、しっかり見ることが大切。
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