痛ましい事故 | すずき歯科小児歯科のブログ

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広島駅前福屋10階にある歯科医院です
お子さまからご高齢の方まで安心して通院していただけます

すずきです

 

痛ましい事故が起こったようです。

報道によりますと、昨年7月に福岡県の小児歯科を標榜(注)している歯科医院において、ラバーダムを使用しての虫歯治療を受けた2歳の女の子が2日後に亡くなったということです。詳しい経過などは、警察や行政からはなにも伝えられていませんので、私達も日本小児歯科学会もなにも分かりません。

しかしながら民放のワイドショーにおいてコメントを求められた歯科医師が、「ラバーダムは小児では使用しない」と発言しました。これは同じ歯科医師として常軌を逸した発言であり、日本小児歯科学会としても報道関係者に対して強く抗議と訂正を申し入れています。

 

当院でも小児の治療に際しては最大限の安全措置を講じており、その代表的なものとしてラバーダムがあると考えています。患者様におかれましてはどうぞ不正確な情報で動揺されることがありませんようお願いいたします。

 

また日本小児歯科学会がこの事故とラバーダムに関して公式な声明を出しています。是非ご覧ください。

・「福岡県で発生した歯科治療後の2歳児の死亡事故について」公益社団法人 日本小児歯科学会 理事長 木本 茂成

「国民の皆様へ 小児におけるラバーダム防湿法の使用について」公益社団法人 日本小児歯科学会

 

院長敬白

 

(注)

歯科医院は法律に基づき「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「口腔外科」を名乗る(標榜)することができます。これは院長の裁量に任されていますので、その医院の得意なことや専門性を示しているわけではありません。一方、専門医とは法律に基づき歯科医師の専門性を示すために称することが許可されている資格です。歯科においては「口腔外科専門医」「歯周病専門医」「小児歯科専門医」「歯科麻酔専門医」「歯科放射線専門医」の5つのみが認められています。つまり小児歯科を標榜している医院小児歯科専門医は全く別の物であることをご理解下さい。

一例として、広島県内には歯科医院が約1600軒あり、そのうち60%に当たる約1000軒の歯科医院が小児歯科を標榜しています。しかしながら広島県中でも小児歯科専門医は42名しかいません。