昨日自転車でセンターに行く途中
「まいーーーー」とモリーンという子に呼ばれました。
この子去年の8月に大統領官邸でソーラン節を踊ったときのリーダーで、去年まではセンターに毎日来ていたし、IGAも頑張っていました。
15歳の女の子です。
今年になり最近センターに来ないなぁと思っていた矢先に妊娠したことを聞かされました。
びっくりしましたが、「5月に生まれる予定だから麻衣が日本帰る前に赤ちゃんに会えるよ」と言っていたので、赤ちゃんに会えるのを楽しみにしていました。
そして、ついに昨日会えました。
大統領官邸でダンスを踊ったときに着たJICAのチテンジェをまいていました。
いやーんかわいい♪
女の子です。
私「名前は?」
モリーン「まだないよ。麻衣が名前つけてあげて。」
と言われました。
私「日本の名前がいいの?チェワ語?英語?」
モリーン「うーん。英語の名前がいい。」
親戚のおばさん「ジャイカって名前はどう?」
地味におもしろかったです。笑
リアルにありかなとも思ってしまいました。
でも将来お前の名前変だな。っていじめられたらかわいそうだからやめました。
そして、写真でもわかるようにモリーンは全然笑ってないんです。
赤ちゃん生まれたのに全然嬉しそうじゃない。
きっとこの先の色んなことが不安なのかな。
というのも、一年ほど前モリーンには一回MK200(100円)で性交渉をしていたシュガーダディがいたそうです。妊娠したのもその男性の子ども。
そして、妊娠が発覚してからその男性は逃げたそうです。
こういうことがマラウイではたくさん起きています。
2年住んでこの国の若いシングルマザーの多さを知り愕然としています。
私の隣に住んでいるの女の子(15歳)も8月に赤ちゃんが生まれます。父親はいません。
というのも、この国は妊娠をしても出産は無料ですが、中絶にはお金がかかるそうなので、貧しければ生む選択をしざるを得ないそうです。
避妊も難しいのが現状です。
本当に悪循環。
モリーンの妊娠を同僚も近所の人も「プロブレムだ。」「悪い母親ね。」「悲しい現実ね。」「かわいそう。」としか受け止めていませんでした。
そして、同世代からは笑いものにされていました。
そういう環境で妊娠生活を送ったモリーンはきっと精神的にも不安定だったと思うし、確実に胎児にもその不安が伝わっています。
そして、無事に出産を終えた今も
「問題だ。」と言われ続けています。
まぁ、確かに問題だらけなんです。
モリーンは小さい時に両親を亡くし今は親戚の家に住んでいます。
その親戚の家はアリに食べられ崩壊し、今はモリーンだけ台所に住んでいるんです。(親戚一家は別の家)
この写真がモリーンの住んでいる台所です。
生まれたばかりの赤ちゃんもこの炭だらけの不衛生な狭い台所で夜は過ごしています。
赤ちゃんは服も買えないから裸でチテンジェで包まれてるだけ。
この先大丈夫なのかなぁと心配だらけです。
でも、やっぱり命が誕生したことは無条件でおめでたいことで、祝福しなくちゃいけないと思います。
赤ちゃんには何の罪もないし、誕生したのに喜ばれないなんてかわいそうすぎる。
ということで、素敵な名前をプレゼントしようと考えました。
あの雰囲気だときっと「チソニ(悲しみちゃん)」「マブート(問題ちゃん)」とか名づけられそうなんで…。
リアーシャのときと同じようにマラウイにありそうでない名前で
マラウイ人も私も発音しやすい名前で
日本語で意味を考えました。
じゃーーーん♪
ニーナちゃん
Nina
漢字では
仁奈
仁という文字をチェワ語にすると
Chifundo って言います。
マラウイ人の好きな単語。
人をおもいやり、慈しみ、愛し愛される子に育ってくれますように。
意味を伝えたらとーーーっても気に入ってくれました。
ジャイカって名前にしないでよかったーーー。
そして、誕生祝いにピンクのおくるみと白いドレスをプレゼントしました。
新生児だーーかわいい。
リアーシャのときもそうでしたが、名前をつけると特別な感情がわいてきます。
また、たくさん物を買い与えたくなります。でも、我慢我慢。
そして、あんなとこで寝てて大丈夫かなぁ。蚊帳もないし。
モリーンは栄養とれてるかなぁ。ちゃんと母乳でてるのかなぁ。
将来ちゃんと学校行って、仕事見つけて
素敵な旦那さん見つけて幸せになれるかなぁ。
などなど 心配で仕方ありません。
来月日本に帰国してしまうので、ニーナの成長は一か月までしか近くで見れないのが残念です。
連絡手段もないので、この先成長が見れないのは心が痛いです。
元気に育ってるかだけでも知れたらいいのになぁ。
この先二人が幸せに暮らせますように。。。