DV その25 | ひとみの 忘れたい記憶と残したい記憶・・・

ひとみの 忘れたい記憶と残したい記憶・・・

 元AV女優仁○ひとみの
 AV女優の頃のお話から引退後、
 そして現在の幸せな日々のお話のブログ。
 ヤクザに拉致られ覚醒剤漬けにされ
 そしてAVの世界へ・・
 現在と過去、行ったり来たりで書いてます。

前回のお話が気になる方は
DV その24
最初からが気になる方は
その日が来る前の話
デビューからが気になる方は
●●アイドル ひとみ その1
引退後が気になる方は
 引退後~逮捕まで その1




最初の電話があってから
1週間くらいがたった頃・・・
また、彼から電話があった。
九州に会いに来て欲しいという
電話・・・・




私は
仕事があるので
1泊しかできないけど
それでもいいか?と
彼に聞いた。




彼は、私がOKを出したことが
よほど嬉しかったのか
1泊でもいい!
と、跳ねるような声で
返事をしてくれた。




やっぱり、ちゃんと薬
やめてくれたんだ・・・
本当に彼が
真面目に頑張ってくれてるなら
やり直せるかも知れない・・・・
そう思った。




何日かして
本当に往復の航空券が
私の家に届いた。




チケットが届くまで
やはりどこか半信半疑だった。
チケットだって
そう安くはないはず。
いくら真面目になったからといって
往復のチケット代やホテル代
簡単に工面できるとは思わなかったから。




そして、九州へ行く
その日が来た・・・・




私はお店を2日だけ休みをもらい
九州へ行くことにした。
S美にも九州へ行くことを
ちゃんと知らせた。




S美
『もしも万が一
向こうで何かあったら
すぐに連絡して来いよ!』





『わかってるよ・・・
1泊だけだし大丈夫と思う。』




そう言い残して
私は一人飛行機に乗り込んだ。
福岡の空港に着くまで
ドキドキが止まらなかった。
会ったら、どんな顔しよう?
今日の洋服変じゃないかな?
化粧・・濃くないかな?
色んな事を考えながら
空の旅を楽しんだ。




空港に着いた!
彼が、待っていてくれた。
とても明るい顔で
こっちこっちって
手を振ってくれていた。




その姿をみて
私は、、、
あぁ~~~
ホントにちゃんと真面目に
頑張ってたんだ・・・
と、胸をなで下ろす気分だった。




そして、彼と一緒に
タクシーに乗り込み
予約してくれていたホテルへ向かった。




部屋に入り・・・・




部屋のテーブルの上に置かれていたのは・・・・




大量の覚醒剤と
注射器だった・・・・





『ちょっと・・・・・・』
『薬、やめたんじゃなかったの?』





『やめてたよ!
だから俺、全然違うでしょ?』
『お前が来るから、ネタひいたんじゃん・・・』




『やめたっていうから
喜んで来たのに・・・・・・』




そのとき、部屋のインターホンが鳴った。
彼の若い衆という人が
部屋に入ってきた。




私は、九州へは
堅気になるために来たのだと
思っていた。
でも、そうじゃなかった。
新宿の親分の知り合いの
やくざの組にお世話になるために
九州へ来ていた。
だから、若い衆もできたみたいだ。




そして
私に送ったチケット代は
一生懸命
汗水垂らして働いた金ではなく
野球賭博で儲けた金だった。




その若い衆という人物が
おやじが、もう
下のレストランで待ってるから
と、言った。





『お前が東京から来るって言うから
おやじが喜んじゃってwwww』
『なんかレストラン予約してくれたみたいだから
一緒に行くぞ!』




私は
目の前の状況から
今すぐにでも帰りたい気分だった。
でも、、、、
彼の手前もあり
仕方なく、食事には行くことにした。




おやじさんは
自分の実の息子までつれて
食事に来ていた。
まるで自分の若い衆が
嫁さんでも連れてきた
そんな扱いだった。
なんだか
おやじさんの喜んで話をする姿を見て
申し訳なくなってきた・・・・




だって、、、、、
部屋にある覚醒剤・・・・
私、やっぱりこの人はムリですって
思ってるのに
とっても嬉しそうに
息子が学校でどうのこうの
いつ、こっちに来るんだ?だの
とても楽しそうだから・・・・・




私は水商売をやっているので
その場の取り繕いには
なれている。
本当に申し訳なかったが
その場を失礼のないように
やりすごし
そして、食事が終わると
ロビーまでお見送りをして
おやじさんとは、別れた。




部屋に彼と二人で戻った。
彼は、そそくさと
注射器に薬をつめ
水を用意しはじめた。
そしてその注射器を
私に差し出した・・・・





『俺がやるんだから
お前もやるだろ?』
『結局さ、静香は注射が大好きじゃん』




その言葉通りかもしれない・・・・
目の前に
まっさらの注射器と薬・・・・
そんなものを見せられたら
うでの血管がうずいて仕方ない・・・





結局、私は、、、、、
九州まで行ったのに
彼に勧められるまま
薬をつけてしまった・・・・


続く・・・


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