22.東天紅サンマのルール
ここでサンマの中でも『東天紅』と呼ばれるルールについて紹介したいと思います。
※東天紅にも様々なローカルルールが存在しますので、当時の最高位戦(新津さん)周辺で採用されていたルールについて説明します。
※天鳳サンマ のルールを知っていることを前提として、それと異なる部分について説明します。
(参考:東天紅のルールとその魅力 、東天紅 (麻雀) - Wikipedia )
【基本ルール】
・マンズの2~4、6~8を除外する。
・1萬、5萬、9萬、北をガリ(抜きドラ)として使用する。
・抜きドラによる嶺上開花や一発消しはできない。
・嶺上牌は16枚(ヨンマは4枚、天鳳サンマは8枚)なので、ドラ表字は割れ目から9トン目。
・王牌はドラ表字牌の隣まで取りきる。
・ノーテン罰符は場に20点。
・基本的な役は同じだが、符計算なしで1翻を1点として計算する。(役満は50点+ガリ)
・ロンは1人から、ツモは2人からの収入。(ツモると点数が2倍)
・常に東場で、前局の和了者が次局の親番。(一局精算)
・ピンズ、ソーズの5は常にドラ。(赤ドラは2点)
・流し満貫、オープンリーチへの(リーチ後のツモ切り以外での)放銃は役満。
・役満で必要な場合のみガリの手牌への使用可。(抜きドラのチャンカンも可)
【特殊役】(和了役ではない)
・メンゼン(面前で和了したら1点)
・親(2点)
・バンバン(いわゆる場ゾロで2×2=4点)
・積み棒(1本場につき2点)
・暗槓(2点)
・ガリ(抜きドラは1枚につき1点)
・カラス(ガリなしの和了は面前で20点、鳴くと10点)
・セット(同一のガリを4枚とも抜くと倍の8点)
【その他】
・100点棒を1点として使用する。(点棒2万5千点分なら250点)
・点数計算は指折り数えられないので、牌を使用して積み木のように並べて計算する。
・一局精算で半荘などの区切りがない為、基本的には「○時まで」というように時間で区切る。
・一晩打つと、大体300~500点くらいは動く。
【和了例】
(親、0本場、リーチ)
ロン ドラ ガリ
・リーチ
・タンヤオ
・ピンフ
・ドラ4
・メンゼン(1点)
・親(2点)
・バンバン(4点)
・ガリ3
計:17点
(子、1本場)
ポンポン ツモ ドラ ガリ(なし)
・役牌
・ホンイツ
・ドラ2
・バンバン(4点)
・積み棒(1本場で2点)
・カラス(鳴いてるので10点)
計:21点オール(42点)
【特徴】
・(打てるメンツ同士なら)8巡以内には大体決着がつく。
・振り込んでもツモられても払う点数は同じ。(オリが有効な局面がほとんどない)
・和了役では打点に差がつかない。(ツモ、ガリ、役満くらい)
・駆け引き要素がほとんど存在せず、戦略としては和了率を高めるしかない。
・(副露を含めた)牌理とこのルールへの習熟度合いで実力に極端な差が出る。