初ガツオ。 | 酒菜・和食 下北沢「金兵」(キンペイ)

初ガツオ。

初ガツオ、入荷です。


宮崎の一本釣りのもの。6キロサイズのなかなか立派なものであります。
夏・秋のものと違って脂は全くありませんが、綺麗な赤身で風味が強く、軽やかで鮮烈な味わいは初ガツオならではのもの。
釣り物なので身の状態がとても良いです。


しかし、いくら初ガツオとはいえ1月からカツオとは早すぎるんじゃないか、そう思いますよね。

今回は九州・宮崎のものですが、輸送の発達のお陰で東京に居ながらにして1月に初ガツオを食べることができる時代であります。
そうなるとやはり昔と今とでは食べ物の季節感が変わってくるのでありまして、江戸時代なんかは初ガツオは初夏のものだった事を考えると驚きであります。


とはいえ、築地に並んでしまった以上、初物が始まってしまったわけでして、味も文句の付けようが無いのだから仕方ありません。

ここでちょっと豆知識です。
カツオは漢字で「鰹」と書くのが一般的ですが、別の字で「松魚」とも書きます。
そして「松」と言えばコチラ
酒菜・和食 下北沢「金兵」(キンペイ)-2012012618120001.jpg
花札で松は1月の植物であります。
ここにおいて我々は1月にカツオを食べる大義が立つというものでありまして、屁理屈を言おうとするとちょっと表現が堅くなるのでありますが、ここにおきましては鰹という字は魚ヘンに堅いと書くのもまた、何かの縁というか、マアとにかく召し上がってみてください。

ちなみに、カツオのことをよく小洒落たお店で「カツヲ」と書きますが、これは「堅魚」「カタウオ」が訛って「カツウオ」「カツヲ」「カツオ」と変化したという歴史によるもののようです。
そして、カツオの学名はkatsuwonus pelamis というものでカツヲはどうも国際的表記でもあるようです。

本日はこの辺で。

下北沢・和食・酒菜・キンペイ。