赤いマフラー。赤ムツ。

昨年12月の中頃に、政府が福島原発の「冷温停止宣言」を出してからというもの、師走の忙しさや正月ムードを挟んですっかり下火になった原発および放射能問題ですが、
「冷温停止」
というのがどういうものなのかきちんと把握している人はどのくらいいるのでしょうか。

当時の宣言の根拠が、
「原子炉の温度が安定し、新たな放射性物質の放出が見られない」というものだったと思います。

その際にもブログで書いたことですが、ここには色々な疑問があるのではないでしょうか。
「原子炉内部の放射性物質が全部流出し、原子炉自体はモヌケノカラ、そうだとしたら空の原子炉が冷えたところで何の意味も無いのではないか」
「既に出ちゃった分の放射性物質の行方はきちんと把握しているのか」
「流出済みの放射性物質は今後どうなっていくのか」
などなど。

また、東京電力や、今まで原発を推進・擁護していた政治家や学者(というより無学者)たちの罪はどうなってしまったのか。

「アナタは、もう忘れたかしらー」
という辛気臭い歌がありましたが、赤いマフラーのことはさておき、世の中には忘れてはいけない事というのがあるはずでして、最近のこの状況のウヤムヤさにはどうにも気分の良くない思いであります。

言葉はアレですが
「原発事故ブーム」
「放射能ブーム」
みたいなものだったのかと疑いたくなるような、近頃の世間の無関心とお気楽さ。
メディアもブームが過ぎた今、敢えてそこを避けているかのようにすら思える具合でして、我が国は大丈夫でしょうか、心配であります。

最近もまたチョコチョコ地震が起きたりしていますね。そんな中で現在日本では5基の原子炉がまだ稼働しているのであります。
平和ボケなんて言葉がありますが、そんな能天気な調子で歴史が繰り返すことのないように願っております。


さて、本日は、銚子のアカムツ(ノドグロ)、入荷しております。
1キロ・ジャストの立派なもの。もちろん脂乗ってます。
刺身・焼き物で、お楽しみに。




下北沢・和食・酒菜・キンペイ。