お待たせいたしました。
オールウェイク108モンスターバトルの詳細発表です。
まずはスペックの紹介です。
10.8フィートで重さは200gちょうどです。
ある程度の無茶が出来る、このブランク設計で200gというのは非常に軽い思います。
また最後までバランスを追求した結果、持ち重りは0に等しいです。
変な表現ですがオールウェイク105マルチに毛が生えた程度の感覚です。
表記適合ルアーウエイトは10~55gにしました。
チャタビー68やサーフェスウィング95Fのような外洋食わせ系ルアーをコントロール出来る繊細さを持ちながら、ララペン150F(50g程度)の誘い出しで中型青物まで狙える強靭さを一本にまとめた設計です。
適合PEラインは1.5~2号。リーダーはナイロン25~40ポンドまでOKです。慣れた方であれば50ポンドリーダーまでは許容範囲です。
肝心なガイドセッティングです。
オールウェイク105マルチは、トルザイトリング(25-16-10-7-6-6-6-6-6)のセッティングです。
108モンスターバトルは、トルザイトリング(25-16-10-7-7-7-7-7-7)。
先端部の5つを7mm径にしてあります。
これは108モンスターバトル真骨頂、PE1.5~2号にナイロン30~40ポンドリーダーを使用した際に気象条件に左右されずにストレスなくライン放出されるセッティングを追求した結果です。
オールウェイクに採用している構造は非常に折れにくい構造です。
ロッドは全て職人の手によって製作されているわけで当然一本一本僅かに個体差がありますが国内生産なのでバラツキはかなり少ないと思います。
私が使っているサンプル基準で考えればまず折れないと断言出来ますが、実際は発送時や店頭に並んでいる間に何かしらの原因で衝撃が与えられてカーボン繊維が傷んでいるケース、また製品不良が混じるケースも考えられます。
オールウェイク105マルチは発売から約5ヶ月が経ち、現段階で1000本以上が出荷されていますが、使用時に折れたのは1本だけです。
これも発送時のトラブルでカーボン繊維が傷んでいた可能性が高いと分析されました。
オールウェイクの構造が非常に折れにくいのは既に完全に証明されています。
しかし・・・。。。。
ガイド割れが10件も報告されています。
その全てがトルザイト6mm径のトップガイドです。
当然自社でトップガイド破損について色々検証しました。
検証内容と詳しい結果は悪影響を与えるおそれがある為に非公開にします。
基本的にはぶつけなければ破損はほとんど起きませんが仮にぶつけてしまった場合の検証結果です。
衝撃に対して強さを比較した場合、従来の7mmSICと現行の6mmトルザイトを比較した場合、7mmSICの方が遥かに強いです。
またスナップや溶接リングをトップガイドに強く巻き込みリングと金具が干渉してしまった場合、SICの方は耐えてもトルザイトは破損するケースがありました。
では何故、強度の劣るトルザイトを使用するのか?
トルザイトの方がSICよりもブランクス性能を高次元で維持出来る素晴らしい性能を持っているからです。
ブランクス性能に驚くほどに大きな差が生まれます。
開発側からしたらSIC並に衝撃に強いトルザイトが喉から手が出るほど欲しい所です。
トルザイトはSICより強いとか、同じくらいだとか各社言う事がバラバラで色々違います。
他社がどのようなテストをしているのか、またどこまで現場テストや強度検証実験をしてるのかは分かりませんが私の結論は衝撃に弱いです。
様々な衝撃テスト検証を徹底した結果、辿り着いた結論はトルザイトは性能は素晴らしいが、衝撃に対しては大きな注意を払う必要があるという事です。
現段階の判断としてはSICより衝撃強度が多少強度が劣っても
トルザイトを使って得られるメリットの方が大きいと考えています。
弊社のロッドに限らずトルザイトトップガイドのシーバスロッドを使用する際は従来以上にティップをぶつけないように注意してください。
オールウェイク108モンスターバトルは開発テストの一環としてオフショアの大型魚達とも真っ向勝負してブランク性能を磨いてきました。
ヒラマサにブリ。
キハダも獲りましたが、ブランクス構成が少し異なる強いタイプでのキャッチなので敢えてここでは触れません。
108モンスターバトルに採用した7mmのトルザイトトップガイドは6mmよりも全然強いです。破損は少なかったですがSIC8mmに比べると若干弱いです。
でも簡単に破損はしなかったのでそこそこ強いと思います。
ガイド性能がもたらしてくれるブランクスの一体感は言うまでもなく最高です。
長くなりましたので今回はここまで。
有効なシチュエーションなどの解説は次回にします。
気になる価格ですが・・・。。。
61000円(税抜)に最終決定いたしました。
オール国内生産、フルトルザイトリング仕様モデルとして考えるとここが限界値かと思います。
国内生産は製造原価はとても高くなりますが性能面は誰もが認める世界一のクオリティーです。安心感が違いますし、何より工場と深く意思疎通出来る事が一番の強みです。
続きは次回に。