(ANN 4月10日)
こんにちは、ボーンズ88です。
4月10日、航空自衛隊三沢基地に配備されている戦闘機F35Aが青森県沖で墜落しました。
この戦闘機は「メイド・イン・ジャパン」です。
「えっ? アメリカで作ってるんじゃないの…?」
■ 三菱重工 国内生産 初号機
まず事実確認をしましょう。
めんどくさいとは思いますが、1分だけ国会質疑の動画を見てください。頭出ししてあります。
(衆議院 総務委員会 4月11日)
「三菱重工が組み立てたF35Aが世界で初めて墜落した」
これが事実です。
では、このF35Aが完成した時の様子を見てみましょう。
(SankeiNews 2017年6月4日)
これが、三菱重工小牧南工場で最終組み立てされたF35A初号機の完成式の様子です。テレビでも大きく報道されました。
まさに、この機体が墜落したんですよ。
パイロットは飛行時間3000時間を超えるベテランで、航空自衛隊の”エースパイロット”だと言われています。操縦にミスがあったとは考えにくいでしょう。
機体にトラブルがあった可能性が高いのです。
今回の事故について、一部マスコミが「日本は組み立てしてるだけ」と報道しました。原因もまだわかっていません。
ですが、米国では400機以上のF35Aがすでに生産されています。「世界初」の墜落事故を起こした機体がメイドインジャパンだという事実を、僕たちは認識するべきではありませんか?
(withnews 2017年6月7日)
■ これ、税金の垂れ流しじゃないの?
日本政府は「F35Aの国内組み立て」のために、三菱重工、三菱電機、IHIの3社に計1870億円の税金を投入しました。
機体の単価も、完成品輸入なら96億円(これも高い!)ですが、国内組み立てだと最大180億円になります。結局、部品はすべて輸入するので割高なんでしょう。
さらに最悪なのは…
「F35Aの国内組み立て」、今はもうやってません。一機180億円でも割に合わなかったのでしょう。
… バッカじゃね~の。
もともと、一機96億円でもバカ高いF35A、その「国内組み立て」にこだわって多額の税金投入…。
ところが「国内組み立て」スキームは頓挫。
”メイド・イン・ジャパン” 初号機は墜落です。
■ 問題の本質を言わない日本マスコミ
日本の大手マスコミから、この手の話は出てきません。書いているのは東京新聞のこの記事ぐらいでしょう。
<税を追う>F35Aの製造参画中止 国内3社へ既に1870億円(東京新聞 2018年12月9日)
みなさんは、ダマされていると感じませんか…?
「初の国内生産F35A完成だ~、バンザ~イ!」
日本マスコミは騒いでいたんですよ。
ところが、それが墜落したら「国内組み立て」も「三菱重工」も一言も出てきません、おかしいでしょう。
莫大な税金が水の泡ですよ…。
これは明らかに政治の責任です。
「日本は財政が苦しいから、社会保障削減もしかたない…」
まだ、こんなことを言ってるオッサンがいたら、バカだと言ってあげたほうがいいでしょう。
マジメに新聞読んでるオッサンが一番ダマされる…。
そういう国なんですよ、ここは。
<おわり>