昨日の大雨から一転、今日は晴天!
今日は、奥様と娘は昼に和太鼓のコンサートを見に行ってしまいましたので、またまたひとりでお出かけ。
車で向かったのは、先日ブログで取り上げたココでした(「神戸まつり」の賑わいには目もくれず…。)。
元「なにわの海の時空館」
空がすごくきれいですね。昨日の大雨で大気中のチリも流されたのでしょうか。
ここの前庭に「朽ちかけている古代の船」がある、との記事をネットで見つけたので、来てみました。
この建物は、地上側のエントランスから、海底のトンネルを通ってドーム型の本館にたどり着くようになっているので、エントランス側に回ってみます。
地上側のエントランス越しに見た元「なにわの海の時空館」
しっかり草ボウボウになっています。
この、草ボウボウの中にひときわ目立つものが。
これが古代船「なみはや」
【要目】
重量:約5トン、全長:12m、幅:1.92m、高さ:3.0m
材種:米松、
古代船「なみはや」
案内板も朽ちつつあります。
よみがえる古代船「なみはや」の案内板
「なみはや」は大阪市制100周年記念事業として、大阪市平野区にある5世紀の古墳から出土した船形埴輪(古墳時代の「準構造船」)を基に、埴輪の10倍の大きさで復元したもので、船名は一般公募して、日本書紀にある「浪速国(なみはやのくに)」から命名したそうです。
また、この「なみはや」は大阪港から韓国・釜山まで約700kmを航海したこともありました。
せっかく復元したものですが、平成25年に館が閉館してから手入れがなされていないようです。
もったいないので、大阪歴史博物館か浪速宮跡などで展示してみたらどうかと思います。
元「なにわの海の時空館」の海側は、岸壁に沿って長い公園「コスモスクエア海浜緑地」があります。
ここから見える対岸は埋立地の「夢洲」のコンテナ埠頭と、その奥の「舞洲」です。
「シーサイドコスモ」から見た夢洲と舞洲
右側には舞洲にある外国(オーストリア・ウィーン)のなんとか(フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏)という有名なデザイナーがデザインしたド派手なごみ焼却場(大阪広域環境施設組合 舞洲工場)の煙突が見えます。
海面は、昨日の大雨で川から土砂が流れてきたのか、茶色に濁っていました。
しばらくぶらぶら歩きながら海を眺めていると、一隻の貨物船が2隻のタグボートを引き連れ入港してきました。
入港してきた貨物船
船名は「WELINA」と書かれています。
Marine Trafficで検索してみると、2011年に建造されたフィリピンの貨物船で、広島の福山港からやってきたようです。
【要目】
総トン数:9,696トン、全長:120m、最大幅:21.2m、吃水:6.8m
記録速度:(最大)14.4ノット(航海)10.4ノット
※引用:Marine Traffic
貨物船「WELINA」
「WELINA」は東興海運の6月の運航スケジュールに記載されており、横浜を経由し6月14日にはフィリピン・マニラに到着するスケジュールになっています。
今日は天気が良く、海風も強くなく心地よいひと時でした。
ちなみに、旧「なにわの海の時空館」の建物は、大阪市が令和5年3月28日から、5,600万円で売却先を公募しています。
そのコンセプトには「もと時空館は、咲洲コスモスクエア地区のランドマークとしての景観を保持する。」という記載があります。
また「時空館」の中には、全長29.9m、帆柱の長さ27.5mの、こちらも復元した菱垣廻船(ひがきかいせん)「浪速丸」が今でも収納されており、これを取り出すには解体する場合で約3,500万円、学術団体等が求めている船体の保存を搬出した上で、他所で行なう場合はガラスドームを一時的に一部解体するため時空館から運び出すだけで約5億5,000万円の費用が掛かるそうです。
閉館前に撮影した菱垣廻船「浪速丸」
果たして、売却先は見つかるのか。そして「浪速丸」の運命は?
あまり期待せずにニュースを待ちたいと思います。
元「なにわの海の時空館」越しに見る夢洲コンテナ埠頭
【参考文献】
Wikipedia
【Web】
HP「大阪市」
HP「大阪広域環境施設組合」