群馬・大泉町、職員の国籍条項撤廃 25年度の採用試験から
速報


毎日新聞 2023/12/27 13:30(最終更新 12/27 13:30) 425文字
 




群馬県大泉町


 群馬県大泉町の村山俊明町長は26日、2025年度に採用する職員の試験から、受験資格にある国籍に関する条項を撤廃すると発表した。同町は人口約4万1000人のうち約2割を外国人が占めており、全職種で受験可能となる。県内市町村では初めてで、村山町長は「町で生まれ育った外国人が町役場で働けない理不尽を解消したかった。倍率は高いが、頑張ってほしい」と話した。

 町職員は一般事務や建築、土木、保育士など7職種で募集し、年2回の試験で計約10~15人を採用している。外国人は管理職には登用せず、税の賦課や徴収といった「公権力の行使」には携われない。


 手続きのため町役場を訪れた外国人住民や、町内の小中学校の日本語学級に子どもを通わせている保護者などの対応を任せることも検討するという。

 同町の外国出身の住民は11月末現在で約8300人。ブラジル、ペルー、ベトナムなどが上位となっている。試験は日本語で、ここ3年は約10~14倍の高倍率となっている。【上鵜瀬浄】
AD