邪魔しないで Here We Go!
工藤がモーニング娘。を卒業したいとか
そういう話が耳に入ってきてから、仕上げていった曲です。
卒業する人のためのメモリアルソングばかり作るわけではないですが、彼女たちの言動って常に意味があるわけです。
何か心が動いたから行動に出るわけで。
その心の動きを捉えることによって、彼女たち世代の代弁するべき曲が出来上がっていくように思います。
きっとずっといろんなことを思い、考えていただろう10代の女の子。
大好きで大好きで二人はずっと一緒にいたのに、いつの間にか、言いたくても言えないことが胸の中に溜まって行った。その子が何かを言い出すのって、相手からしたら急かもしれないけど、本人はずっと前からきっと何らかを感じていたんだろうね。
そして、その気持ちを相手に伝えると急に慌てられて、すったもんだ・・・
でも、きっとそんなとき「うーん。もういいの。もう何も言わないで。余計に嫌いになるかもしれない」そんな風に思うことの方が強いのかもしれません。
せめて良い思い出だけはこの胸の中にしまっておきたい と。
よく「翼を広げて飛び立ちなさい!」なんて言葉を耳にするかもしれませんが、この曲では、飛び立ちたいのは山々だけど、飛び立つって言っても 羽を広げるには、場所もいるし、助走するための長さもいる。
わかってるの、だからちょっと離れて!
っていう、この表現をとても気に入ってます。
親や学校の先生、先輩や元彼が あーだこーだ言ってくるのはありがたいけど、自分にも自分のタイミングがあるんだからちょっと待ってよ! みたいなね。
セリフは後から書きました。 少し心の中身を書き足した方がより伝わるかなって感じです。
サウンドの方はマイナー感の強い悲しげな曲ではありますが、ビートはしっかりしてるので、実際はれっきとしたダンスミュージックです。
若いんだし!
この曲は、工藤を送り出すイメージの曲ですね。
でも、結局それはどういうことか。
それは、若者へのエールソングだということです。
「邪魔しないで Here We Go!」がマイナー調なのに対して、この曲はメジャー調です。
飛行機が安定飛行に入ってからさらに上に上に上昇していくようななんかそんなイメージです。 エンドレスに高く高く登っていくような。
翼を広げ、助走し、空を飛び立ってからの歌なのかもしれませんね。
人間のジレンマや矛盾、煩悩や向上心や興味、真実など、いろんな日常が盛りだくさんになった曲です。
結果的にポジティブシンキンソングですが、でも、単にポジティブ用語を並べるだけでなく、現実もマイナス面も受け止めた結果、ポジティブであることが、 僕はとても大事だと思っています。
今、改めてこのライナーノーツを書くために自分の歌詞を見直しましたが、一行も無駄な行の無い、引き締まった歌詞だなぁと自負してしまいました。 なんか気に入りのセンテンスをあげようと思ってもさっきからずっと迷っているので。
でも、Bメロの
迷うも若人たちの特権
や
涙も若人たちの必須 が好きかな。
「迷うも」ってことは「迷わないも」ってのも含まれてるし、 「涙も」ってことはそれ以外に何があるのか考えるヒントでもあるしね。
でもやっぱフルで詰まってる曲ですよ!
工藤の卒業エールソングでもありますが、この先のモーニング娘。のライブのシメであったり、アンコールであったり、いろんな場面で笑いながら涙する曲として定着して行きそうなそんな予感です。
どうぞ、末長くよろしくお願いします!
「Do!」の掛け声のところは大いに盛り上がってくださいね!