<只今日本に一時帰国中>
イタリアでは歴史上、冷製パスタ( ロングパスタにて )が存在しなかったのをご存知だろうか?
イタリアで冷たいパスタといえば、ショートパスタを用いて野菜やチキン( or ツナ ) などと和えるものや Insalata di riso ( インサラータ ディ リゾ ) と呼ばれるライスサラダぐらいであり、ロングパスタを冷製でというのは通常は有り得ない。
通常はと書いたのは、家庭や一般的なレストランのメニューには出てこないという意味である。
半年ほど前に他界をしてしまったが、新イタリア料理の巨匠として名を馳せ、彼無くしては新イタリア料理は語れないとまでされる
Marchesi Gualtiero ( マルケージ グアルティエーロ )
イタリアで初めて三つ星を獲得したシェフとしても名高い。
1980年代に彼が初めてロングパスタを用いての冷製をイタリアに広めた。
パスタというよりはサラダ感覚だったといわれるそのお皿は、贅沢にもキャビアと共にお披露目されたという。
そして驚いたことに、彼にロングパスタの冷製という閃きを与えたのが、日本のざる蕎麦だったとのこと。
とはいえ、スパゲッティなどのロングパスタはやはり熱々のイメージが強いイタリア。
星付きレストランでこそ、ロングパスタの冷製は見かけるが、やはりその後も一般家庭や一般レストランでは普及はしていない。
日本に来ると食べたくなるのがこの冷製のロングパスタである。
あまりにも多種多様のため、冷製ロングパスタの発祥は日本だったのでは?と錯覚を起こしてしまうほどである。
我が家の冷製あれこれ
日本で冷製といえば、トマトソースのものが主流というイメージがあるが、、、実はイタリアではトマトこそ熱々であるべきものらしい。
私が好きなのは、明太子を用いたパスタ。
明太子自体はあまり好きではないが、生クリームその他でソースとなったものは、見た目のピンクも美しく、仄かな甘味によりすっかり別物に変身してしまうから不思議である。
おろしポン酢で頂くパスタも日本らしくて好み。
大葉をたくさん加えて頂きたい。
あれこれ尽きない冷製パスタメニューだが、実は今日はちょっと変わり種でカツオのタタキと大葉の冷製を作ってみる。
本来、マグロやカツオなどの赤身魚はあまり好まない私だが、イタリアでは食べる機会がないことや抜群の栄養を考えると自然に手が出てしまっていた。笑
初ガツオの旬は3月末から5月、戻りガツオは9月からと旬のものとはいえないが致し方ない。
ちなみに初ものと戻りものとでは、その脂質分の違いにより栄養価も変わってくるのだとか。
いづれにしても、ビタミンBを始め、鉄分や疲労回復に役立つというタウリンが豊富なのはいうまでもない。
こちらが実家の食器棚下に眠っていた。驚
今はシンプルなジノリの白や土っぽい焼き物が好きな私。
和の焼き物にパスタもとてもお洒落に感じる。
肝心なカツオのタタキパスタのお味は?
カツオにしっかりと和の下味をつけてから、オリーブオイルと和えていったので、さっぱりとかつ味がボケることなく頂けた。
冷製パスタのコツは?
表示時間より1分多く茹で、その後にしっかりと冷水でしめていくことである。
どうぞお試しあれ。
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