ボクはオヤジを決して許さない。なぜかって?簡単だ。受けてきた仕打ちがあるからである。この紙幅では全部書ききれないほど。そして罪状を伏すにはあまりにも多いほど。
ヤツ(以下こう記させてもらう)はブランド主義だ。すぐに出身大学を聞く。ヤツにとって、首都圏や関西圏にある国公立大学や私立大学がネームバリューがあって、一番いいのである。例えば、東京大学じゃなくて、東京の大学。それに私大などでも、大都会にあれば、どこでもいいのである。早稲田だろうが、慶應だろうが、上智だろうが、日東駒専だろうが、大東亜帝国だろうが、関関同立だろうが、産近龍甲だろうが、都会に立地していればそれでいいのだ。そして西南福大を全否定する。単に九州の田舎にある三流大学というだけで。
まあ、ヤツの今の頭の中は回顧談で一杯だろうな。カビの生えたような、昔の記憶など。きつい仕事は一度としてしたことがなくて、いつもいい加減なことばかりしていた。だが、ここに来て、もうヤツの人生も終わりである。美談など何になるのだろう?所詮苦労を知らない人間の絵空事の類だ。笑い者になるのである。妻を死なせておいて。人殺しより悪い。返って殺人鬼の方がいいんじゃないの?人をジメジメとした感じで弄ばずに、一瞬にして殺してしまった方が。
ヤツに対する処理は簡単だ。家の歴史から消すのである。忌まわしいものとして。ヤツが死んだら、死体はそのままどこかに捨てる。そして家の中にある、使っていたものを全部ゴミ処理業者に持って行ってもらう。要らないものとして、だ。あくまでヤツが生きていた痕跡を消し去るのである。何もなかったかのように。
ヤツが悪いのは火を見るより明らか。本気で殺したいと思ったことが何度かある。だが、何とか理性で抑えてきた。前述したようにヤツの人生とやらも直に終わる。そうなった場合、願ったりかなったりじゃないか?野辺に葬り去るのである。家の墓に入れません。汚点なのでね。畜生を墓に入れるわけがないだろうが!畜生は畜生。人間未満のレベルでしか見ません。
これから数年以内にこの家の中で最後の戦いがある。だが、それが終われば、天下泰平だ。争い事が全て終了する。簡単だ。前述した通り、ヤツを消し去って、平和な家にする。それだけのことだ。世間様は関係ありません。これはあくまで二十年、三十年因縁の仲であるうちの中の事情だから。これが終われば、片付くのである。それまでは恥ずかしくて顔向けが出来ませんがね。まあ、他人様にとってはどうでもいいことですが。因縁――、実に恐ろしい言葉だ。だが、同時にこれほど残酷かつ残忍な単語もないだろうな。もちろん、全ての争いに終止符を打つため、必要な言葉なのですが……。
どうしても知らせたかったので、言いたいことを言わせてもらいました。泣き寝入りじゃ済まないんでね。
明日はヤフーの連載があります。しっかり原稿書きます。
ひとまずブログ更新です。
ではまた。