オヤジも妹も | 竹仲法順の連載小説道場

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ホント、頭バカだ。オヤジは事あるごとに「お前は世間に出た方がいいんだよ」とか言うし、妹も「お兄ちゃんは世間に出てないから分からない」などと言う。
 
成人して十五年近く経つのに、世間に出てない人間なんて言い方されて許せるだろうか……?普通、常識で考えれば許せない。そう、ヤツらには常識がないのだ。だから、まるで売れなくて、くだらないまんじゅう屋などをやったりして、汚らしい金儲けなどを考え付くのである。そんなゲスな人間たちなのだ。
 
叔父も叔母も同罪。ボクに対し「小さなアパートに移れ」とか「障害者施設を紹介するわよ」などと言ったりする。精神障害者が引越しや転居などをすることがいかに困難か分からないのだろう。実にくだらない。
 
こういった社会的弱者を苛めるような人間たちとは今後一切手を切らせてもらう。用があるのは遺産分割の時で、ボクと同じく相続人の妹である。弁護士さんに来てもらい、互いの言い分を聞いてもらって、きちんと遺産を分割する。それはオヤジが死んで喪が明けてからすぐに執り行う。遺産分割は迅速にやらないといけない。もちろん相続人はボクと妹の二人だけなので、遺産は均等に分割、家は長男であるボクのものとなる。
 
だが、こういった歪んだような家を作ってしまったオヤジたちには大きな責任がある。高学歴?華々しい職歴?なぜそんなものに拘るんだ?それが家系を崩壊に追い込んでしまった全ての元凶だろう。自慢して回るから悪いのである。くだらないことを。
 
まあ、親族とはほぼ縁を切っているので、ボクもそれで納得している。これからのこの家での生活、必要な最低限度のお金……全部揃っているのだ。これから先はヤツらと関わらずに生きていこうと思っている。ただ、近所付き合いは残念ながらなくなってくる。でも、それでいいのだ。別に困るわけじゃないのだし。
 
長文ですが、ひとまずブログ更新です。なお、この記事もツイッターにURL貼らせていただきます。まあ、地方の落魄した旧家の話など、読みたくもないのが普通でしょうが……。
 
ではまた。