抱腹絶倒! おすすめギャグライトノベル | とあるワナビーのライトノベル作家になるための追憶

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ライトノベルは今や文庫という市場で一定の地位を得た書物だ。10代、20代を対象としたエンターテイメント小説と銘打って、色々なジャンルの小説を輩出してきた。一般文芸に引けを取らないほど丁寧に魅力的に人間を描く作品から、現実ではありえないファンタジー小説、それにハーレム小説と呼ばれることも多い複数の美少女から好意を寄せられる小説など、本当に様々なジャンルがある。その中でも多くの人に愛されるのがギャグものだ。手軽に読めるライトノベルの中でもさらに軽く、文字だけで人を笑いの渦へと巻き込む。
電車の中で読んでいたら間違いなく周りから白い目を向けられること間違いなし。文字だけだからこそのセンスが光るギャグライトノベル。今回はその中でも、ぜひとも多くの人に読んでもらいたい小説を紹介しよう。
まずは有名どころから


バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)/KADOKAWA/エンターブレイン
¥626
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ライトノベルを読んでいる人なら知らない人はいないだろう。ファミ通文庫を一気に人気レーベルへと爆発させたライトノベル。とにかくその掛け合いのセンスが面白い。誰も彼もが個性的でそれでいて面白いキャラクターが多く、それらが行動でも台詞でも笑わせてくれる。掛け合いに目が行きがちだが、試験召喚獣というテストを使った面白い設定とそれを上手く活かす構成も素晴らしい。とにかく笑いたい。そんな人に自信を持っておすすめできる作品。
次に同じファミ通文庫からの刺客


耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)/KADOKAWA/エンターブレイン
¥670
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感想ブログなどでは人気が高く、作者買いする人も多いほどファンがついているのにいまいち知名度が上がらない作品。この作品は本当にもっと多くの人に読んでもらいたい。アニメも漫画もこの作品の魅力を伝えるのに向かない媒体。この作品は文字だからこそ面白い表現が満載なのだ。とにかく主人公がぶっ飛んでいる。その主人公の頭の中の思考と、主人公の行動があまりにも食い違っているのが面白い。笑いに笑いまくって、必ず全巻揃えたくなること間違いなし。この作品は埋もれていい作品ではない。とにかく笑いたい。そんな人はぜひともこの作品を楽しんで、新しい読書の体験をして欲しい。
続いて、ガガガ文庫の鬼才を紹介しよう。


やむなく覚醒!! 邪神大沼 (ガガガ文庫)/小学館
¥617
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田中ロミオがユーモアのセンスを絶賛した作品。設定は突拍子もないものなのだが、台詞の掛け合い自体はのんびりとしている。けれど、そののんびりとした掛け合いがとにかく笑える。ここまでそれぞれの台詞にセンスが光る作者はそうはいないだろう。これまた、真面目な顔で読書を続けることは不可能な、笑わずにはいられないライトノベルだ。
最後に紹介するのは、そもそもギャグものとして知られていなく、このままだと埋もれてしまう可能性が高いが、それでもポテンシャルは間違いなく高い作品だ。


フラッガーの方程式 (講談社BOX)/講談社
¥1,793
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まず値段が高い。この値段は簡単には手を出せない。それに表紙を見ると、とてもじゃないが中身がギャグ中心であることがわからない。けれど、笑いのセンスはこれまで紹介したライトノベルに引けを取らない。何度読みながら吹き出してしまったかわからない。とにかく設定が面白く、その設定の中で動き回る登場人物が魅力的で楽しい。しかも何よりギャグ、ギャグ、ギャグで攻めておきながら、最後は伏線を綺麗に纏めて、かつ感動までさせてくれる非常に濃密な小説なのだ。ギャグものはどうしてもその特性上、構成やらストーリー展開が置いてけぼりになる。むしろあまりストーリーを凝られるとギャグがすんなり頭に入ってこないという特徴があるが、この小説は見事に完成されていた。ただ値段が高いので、あまり人に勧めずらいということはあるが、それでも買って後悔はしないだろう。

笑いのセンスというものは作者が本来持っていたセンスに由来する部分が大きいだろう。なので、なかなかセンス抜群の新人は現れてはくれないが、それでも多くの作品が今でも愛されて存在している。ライトノベルは入れ替わりが激しいので、話題にならないとすぐに本屋から姿を消し、誰の目にも触れられなくなってしまう。インターネットが普及し、ネット通販や電子書籍が身近になった今だからこそ、過去の傑作達にも日の光が当たることを願ってやまない。

とにかく疲れたとき、頭をからっぽにして楽しめるこれらのギャグライトノベル。人生を明るく楽しいものにしてくれること間違い無しだ。
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