2018.11.09. http://cafe.daum.net/W-CARPKorea/eEpL/1033
勝者と敗者
去る10月31日、ワシントンDC地裁は略式判決を通して、UCIの定款変更を問題提起した原告側の主張に有利な判決を下した。裁判官は、UCIが統一教会(Unification Church)を支援する本来の財団設立の目標を統一運動(Unificaiton Movement)に変更し、<原理講論(Devine Principle)>が<統一運動の神学であり教え(the theologies and teachings of Unification Movement)>であると変更したことが、理事たちの信託義務違反(Breach of the fiduciary duty)であるという略式判決を下した。
しかし明らかなことは、2012年に始まった天文学的費用の掛かるこの訴訟がこのまま終わるとは思えない。最高裁まで続く長い訴訟があるだけであり、この訴訟の最終勝者は莫大な費用を稼ぐ弁護士たちである。そして、この訴訟による最大の被害者は、真のお父様が創始した統一運動とこの運動のために献身した食口たちである。今回の訴訟を主導した者たちは訴訟に勝ったと喜びに酔いしれているかもしれないが、彼らを待っているのは天と歴史による厳しい審判だけである。
UCI定款変更の摂理史的理由
今回の判決は天宙史的葛藤の本質が何なのかを明確に示している。UCIの定款変更は移り行く摂理にとっては極めて当然なことであり必要な内容であった。UCIが設立された1970年代では世界基督教統一神霊協会、すなわち教会を中心とした活動が主な摂理活動であり、統一教会という呼称ですべての活動を包括することに問題はなかった。しかし1954年、真のお父様は統一教会をたてられた当初から「統一教会をたてるために来たのでなく、荒野時代においてキリスト教の使命を代わりに担う機構が必要であるため、一時的な手段として統一教会をたてた」と何度も語られた。
そしてついに、真のお父様は摂理の発展に応じて統一教会時代の終焉を宣言された。1996年、世界基督教統一神霊協会(統一教会)の時代が幕を下ろし、世界平和統一家庭連合が創設された。それだけでなく、超宗教超国家平和運動のための天宙平和連合(UPF)が創設された。祝福においても統一教会の儀式ではなく、宗教を超越して誰もが参加できる祝福の普遍化が成され、真の家庭実現運動へと発展した。当時、真のお父様は天宙平和連合を世界的に創設され、平和メッセージを発表して平和理想王国実現の具体的な青写真を提示された。これらの真のお父様のみ言葉は、原理講論に含まれている内容ではない。創始者は追加して発表されたみ言葉を含め8大教本とし、原理講論はその教材の中のひとつであることを明らかにされた。教会時代を超えて神様の創造理想が実現された平和理想王国を実現するための後天時代へと移ったのである。
真のお父様は後天時代の新しい摂理運動をリードする後継者であり、4次アダム圏時代の中心人物として顯進様をたてられた。誰もが知っているように、真のお父様は1998年に顯進様を世界平和統一家庭連合の世界副会長として任命され、お父様の意思を明確に示された。さらに天宙平和連合の世界議長を任せられ、そのような摂理運動を支援するという使命までもUCIに担当させられた。1998年から2008年までに顯進様はすべての摂理運動の最高指導者として、真のお父様のみ旨に従って「統一教会と原理講論」が代表する教会中心の先天時代摂理運動の改革と革新を推進され、後天時代を率いて行くべき2世たちを指導者として育成することに努められた。UCI定款の改正はその改革の一部であり、そういった改革は真のお父様の全面的な指示の下で行われた。
統一教会時代への逆走行、そして奪われた統一運動
しかし残念なことに、神様の摂理史における前人未到の新しい時代を開拓しようとされた真のお父様のみ旨は、外部勢力ではなく統一運動における内部の指導者たちによって打ち消された。一刻を争ってひたすら人類救済のために全力を尽くされた真のお父様の摂理は、2008年、文亨進世界会長が就任して以来、全くとんでもない方向に進んでしまった。彼はすでに時代の遺物となった統一教会の看板を再び掲げ、統一教会時代への復帰を宣言した。そして、創設者が世界平和の実現のためにたてたすべての摂理機関を統一教会布教のための機構として規定するに至った。そして、彼が開発した馴染みのない儀式でもって宗派主義的な色彩を露骨に表した。
文亨進と当時の統一財団文國進理事長、そして彼らに同調した指導者たちは、統一家の歴史に由来を見ることのできない反摂理的行為を行った。彼らは真の家庭の長子として正しく摂理運動を進めていた顯進様を退けるために摂理機関のすべての組織を動員した。神聖な教会さえ顯進様に対する陰湿な攻撃と偽りを扇動する機構として活用するという蛮行を犯した。結果、顯進様と彼に続くすべての指導者を追放することに成功した。そして、国内外で顯進様を相手に無差別的な民事刑事訴訟を敢行した。教会の一方的な宣伝だけを聞いていた食口たちは、顯進様を嫉妬にかられ公的資産を奪う放蕩息子であると認識するようになった。そのようなことにより、摂理の中心である真の家庭の秩序と位相は完全に崩れ、真の愛を伝統にしてきた統一運動は混乱に陥った。
このような反摂理的なことを行うことができたのは、高齢の創設者を目の開いた盲人とすることができたからである。残念なことにこの悲劇的な出来事を裏で支援し主導された方は、他でもない真のお母様であった。そしてそれを協助した最高首脳部の腐敗した統一教会の指導者の協助により真のお父様を無力化させることができた。真のお父様は基元節をわずか6ヶ月前にして、酸素呼吸器で延命治療を受けられていた際、悲劇的にも霊界に逝かれた理由を統一家の食口なら誰もが深く考えなければならない。腐敗した統一教会の指導者によって平和理想世界を建設しようと巡航していた統一運動は奪われた。
信託義務に違反した犯罪集団は誰なのか?
信託の義務を違反した犯罪集団は、まさに統一運動を奪った腐敗した統一教会の指導者たちである。今の統一教会は創始者が目標にした平和理想世界の建設のための運動をしていない。彼らは統一運動の神学を変調し歪曲した。決して触れてはならないとされた8大教本教材を毀損し、真のお父様のみ言葉選集までも修正した理由は、独生女、無原罪論の論理を成立させるためのものであった。
このように「独生女、無原罪論」は、真のお父様が聖和されてから6年たって教会の核心教義となった。今ではあらゆる集会で発表され、その論理はますます進化し続けている。しかし「真のお父様は原罪を持って生まれ、真のお母様は原罪なく生まれ、真のお母様が真のお父様の原罪を清算した」という主張は、原理と創始者のみ言葉に基づくものではない。これは重大なる歪曲である。したがって、現在の独生女を主張は、金ジョンソク博士が「統一教会の分裂」で詳しく取り上げたように「新しい新宗教現象」である。したがって、これは原理講論の歪曲変調であり、結果的に破壊を意味する。原理講論を削除したのは独生女を主張する統一教会の現教権勢力である。
天の基準からすれば、原理とみ言葉を変調した腐敗した教権勢力には公的資産を管理する資格がない。それは猫に魚を預けるようなものである。実際、現在の統一教会の中では犯罪的であると表現することのできる不正が広範囲で行われていると思われる。最近発表された統一財団の元法務チーム長である朴ジンヨン弁護士による3回にわたる公開書簡と朴ポーヒ総裁の長男ジョナダン朴の米国協会に対する公開書簡は、統一教会の現首脳部が公的資産をいかにして私的利益したのかについての衝撃的な事実を告発している。
私たちの姿勢
すべての公的資産は食口の血と汗と涙の結果であり、それは神様の摂理のためのものであり、個人の利益のために用いられてはならない。UCIでは、設立目的に根ざした真のお父様のレガシーを受け継ぎ進めることに、すべての資産が理想家庭を中心とした平和理想世界の建設運動に用いられていると信じる。
今回の判決は、統一運動を奪った勢力が神様の摂理を進めるために苦労される顯進様を世俗的に法廷に立てて破壊しようとするサタンによる蠢動ある。私たちは摂理史にける神側の人を迫害するための手段として、世俗的な法廷が活用されたという事実を正確に記憶している。イエス様を十字架につけたのはピラトの法廷がそうであり、真のお父様を破壊するために、サタンは興南刑務所と西大門刑務所、そしてたった7千ドルの脱税で18ヶ月の監獄生活をしなければならなかったダンベリーもそれと同じものであった。腐敗した統一教会の指導者が主導する訴訟の最終目標は統一家を一つにすることでもなく、公的資産を回復することでもない。目標があるとするならば、それは顯進様一人を破壊することである。その目的は、神様の摂理と真の家庭を破壊しようとするサタンが持つ目標と一致する。
すべての統一家の良心と信仰のある祝福家庭たちは、摂理の中心を破壊しようとする勢力を決して座視してはならない。これは天宙的葛藤である。善と悪は明らかに現れている。呑気な中立の立場はもうこれ以上存在しない。 |