上田市のオーディオコアさん主催の今年前半最後の試聴会です。
フェーズメーションからはワクチン接種2回終わったことなどを前提にお越しになり、マスク、手の消毒などコロナ対策は徹底した中での試聴会でした。
普通は試聴した機器の音質がどうだったか?が試聴会日記の目玉ですが、今回は質疑応答を盛んにされたお客さん、自分もいくつかフェーズメーションの開発者、斎藤技術部長に質問しましてなるほど!と思うことがありました。
まずは試聴ソフトです。こういう試聴会は知っているソフトが少なくないですが、初回プレス盤で紹介されたり、知らなかったソフトもあったりと毎回の楽しみです。
一番は、フェーズメーションの開発での音質チェックに欠かせないという有名なカンターテ・ドミノの初期盤です。
再発盤は黒いジャケットですが、初期盤はこのように白いのですね。
この白いジャケット盤は、ステサンの評論家、三浦さんがTIASの講演で高かったけど、苦労して手に入ったとかけられて知りました。
今回はそのジャリジャリしていたスクラッチノイズも入らない状態よい盤です。
なお、こういう貴重盤なので、開発のときは黒いジャケット盤だとか(笑)。
こちらの森山良子さんの盤はフェーズメーションが機器や針の違いで多用されています。
これも有名盤ですね。冒頭の拍手の広がりや自然さが聴きどころとされました。
特に同社のデガウザーで同社MCカートリッジ消磁前と後の違いはこの拍手部分でわかりやすいと。
たしかにデガウザーで消磁した方が拍手が自然に広がりました。
ムター姉さんのビブラートが演歌のこぶしのようですねと。
SACD盤があります。
自宅での録音が、かえって何も足さない、引かない、弄らないで声が生々しいですと。
デジタル録音の吹奏楽のゴージャスさ。
このあたりは定番ですが、今は好きなジャズ録音ではありません。
ゼッタイにピアノの響板に頭を突っ込んで聴くこともなければ、ピアノは筐体、響板などの全体からの音なのに、弦とハンマーに的を絞ったマイクセッティングは極めて不自然なキテレツな音に聞こえます。
ジャケット写真は忘れましたが、カンターテ・ドミノのようなシンプルなワンポイントマイクで録音された、ドイツの教会でのパイプオルガンとサックスのジャズの方が実際の座席で聴いているサウンドステージや音色伝達に近いです。
長くなりました。明日は別の質疑応答についてのフェーズメーションの見解です。