前回の記事「天使を呼び出す事は可能なのか?」で、天使を人間都合で、ホイホイと気軽に呼び出せない理由を説明しました。
今回は、さらにお互いの立場からも上記の点を説明したいと思います。
人間は自分達の事を、生物界の頂点に位置していると思っていますし、食物連鎖の頂点にもいると思っているでしょう。
しかしこの考え自体が間違っています。
天使は一部の例外を除いて、名前の最後にエルが付きます。
ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル……。
エルは、ヘブライ語で神を意味します。
つまり人間にとって天使は神なのです。
生物界の頂点に位置しているのは、スピリチュアルな彼らであり、食物連鎖の頂点も彼らなのです。
言い換えると、人間は霊者の下に位置しますし、そもそも立場が全く違うのです。
一段下の生物(人間)が、一段上の生物(天使)を気軽に呼び出して、自分の私利私欲の為にこき使う事を、あなたはどう感じるでしょうか?
これが如何におかしい事であるのかは、自分達に置き換えて考えてみれば良く分かります。
例えば、人間よりも一段階低い生物と言ったら何ですか?
この図をご覧下さい。
人間の下に来る生物は、広く動物と言えるでしょう。
では身近な動物、例えばあなたが飼っている犬や猫が、まるであなたの主人のように振舞ったらいかがですか?
犬が人間を散歩に連れて行く。
猫がテーブルでご飯を食べて、人間は地面においてあるお皿で、手を使わず直接食べる。
人間は服を脱がされて裸になり、犬や猫が服を着て生活する。
「ねえ、あなたあの人間大きくなり過ぎて、もう飼いきれないわね」
「そうだな。じゃあ、次の休みの日に保健所に連れて行って殺処分してもらおう」
そしてこんな会話がなされます。
どうですか?何とも思いませんか?
これをおかしいと思わないあなたは、どうぞこれからも天使を気軽に呼び出して使役して下さい。
さて、実は生物界のヒエラルキーは、常に上位の者が下位の者の生殺与奪権を握っています。
植物は草食動物の糧となり、草食動物は肉食獣の糧となるのです。
それ故、ヒエラルキーの上位の者は下位の者を支配し、逆に支配される存在では無いのです。
しかしこれが人間と天使になると、生物界のヒエラルキー上位であるはずの天使を、人間が使役出来ると信じられています。
その考え方は、生物界のヒエラルキーと照らし合わせてみても、おかしな事であると言えるでしょう。
人間は天使を使役出来ません。
天使を気軽に呼び出したり、自分の利益の為に彼らを用いる事等不可能です。
もしもあなたが、何らかの霊者とコンタクトを取れたのならば、そのほとんどは堕天した低級霊であると見て間違い無いでしょう。