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この日は朝から狩猟免許の試験の日!

 

しっかりテストができるように朝ご飯はしっかり

 

 

カマスの塩焼きとイワシの南蛮漬けご飯でした

 

カマスの塩焼きが案外美味い!

 

 

 

山口県で狩猟免許の取り方ですが、GWあたりに

 

こちら山口県HP

 

の環境生活部、自然保護課にてその年の講習や試験の日程が発表されます。

7月~9月までで数回開催されておりますので、都合のいい日程で行うと良いでしょう。

 

必要となる資料はHPでも確認できますが、非常にややこしく分かりにくい事が多いので市役所の環境部に行くのが一番早いです。

自分でやろうとすると、案外「これなんだ」って事がちょいちょい出てきて躓きます。

 

そこで申し込み資料や必要な物がいっぺんに揃います。

 

写真、身分証、お金(ワナの場合は合計2万円以内でいけますし補助金出ます)、収入証紙、病院の診断書が必要になります。

 

診断書は病院によって値段が全然違います。

自分の場合は、たきべ診療所で1100円で取れました。

場所によっては4000円近くかかります。

 

 

狩猟免許自体の試験は誰でも受けられますが、前日の講習を受けていないとまず受からないと思います。

 

この講習は試験の出る場所をまとめて説明してくれます。

 

漁師が取る無線の免許も、船舶免許もだいたい似た様な感じです。

落とす試験ではなく受からせる試験。

 

講習は出て話は聞けって感じです。

 

「そんな事知らなかった。教えられていなかった」

 

そんないい訳をさせず、ルールを守らせる為の免許ですね。

成り手が少ないのに厳しくしすぎると、それはそれで弊害が多いので受からせてから厳しい罰則でルールを守らせる

 

効率のいい方法です。

 

 

試験の内容は

 

①座学での知識問題

主に狩猟免許の取り扱いや、狩猟鳥獣は誰がどのように設定してるか。誰の許可が必要か。

狩猟鳥獣の特徴や、猟期、鳥獣保護区や乱場、使用可能な猟具の知識などなど

30問出ました

 

②知識問題が受かったら次は身体測定

これは体が動いて視力がそれなりによければまずOKです。

屈伸とか手をあげるとか、そういった行動ができればOKです。

 

③鳥獣判別問題

5秒間絵を見てそれが捕ってもいい種類か否かを判断するものです。

キツネやサル、鹿などはわかりますが、ももんが、ハクビシン、アナグマなんて一般的に見る事も聞く事も少ない動物も出てきます。

 

④実技

使っていいワナダメなワナの判別

実際にワナを設置する実技です。

ひっかけが多く一つの問題の配点が物凄い大きいので、ミスすると非常に痛い

 

 

ワナの判別は、くくりワナの場合により戻しがついていなかったり、ワイヤーが少し細かったりと引っ掛け問題が多いです。

これは講習受けてない初心者にはクリア不可能でしょう。

 

次にくくりワナか箱ワナを設置します。

これも実際に前日の講習を受けていないと無理と思います。

 

運転上手でも自動車学校で一発合格はちょっと難しいのと一緒と思います。

 

 

 

以上で試験は終わりです!

 

猟師も漁師と同じで年々高齢化が進み成り手が非常に少なくなってきているみたいです。

 

少子高齢化に続き、都市一極集中なので田舎の産業のすべてが高齢化の波をモロに受けると思います。

 

 

今の時代に学校の進路で「猟師(漁師)」なんて書こうものなら親呼ばれてご指導を受けると思います。

「大学いって、安定したいい企業に勤めなさい!」

「君以外の生徒は皆専門学校や大学に行くのに、それで一生食っていけると思うのか?」

 

多分そんな事言われると思います。

 

 

 

この日役所の方からアンケートをもらいました。

 

質問内容は

 

Q 何故狩猟免許を取ろうと思ったのですか?

Q 今狩猟を行う人が高齢化で減っています。どうしてでしょうか?

Q 野生動物の被害で年間多額の税金を投入しています。どうすれば解決するでしょうか?

 

みたいな内容でした。

 

 

猟をする人が減って困ってる

イノシシや鹿の農作物への被害が甚大で困ってる

 

多分解決したい問題はここでしょう。

 

 

成り手が少ないのは、時代の流れにまったく合っていない上に皆がなるのを止める事

そしてルールが厳しすぎます。

 

狩猟期間は約3ヶ月程度と限定されている上に、毎年狩猟登録、返納が必要という手続きの多さ

狩猟頭数の報告や狩猟可能区域、狩猟可能猟具の制限の多さ

 

リスクに対してのリターンの少なさ

 

 

箱ワナ1個5万~

 

 

くくりワナは1個6000円~

 

ワナは最大31個仕掛けられますが、管理可能なワナを揃えるだけでも30万は見ておかないといけないでしょう。

ワイヤーやバネ交換、箱の溶接などメンテナンス代なども必要になります。

そして軽トラは必須です

 

解体するなら小屋やナイフ、道具など設備で50万~100万

 

 

基本的に狩猟した肉は自家消費か処分です。

自分で解体、販売をしようとするとハードルが非常に高いです。

 

 

今の時代ここまでお金と労力をかけてイノシシを捕ろう!

という人はものすごい少ないと思います。

 

 

肉を食べたければ、スーパーに行けば豚肉100g98円で買えます。

箱罠1個5万円で豚肉50kg買えますからね。

 

 

ワナを設置するのにも自分の土地で無い限り許可が必要になります。

農家さんや山の持ち主のツテが必要となります。

 

勝手に罠を設置する事は違法ですので絶対にしてはいけません。

見つかり次第大変な事になりますし、もしそこが鳥獣保護区域だった場合はさらにとんでもない罰金がきます。

 

 

多分田舎に人口が多かった時代は、なり手が多く色々な制限や決まりが必要だったのかと思いますが、人口が減って皆やめてからもその時のルールが適応されているから、成り手の減少に拍車をかけているのではないかと思います。

 

 

これは令和元年度鳥獣保護区等概要図になりますが、下関市はくくりワナは基本禁止です。

 

 

自分の地域は鉄砲も禁止、くくりワナも禁止です。

箱ワナだけならおいてもOKですよ。って感じ

 

鉄砲は危険ですし皆が怖がるものなので、人が居ない山の中ではないとダメというのはわかります。

鉄砲の区域と重なる場合にはくくりワナも基本ダメと設定していると市のHPに記載してありました。

 

 

結果、あれもダメ、これもダメ。こっちもダメ。

 

 

でも狩猟者が減って困った

農作物が毎年荒らされて被害額も増えて対策の税金がかかる一方で困った

 

パッとみた感じですが、こういった印象を受けました。

 

 

やっている対策としては取得する為のお金を配る事位です。

ルールを変えるのは、役人だけではなく権力を持った狩猟をする様々な人の決定や会議が必要となる上に何かあったときの責任問題が面倒なのでしょう。

 

免許費用を助成します。は比較的簡単なんだと思います。

国や市、県の政策を見ているとよくわかります。

 

原因にてこ入れをしなければ、大きな流れの改善はまず無理と思います。

焼け石に水をかけても、下にある加熱している火はそのまま。という具合

 

 

 

ただ免許を取るだけの人が増えた所で意味がないんですよね。

狩猟が面白い、お小遣い稼ぎにもなる、もっと頑張ってみようという流れにしないと本当の意味での意欲的な狩猟者は今後増える事はないと思います。

 

必要なのは免許を持っているだけの人ではなく、意欲的に狩猟を毎年行う活動的な狩猟者です。

 

 

 

害獣が増えた結果困るのは農家さんで、対策に使う予算が増えれば税金から支払われ財政を圧迫します。

税金を人ではなくイノシシや鹿に使われる訳です。

 

 

自分みたいな漁師は別にイノシシが増えようが直接的な被害は少ないですが、農家さんは本当に大変だと思います。

「こんだけ野生動物出て被害出ているんだから、もっと対策しろよ!」

 

と思う農家さん多いんじゃないでしょうか

 

その市民の声に何もしないわけにはいかないので、免許費用を助成する制度を作りました。

と、答えているのかなと感じました。

 

 

近所で野菜作ってるばーちゃんとか

 

「植えた種芋ぜんぶくわれたーだめじゃ」

 

イノシシやサル被害が酷くてしょんぼりしています。

 

農家さんが自分の土地を自衛しようとして、イノシシを勝手に猟期以外に狩ると違法になります。

駆除相談してもすぐに対応してくれる訳ではないみたいです。

 

役所としては、ルールを緩和してそれで何かあったら誰が責任取るんだ問題が発生するのはわかりますが、誰がどう見てもわかるような問題を疑問に思い続ける事にも疑問を感じます。

 

 

農家さんは生活の為に害獣を駆除してほしい。

関係ない人はイノシシも鹿も生き物なんだから駄目!と実物を見た事が無い人も動物愛護を意見します

 

どちらの意見も正当なので、どちらの意見も取り入れると実際に金銭的に損をするのは農家さんだけです。

政府には要請には保証を!と求めますが、いざ自分達の要請で発生した損失の補償をする人はどれだけ居るのかなと思います。

 

 

10人居たら10人の視野があり、それらすべてを納得させる事はまず無理ですがもう少し合理的に強引にでもやらなければいけない部分も多いと感じます。

 

 

 

 

漁師の世界でも似た様な事はありました。

 

このブログでも話していたムラサキウニ問題です。

 

 

ムラサキウニが異常繁殖して磯の海草を食い荒らし、磯やけをおこしアワビやサザエが減少する問題

 

毎年漁師が集まってほぼ無償でムラサキウニ駆除をして捕って捨てているのに、一番身の入っている時期、お金になる時期のムラサキウニは基本獲っちゃダメルール。

または獲るのに物凄い制限をかけている。

 

それでもウニが増えすぎて困った困ったと話してはいるけど、何も変わる事がない。

変えようと提案しても、いい提案か悪い提案か以前に現状維持以外の変化に拒否反応を起される。

 

 

 

「もしそのルールを変えて何かあったら誰が責任とるんだ」

 

 

まさにこの言葉を言われました。

 

 

そもそも、そのルールは何十年も前の物で、いつ誰が決めたのかすら誰も知らない

ルールを決めた頃の人間は誰も生きていない。

 

そして今まで誰もムラサキウニなんて眼中になかったので気にもしなかった

誰も気にしないから誰も言い出す人が居なかったし、聞く事もなかった

 

港の漁師、磯の漁場を良くする為の決まり事がルールです。

漁師の為にならない、漁場の為にもならないけどルールだから守り続けなければならない。

 

そんな物は皆が守るべきルールではなく呪いみたいなもんでした。

 

過去を学び変えずに守り続けていく信念

時代に合わせて変化を取り入れる覚悟

 

どちらもとても大事ですし、後世の人間がどちらも必ずやらなければならない事だと思います。

 

 

運営委員長に話すと

「そりゃいけんな!さっそく変えようか!」

 

と一瞬で変えてくれました。

 

 

 

このイノシシと鹿問題も少なからず似た物があるんじゃないかと思いました。

 

 

本気で変えようと動く人と、本気でその人の話を聞いてくれる人。

 

 

年間何億の被害と対策費用が税金でかかるのなら、そのお金を今出している討伐費用に上乗せして、さらに市が獲物を買い上げて加工して販売をして特産品にするとか。

想定できる乱獲によるルール違反に備えて罰金を増やしそれも財源にするとか。

 

農作物の被害も減り、免許を持っているだけではなく実際に活動をする狩猟者も増えていい方向に繋がると思うのですが。

過疎化が進む以上、乱獲にはつながり難い状況だとも思いますし。

 

まー

 

そうそう簡単にいく問題でも、的を射た提案でもないのでしょうが。

 

 

まだまだ狩猟に関しても、下関市の狩猟ルールなどにも自分は無知すぎるのでまずはそこを学ぶ事が最優先ですね。

スタートラインにすら立っていません。

 

ルールや決まり、心得をしっかりと熟知して、ワナの狩猟技術を身につける。

まずは安全第一で3年程は小規模でコツコツ頑張りたいと思います。

 

 

上記の考えは書面だけで得た知識、現状を見た上で、そう感じる人が多そうという意見なだけで、自分自身はイノシシを自分の手で取って食ってみたいという一心です。

お金がーとかメリットがーとか。なんも考えていません。

何かを変えたいとか、文句があるとかもまったく無いです。

 

 

戦って、勝って、食いたい

 

 

でもくくりワナはやってみたいなー!

 

1vs1で戦ってみたい。イノシシと

 

箱は1個か2個かなーできて

 

 

11月1日から狩猟解禁です!

 

まだ11月は漁で忙しそうだから1月とかになるかな

 

 

 

なんにしてもまずは1匹!

 

 

楽しみだなー

 

 

イノシシの箱ワナって、タコ籠の陸上版みたいだ

 

 

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