ちょっと前のことになりますが、沖縄防衛局長が居酒屋で新聞記者などとの懇談会の席上での「オフレコ発言」が記事なり、更迭されたうえに停職処分を受けました。
朝日新聞、11月30日朝刊。
懇談会は正式な記者会見ではなく酒席であって、しかも最初から「今日は完全オフレコで」という約束だったそうです。
いくら防衛局長の発言に問題があったとはいえ、オフレコの約束なのに発言を記事にしたのはいかがなものでしょうか。
一体、その場にいた記者達は、防衛局長の問題発言を聞いた時、どう反応・対応したんでしょうか?
問題発言と思ったんなら、その場で発言の真意をちゃんと確かめたんでしょうかね?。
黙って局長の発言を聞きいていたのかどうか、記者達に聞いてみたいものです。
もちろん、いくらオフレコとはいえ、本心、本音の出たけしからん発言をした局長が悪いのは間違いありません。
しかし、発言内容がけしからんと言ってオフレコの約束を破って記事にすれば、それは「だまし討ち」です。
そんなことをすれば、取材をする方と受ける方との信頼関係が崩れてしまいかねません。
局長のオフレコ発言を記事にした琉球新報は、その理由を「発言内容を報じる公共性、公益性があると判断した」としています。
しかし、いくら公共性、公益性があったとはいえ、安易なオフレコ取材、オフレコ記事は道義的にも慎むべきと思いますが・・・。
そうそう、そう言えば、元復興相が宮城県庁で知事に暴言を吐いた後に「今のはオフレコだからな。書いたらその社は終わりだからな」と報道陣を恫喝しましたね。
これは言語同断。記事にして当然です。