日本人女性失踪事件で所持品がみつかったウイングビーチ
推理小説もどきの不可解な事件が数日前サイパンで発生した。既に幾度も日本ではニュースで報道されているため、あらまし程度はご存知の方も多いと思われるが、事件の要諦は以下の通り。
米自治領サイパン島を旅行中に行方不明となった姉妹、山田なつきさん(33)と山田ちなつさん(26)が、夜中に海水浴に出掛け、水難事故に遭った可能性があることが2日、地元警察の調べで分かった。
警察によると、2人は6月28日にサイパン島に到着し、29日午後10時すぎ、宿泊先のホテルから外出した後、行方が分からなくなった。30日午前6時のフライトで日本に帰国予定だった。ホテル近くの海水浴場「ウイングビーチ」で2人が借りていたレンタカーが見つかったほか、海岸にボートのパドルや空気入れ、衣類などが残されていた。
(時事通信 7月3日)この結果、現地警察はこの事件を単なる水難事故として片付けようとしている。
地元警察は、30日午前6時の帰国のフライトの前に、海に出かけたとみている。地元警察は「事件性をにおわせるものはない」と話した。所持品が奪われた形跡がないことなどから、地元警察は、姉妹が海で遭難した事故の可能性が高いとみているが、姉妹の写真を公開して住民に情報提供を呼び掛けている
(フジテレビ系 7月3日)以前から弊ブログでも指摘していることだが、北マリアナ諸島(サイパンの正式名称)の警察はあまりにもレベルが低すぎる。※
水難事故と判断するには、以下数々の謎が存在しているからだ。そもそも日本人女性二人が、深夜に人けの無いビーチに、出発直前に泳ぎにいくことがあるだろうか。
これだけの見解では「いる」と答える人が存在するかもしれないが、以下の条件の下では、その推論には無理があると思われる。
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①この日本人姉妹の最後の目撃情報が、29日午後10時30分頃であり、帰国便の離陸時は30日の午前6時頃だ。彼女たちが宿泊しているマリアナリゾートホテルはサイパン島で空港から最も遠いところに位置するため、レンタカーで移動しても30分以上はかかる。
②空港のチェックインには通常離陸の1時間30分~2時間前まで済ます(サイパンでは)ものだが、逆算すれば少なくとも30日の午前3時30分までにはマリアナリゾートホテルをチャックアウトしていなければならないであろう。
③姉妹の部屋には、荷物がそのまま残されていたとあるため、午後10時30分の外出後には、再度ホテルに戻ってパッキングをする予定だったことが推測できる。
こうした時間的背景から鑑みれば、10時30分以降に悠長に海水浴をしている時間など無いと見るのが自然であろう。
④さらに、この点が最大の謎となるが、彼女達のレンタカーや所持品が発見された「ウイングビーチ」とは、確かにマリアナリゾートホテルからは割りと近くにある(しかし自動車で移動するほどの距離はある)。
だが、日中天気の良いときでも、このビーチの入り口は大きな看板があるわけでもなく、かつ狭いので普通にドライブしていれば見落としてしまうような小さな入り口だ。
加えて、中に入ると、ジャングルを適当に切り開いたと思われる荒々しく狭い道が長々と続き、その間に道を照明するものなどまったくない。ようやくビーチに出ても、それは決して大きくないし、そこにも一切照明器具など存在しないのだ。
もちろんライフガードもいなければ簡易トイレすらない。そのような難所に深夜女性二人で浮き輪ボートにのりにいくであろうか。
⑤そもそもホテルから最も近いビーチというならば、彼女たちが宿泊しているビーチを使えばよいはずだ。もしひとけの無いビーチがご所望だったとしても、このホテルのビーチはホテルが立っている崖の下にあり、通常人が少ないだけでなく、その時間にはまずビーチに人がいない。しかもそこならレンタカーで通りにくい道を通る必要も無い。そのうえ帰国時まで時間が限られている。
畢竟、わざわざ「ウイングビーチ」にまで出かけて海水浴をする必然性など皆無に近い。
⑥サイパンに来られた方ならご存知のように、昼間はエメラルドグリーンに映える美しい海も、夜になると真っ暗となり、その美しさは堪能できない。ごく稀に何かの事情で夜に遊泳しているものがあるが、それは少なくともサイパンでは非常に稀なケースだ。
しかも浮き輪タイプのボートに乗るなどということは景色が見えないためまずありえないであろう。もし星空を楽しみたければ、彼女達の宿泊していたホテルはサイパンでも屈指の広さを誇っているため、地上でくつろぎながらそれらを眺めることができるはずだ。
しかももしボートに乗ったのであれば、何ゆえ車内にボートのパドルが残っていたのであろう。通常これなしで海上を走行することは不可能だ。
⑦さらに不可解なことが発見されている。
警察は、姉妹が最後に確認された時に着ていた服装と海岸に残されていた衣類が一致しなかったことを明らかにしました。現地の公安当局は、2人が最後に確認されたホテルの防犯カメラを解析し、トートバッグを持って外出したことなどを公表し、情報提供を呼び掛けています。
(テレビ朝日系 7月3日)⑧サイパンに到着してから借りた携帯電話だけが重要な所持品の中で回収されていない(パスポートや現金は手付かずというのに)。
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姉妹たちが宿泊していたマリアナリゾートホテル
こうした諸事情から、日本のメディアでは海難事故という見解は不自然と思ったらしく、新聞の見出しも「海難事故?」とクエッションマークをつけているケースが多い。またこうした状況下ゆえ、さすがに地元警察も彼女達の写真を元に情報を呼びかけているという。
さて、この事件を幾分ややこしくしているのは、皮肉なことに、この姉妹が海外旅行経験が潤沢なのか、あるいはサイパン島観光のリピーターのどちらかと思われるほど、旅慣れていることにある。
なぜならこの二人は、通常のパッケージツアーを利用せず、自身でインターネットを通して現地ホテルに直接予約し、航空券も自分達で手配、さらに二泊三日(夜便で到着して、早朝便で帰国するため実質二日強程度)という短い滞在日数であることからか、空港でレンタカーを借り、帰国日に返却する予定だったという。
もし彼女たちが旅行会社のパックツアーを利用していれば、少なくとも30日の午前4時前には他人が異変に気づいていたはずだ。
以上のことから私は、今回の事件を
①レイプ殺人(もしくは監禁)もしくは
②人身売買
のどちらかであるのではないかと推測する。
レイプ殺人の場合は以下のように推理できよう。
29日の日中、もしくはそれ以前(以前のサイパン旅行で)に出会った男に声をかけられ、同日深夜食事か酒を口実にどこかで落ち合うことになった。これなら午後10時30分頃という、遅い時間に外出し、チェックアウトまでのパッキングの残り時間を考えれば、時間が十分あるはずだ。
彼女たちがもしレストランかクラブのようなところで落ち合っていれば、監視カメラの映像から容疑者を割り出すことができる。しかし、それが容疑者の自宅であれば難しい。しかも彼女達は自分達の車があるため、サイパン島のいかなる場所にも移動できた(畢竟、容疑者の自宅にも)。
以前から言われていることだが、日本人女の旅行者では現地で災害にあっても、あまり届ける者がいないらしい。それゆえ過去にレイプ事件がどれほどあったか詳細がわからないが、現地に長くいるものであれば、こうした日本人女の特性を利用して婦女暴行の愚挙にでようとしたことは十分考えられる。
容疑者の誤算は、その結果彼女たちが「訴える」などと激昂したため、殺害に及んだのではないだろうか(こうした事例は日本にさえよくある)。
容疑者はアリバイ工作のため、夜から明け方にかけて人がほとんど来ないウイングビーチを選び(しかも彼女達のホテルから近い場所)、そこに彼女達のレンタカーを止め、所持品の偽装工作を行ったと推測する。
容疑者にとっては好都合なことに、姉妹のレンタカーの中は日中のままだったようで、ボートがアリバイ工作の一役を担ったようだ。これを海に流してしまえば、後は潮の流れによってそれだけが漂流することになるからだ。なんと空気を入れた形跡も無いというのだから、これで遭難したなどありえないはずなのだが。
その結果、この浮き輪ボートが海上で発見されれば、姉妹が転覆して溺死したと警察が考えることが容疑者には予測できたはずだ(何度も言うがチャモロ人警官は、無知蒙昧ゆえ、この程度のトリックに容易くひっかかりやすいのだ)。容疑者はボートのパドルをそのままにするという失態を演じているが、それでも愚昧で惰気に満ちたチャモロン人警官を騙すには問題がなかったようだ。
加えて彼女達の衣類、所持品、金、パスポートをそこにおいておけば窃盗強盗の疑いは避けられる- いわゆる偽装工作だ(本来貴重品はホテルのセキュリティボックスに入れておくべきだったのだが)。だが貸し出し用の形態電話はそこにはなかった。おそらくそれには容疑者とのやり取りが残されているのではないだろうか。
また容疑者は、偽装工作が終わった後しばらくして、現場からある程度はなれたところでヒッチハイクをするか、知り合いに自動車で迎えに来てもらうことにより、自宅へ帰還することは十分に可能だ。
遺体は海に流せば、打ち上げられる可能性もあるので、ジャングルの中にでも埋めておくことが考えられる。さすればサイパン島だとまず発見は難しいために。
以上がレイプ殺人の大まかな推理だ。ただ今の段階では犯人の人種や国籍まで特定はできない。
これ以外の可能性としては人身売買であろう。
こちらのケースであれば容疑に浮上する人種がいる。シナ人だ。
シナ人が北マリアナ諸島の経済を牛耳って大きな権力を握っている現在、その可能性も無いとは誰が言えるだろう。何しろシナ人は自国民を含め数千年に渡る人身売買の歴史を持つ国なのだから。
このケースの場合、ある一定期間同島の隔離場所に彼女達を監禁し、受け渡し先と連絡が付けば、漁船か中型船などに彼女達を隠して乗せ、ナビゲーターを利用し打ち合わせの公海上で取引先の船に受け渡す。相手先も遠洋漁業用の漁船の場合が多く、実際こうした方法によって日本の暴力団などは膨大な銃器をフィリピンから調達している。
以上斯様な推論ができるのも、私はこれまでに北マリアナ諸島を50回近く訪問しているため現地事情に精通していることによる。
さて、今後の対策として現地警察がすべきことは、
①滞在中のホテルで、この姉妹の電話交信記録の把握
②日中サイパンのレストランや観光地での目撃情報
③海岸に残された姉妹のレンタカーや所持品から、指紋はもとより、付着物のDNA鑑定を徹底的に採取すること
④現地で姉妹が借りた携帯電話(未だ発見されていない)の通話記録をサーバーを通して把握すること
によって、容疑者の特定をすることだ。
一刻も早く事件が解明されることを願う。
※現地サイパンの警察がいかに無能かは以下の弊記事をご参照ください。
◎サイパンのトヨタ・レンタカー社員(フィリピン人)が発狂した
◎フィリピン人従業員はここまで危険 ―サイパンのトヨタレンタカーの蒙昧女の狂乱
http://blogs.yahoo.co.jp/saipan_is_number1/52072362.html
http://blogs.yahoo.co.jp/saipan_is_number1/52072362.html
◎元XJAPAN・TAIJI自殺の背景
http://blogs.yahoo.co.jp/saipan_is_number1/60821707.html
http://blogs.yahoo.co.jp/saipan_is_number1/60821707.html