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今回は、タイトルの通り、リポバッテリーを扱う上での基本的な知識と注意事項について書かせて頂きます。

まずはバッテリーのスペックの見方について説明させて頂きます。
このページのスクショを見てください。

 

 

画像真ん中らへんから順に

 

・2250mah capacity

・3S 11.1 volts

・True 100C rating

・・・・

 

と書いてあります。

わかりやすい説明をするために、二つ目の "・3S 11.1 volts" から説明します。

リポバッテリーも、IMR18650電池と同様に、定格3.7V、満充電4.2Vの電池です。

そして、リポバッテリーは複数のセル(バッテリー)を直列につないで一つのバッテリーパックの中に入れて、一つのバッテリーとして扱うことが多いです。

なので、3Sとは3つのセルが直列で入ってるよ!

という意味になります。

直列のことをSeries(シリーズ)というのは、ご存知の方も多いと思います。

 

(ここでは直列、並列の違いは割愛します。)

 

定格3.7Vのバッテリーを3つ直列につなぐと、電圧は3.7×3=11.1V
ですので、3S 11.1Vと表記されているわけです。

上記の通り、基本的にリポは複数のリポバッテリーが一つのパックになっているので

リポバッテリーパックと言った方がより正しいと思います。

MODでよく使われるのは2S~4Sのリポバッテリーパックですね。

 

複数バッテリーを、並列や直列で使う時、バッテリー間の電圧差や内部抵抗差があると危険だというお話は聞いたことがあるでしょうか。

リポバッテリーは、先ほど申し上げた通り、基本的に複数のバッテリーが直列で一つのパックに入っていると申し上げました。

なので、繰り返し使って、充電、放電を繰り返していくうちに、各セルの間に電圧差が生じてきます。

バッテリーの品質によっては各バッテリーの個体差はもちろんありますから、充放電を繰り返すうちにその個体差はどんどん広がっていきます。

また、リポバッテリーパックは複数セルが直列になっていますから

3Sの場合、充電器はバッテリーパックの電圧が12.6V(4.2V×3)になったら充電をストップします。

ここで問題なのは、きちんと各セルが4.2Vであるかということです。

仮に、4.2V, 2.2V, 6.2V合計12.6Vだったら
6.2Vのセルは過充電、2.2Vのセルは過放電(もう死んでます)

爆発寸前ですね。

なので、各セルをきちんと監視して、4.2Vに充電してくれるリポバッテリー用のバランス充電器というのが必須なのです。

 

まとめると、リポの充電には危ないからちゃんとリポ用バランス充電器を使いましょう!


ということです。

 

次に "2250mah capacity" の説明に入ります。

これは、セル一つあたりの容量を表します。

上記の通り、このリポバッテリーパックは、3Sで、3つのセルが直列になっていますから

2250mahの容量のセルが3つ、1つのバッテリーパックの中に入っているということですね。

とんでもない容量です。

 

次に "True 100C rating" について説明します。

ratingは簡単に言うと「率」という意味です。

CはCapacity(容量)の頭文字です。
Cが表すのは、バッテリー容量に対して一体どれくらいの電流を流せるのか(充電できるのか)ということです。

このバッテリーの容量は1セル2250mahなので

ma(ミリアンペア)をa(アンペアに直して)

2.25A

 

この辺はあれですね、例えば500mlのペットボトル、あれをリットルに直すと0.5L
同様に1000mlをリットルに直すと1L
これと同じように考えて頂ければ大丈夫です。

 

そしてAとCをかけ合わせれば放電能力がわかるわけです。

で、2.25A×100Cで225という数字が出てきます。
つまりこのバッテリーは225Aの放電能力があるということです。

IMR18650は連続20A、瞬間40Aとかですから

リポのすごさがわかりますね。

もう、ケーブル太くすれば車のエンジンかかるんじゃないですかねw

 

 

最後に、"5C fast charge capable" について説明します。

上記の説明をお読みになった人は何となくお分かりになるかと思われますが

これは、何A(アンペア)で充電できるかということを意味します。

IMR18650で0.5A充電、1A充電、2A充電というのがありますよね。

一応18650でもこれ、決まってるんです。

これを守らないと、どんなバッテリーでもよくないですからね。

下手すりゃ発火します。

話を戻しまして

これも計算方法は一緒です。

2250mahをAに直して、2.25A

2.25A×5cで11.25

なんでこのバッテリーは11.25A充電が可能ということです。

 

もちろん、世の中には様々なリポバッテリーパックがありまして

例えば1300mah 3S 45C(Cont) 90C(Burst 10sec)だと

Contはcontinuous(連続)、Burst 10secは瞬間(10秒間)を表すので

このバッテリーの連続放電能力は1.3×45で、58.5Aの放電能力があり

10秒間までなら、1.3×90で、117A放電することができる

ということを意味します。

 

ちなみに、一番最初に例に挙げたバッテリーパックはTrue 100C ratingとしか書いてありません。

この件について、メーカーに問い合わせたところ、連続100C放電を意味するとのことでした。

ですので、このバッテリーは、充電完了から、容量がなくなるまで225A放電することができるということです。

 

次はリポのコネクターの種類について解説します。

リポバッテリーには様々な種類がありますが

同様にコネクターにも様々な種類がございます。

MOD本体とバッテリーとつなぐ部分のことです。

 

 

 

これはXT-60コネクターです。

MODではよく使われるコネクターです。

メーカー公称値では、80Aまでの電流に対応してます。

 

 

 

 


そしてこれは、Deans ultra plugです。

Tコネクターともいわれます。

Deans ultra plugは純正品がなかなか手に入らないため

互換性のある商品が多く出回っていて粗悪品も多いそうです。

ですので、対応Aについてはきちんとした情報はありませんでした。

一説によると、瞬間100Aまで対応しているとか・・・

 

もちろん、これ以外にも様々なコネクターがありますし、もっと大電流に対応しているコネクターもございます。

はんだ付けができる方は、コネクターを付け替えて更なるパワーを手にしてみてはいかがでしょうか。

80A以上流すVapeってそもそも吸えるんかみたいな話にはなりますがw

 

 

コネクターの種類が多くあるのと同様に

リポバッテリーは色んなサイズがあります。

MODの中に収納できて、コネクターさえ合えばどんなバッテリーも搭載は可能ということになります。

まあ、収納できなくても、蓋をしないでむき出しで使うことは、もちろんできますが・・・w

 

 

 

本当に最後に

 

ここまで読んでくださった方にはお分かりと思いますが

リポバッテリーは、IMR18650に比べ、多くの電力を蓄え、一気に放出する力を持っています。

そのパワーは

強敵に打ち勝ちたい

自分の限界を知りたい

無限のパワーを手にしたい

と願うクラウドチェイサーを虜にしてやまないでしょう。

 

私もそんなリポのパワーの魅力に憑りつかれた1人です。

 

しかし

 

リポは安定性に乏しいバッテリーですので、許容Aを超えた充放電は大変危険です。

間違ってもバッテリーの許容放電能力を上回るレートで放電させないでください。

化学変化に耐えきれず、ガスが発生して、リポが膨らんで発火、爆発します。

必ずバッテリーのスペックを確認してから、ご使用ください。

一つでもご不明点等ございましたら、必ず当店までお問い合わせ下さい。

 

大変長い内容でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。

 

今後ともT&T Vapesをよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

テット