サザンオールスターズや福山雅治、Perfumeなど数多くのアーティストや三宅裕司などのタレントを抱える株式会社アミューズ。その株式会社アミューズを立ち上げ、株式上場まで果たしたのが代表取締役会長の大里洋吉さんです。1946年8月22日生まれ、73歳の大里洋吉さんは青森県青森市の出身です。家の近くに映画館があったという大里さん。自然と映画を見るようになり、大学生までずっと映画を見続ける生活を送ります。映画業界で働くことを考えていた大里さんでしたが、採用試験がなかったため、渡辺プロダクションに入ります。新卒で入りながら何をしても許され、できることは何でもやらせてくれる社風に大里さんは喜びを覚えます。マネージャーとして支えたキャンディーズが解散コンサートをし、総合演出を大里さんが務める中、その少し前には独立して株式会社アミューズを設立。


現在も活躍する原田真二さんを最初に売り出し、翌年にはサザンオールスターズがデビューし、大ヒットを飛ばします。その後、三宅裕司さんのマネジメントを務めるなど業績は最初から安定、1989年、制作プロダクションの機能もつけたことで芸能事務所だけでなくテレビ制作やメディア事業など様々な顔を持つようになります。その後アミューズは福山雅治さんを世に送り出した他、2004年、北海道で当時人気だった大泉洋さんなどと業務提携を行い、マネジメントを行い、業績に貢献。最近では新日本プロレスとの業務提携、横浜アリーナへの資本参加などを行うなど、アパートの一室からスタートしたアミューズは一気に大手の事務所へと成長します。


株式上場を行ったのは2001年のこと。それまで自由にやってきたアミューズの経営が一気に変わることを意味しましたが、その際にはアーティストはもちろん、スタッフにもアミューズ株を500株、現在の時価総額で140万円相当を1人1人にプレゼントします。2006年には東証一部に上場、株主総会の際には株主に向けたライブを開催し、今アミューズが推したいアーティストが登場し、それ目当ての株主がわざわざ株を買って参加するほどです。


大里さんの年収ですが、2018年3月期の役員報酬は取締役1人につき4000万円ほどです。毎年取締役が1人ずつ増え、その増え方から大里さんは6000万円以上もらっている可能性があります。45万株を所有する大里さん、時価総額は10億円程度で、配当は1300万円程度受け取っています。エンターテインメントの世界の第一線で活躍し続ける大里さん、まだまだ現役として頑張れそうです。