今日は、スウェーデンの高齢者施設での1日の働き方を、簡単にまとめてみようと思います。
スウェーデン高齢者施設では、日勤者7時~21時と夜勤者21時~7時に分かれています。
(日本のように日勤と夜勤が混ざったシフトはとても珍しいです。)
日勤者の勤務時間の多くは7時~16時、14時~21時で早番・遅番になっています。
夜勤者は21時~7時勤務で勤務時間は長いですが、勤務日が少ないので、
1か月で考えたら、休みの日も多く、好んで夜勤をやる人もいます。
【施設での日勤介護士の業務の流れ(7~10人入居可能な高齢者施設)】
07:00 出勤。申し送り、コーヒー作り。(職員が飲みたいから)
07:30 もう一人の早番出勤。ナースコールが無ければ、コーヒーを飲みながら申し送り。
ナースコールに対応しながら起床介助開始。
09:30 職員一旦フィーカ休憩。朝食を食べたりコーヒー・紅茶を飲む。
09:50 起床介助再開。入浴介助が必要な利用者を入浴させたりする。
10:30 入居者全ての起床介助完了。レクリエーションや散歩を行う。
11:30 入居者の部屋の掃除。事務処理、職員休憩30分を交代で行う、など。
12:00 昼食。
13:00 お昼寝の為の移乗介助や排泄介助。
14:00 配薬と移乗介助。早番・遅番交代申し送り。
14:30 利用者のフィーカ。(職員も一緒にフィーカ)
15:30 夕食の準備。(職員が調理する場合もあります)
16:00 ナースコールに対応しつつ、夕食の準備と職員30分休憩。
17:00 夕食。
18:00 就寝の為の着脱介助。(必要な利用者のみ)
18:15 職員フィーカ。
18:30 入浴介助が必要な利用者への入浴介助。(毎晩最大2人入浴可、1人約30分)
19:00 就寝介助。
20:00 配薬と就寝介助。
20:30 カルテ記入とチェック表記入。
20:45 夜勤者への申し送り。(就寝したくない利用者は着脱介助のみ済ませ申し送りする)
21:00 帰宅。
食事と配薬の時間以外は、その日の利用者の体調やレクで変わることがありますが、
スウェーデンの高齢者施設のほとんどは、これに近い流れで業務を行っていると思います。
介助時間は基本的に1人の利用者につき10分~30分を考えています。
利用者の介護度にもよりますが、介護度が高い入居者が多い場合、
朝は7時から起床介助を行って、午前中に全員が起きれるように心がけています。
時々、最後に起床する人が11時に朝ご飯を食べることもあります。
自立してる入居者が多い場合は、
13時以降は、職員が時間を持て余すほど、ゆったり時間が流れていることがあります。
介護は24時間。高齢者施設では24時間介護士がいるんだから、
介護に急ぐ必要は全くないと思っているスウェーデン高齢者施設の介護現場です