上の講義動画は、第一章の講義のNo1.ですが、第一章の講義(約2時間)と第二章の講義(約50分)を一気にご視聴されるという方は下のリンクからご視聴ください
※下記文章は動画の内容の正確なディクテーションではなく、読み物として編集されたものです。
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2008年8月7日
2008年7.8節の行事で、お父様は真の家庭を代表して顯進様にスピーチをするように言われました。外的にも亨進様は家庭連合の世界会長で、UPFの共同議長は顯進様でしたから、当時の真の家庭の代表は内外共に顯進様だったのです。顯進様がお父様に何について話すべきか尋ねたところ、お父様はただ顯進様の顔を見て、「お前はどんな話をするべきかよく分かっているじゃないか。ただその話をしなさい」と言われたそうです。そのぐらいお父様は顯進様を信頼され、お二人は一体化していました。
真の父母様の命が危険にさらされた背景に、真の家庭の内部の問題があることを顯進様は感じ取られていたことでしょう。この日顯進様は、國進様・亨進様・仁進様に対して批判する言葉を一言も語られず、
「お父様はこの偉大なる日にみ言を語れとおっしゃいました。お父様はこの日は新しい出発の日だとおっしゃり、私たち統一運動と家庭が一つの目的、一つのビジョンを持って一つとなる日であると説明してくださいました。」と語られました。
しかし教権勢力はその後も、顯進様を追い出そうとする攻撃の手を緩めることはありませんでした。
2008年12月24日
クリスマスイブ晩餐会の時、お父様は天福宮の資金を渡すことを語られながら、真ん中に顯進様、右側に亨進様、左側に國進様を立たせて、次のように語られました。
さあ、それでは前に立ちなさい。兄を中心として(天福宮の資金を)与えるのです。顯進が真ん中に立ちなさい。國進は左側に立て!亨進はお前が全体(天福宮建設の全体)を責任持つから右側に立て!兄様を中心に、父母様と神様を中心に一つになれなければならないのです。(604-200~205 2008.12.24 天正宮)→括弧内の補助説明は筆者が入れたもの
2009.3.8
祝福家庭特別セミナーで詳しく語っているため、ここでは詳細を省きますが、この日の訓読会で、お父様は霊界とお母様と全体の所見を聞いて、重大な決定を下そうとされていらっしゃいました。
しかしこの時、お父様が訓母様の霊界報告書だと言われ、お父様の前で読み上げられた亨進様をトップに立てる人事発令のような霊界からのメッセージは捏造されたものでした。もしこの時、お父様が全ての真実を知りながら亨進様を立てたのだとしたら、亨進様がその後とられた摂理の方向性歪曲をお父様が願われていたということになります。お父様が全てを知っておられながら、顯進様を十字架路程に送ったという「逆理の摂理」の可能性を語る人もいますが、一つ確実なことは、この時顯進様が1年休むというお父様の指示に従って全てを投げ出し、その結果の責任をお父様に負わせる決定をしていたとしたら、全ての基盤は教権勢力に奪い去られ、摂理の方向性は完全に歪められ、今私たちが目にしているような神様の摂理を推進する基盤は何もなくなっていたということです。
ここまで時系列で見た時、教権勢力が「真のお父様を中心」として来なかったということが分かります。実際の組織運営は、理事長を中心とした理事会で、意思決定が成されて行ったのです。そして組織が決めたその決定事項は、お父様に正しく報告されることはありませんでした。米国総会長人事も、お父様は顯進様が総会長をしているものだと誤認しておられました。
摂理原則として兄弟が一つになることを願われたお父様の願いを完全に裏切り、教権勢力が人事権を行使した歴史的事実があるにも関わらず、信仰的理想論をかざして顯進様を裁く過ちを犯してはいけません。もし全ての地位から退いて残り、摂理の方向性を守る道があったのなら、顯進様は残られたことでしょう。顯進様を追い出そうとする自分たちの邪悪な意図を隠し、「顯進様がお父様に対して絶対服従しなかった」と、顯進様の信仰課題にすり替えて、批判の的を顯進様に向けさせ、全体を扇動したのです。
2009年11月 顯進様は世界平和青年連合世界会長から解任されました。
2009年11月18日
顯進様は遂に、UPF共同議長からも解任されました。世界会長に就任した亨進様は、UPFを統一教の傘下組織に変えてしまい、UPFの世界的基盤が崩れていきました。この人事に対してお父様は亨進様を叱られ、UPFは顯進様が責任を持つのだということをはっきり話され、人事を元通りにするように言われたという内容が、日本の一部の公職者にメールで送られたことがありました。兄(櫻井正上)はそのメールを読んで驚愕しましたが、すぐに上から、今送られたメールを削除するようにという指示が来て消してしまったといいます。つまり、一部の公職者たちは、亨進様がお父様に従っていなかったことを知っているのです。
そして超宗教超国家運動を展開するUPFを、統一教という宗教団体の傘下に置きながら、摂理の方向性から完全にずれていったのです。宗教の時代は終わったと言って進んでいる時に、51%の国民を統一教に改宗したら、それが国家復帰であり神主権の国家だという國進様の主張が、お父様の摂理観と一致していましたか?おかしいと思った食口も、お父様が立てた亨進様・國進様がしているからといって、統一教を認め、摂理の方向性の逸脱を許してしまいました。この摂理の方向性の歪曲が起こることを顯進様は知っていたでしょうか、知らなかったでしょうか。もしお父様が亨進様を立てたら亨進様が何をしようとしているのかを知っていたのです。お父様の指示に従って全部やめて亨進様に任せて、それでお父様に対する絶対服従の基準を立てたと満足していればよかったのでしょうか。基元節を迎える為には国と世界レベルの勝利が必要でした。UPFを通して成さなければならないその使命を、誰が責任持つことができたでしょうか。もし顯進様が全てを投げ出していたとしたら、神様の摂理の方向性は歪曲され、神様の摂理を正しく進めることのできる、今の顯進様の世界的平和運動の基盤も、現在存在することすらできなかったことでしょう。実際何が起こって行ったのか見て行きましょう。
2010年から聖霊治癒礼拝というものを亨進様は進めていました。食口が真の父母様億万歳と言いながら振動を送ればそれが真の父母様に届き、その振動を通して自分もよくなるというような、全くおかしなことが、聖日礼拝で説教の代わりに行われて行きました。
今日私たちは「真の父母様億万歳」だけ言うのです。私たちはその振動の中に入って行くのです。(2010.12.23 亨進様)
2011年2月3日~9日には、仏教を混ぜたような、天福祝祭を行いました。黄金の真の父母様像をつくってその前で敬礼をしました。顯進様は精誠を捧げる時は、誰にも言わず、知られない中で捧げられますが、亨進様は敬礼する姿を撮って全体に流しました。
2011年9月15日 4大聖人と象徴物の銅像を天福宮に設置して、超宗教を強調しましたが、お父様の言われる超宗教運動とはこのようなものではありませんでした。
2012年1月24日 平和の天福パレードというものが執り行われました。真の父母様がご存命中であるにも関わらず、真の父母様の銅像をつくってソウル市のど真ん中を、前の人が「真の父母様~」と言うと、後ろでは「億万歳~」と叫びながら真の父母様がメシヤだとパレードをするのですが、自ら言えば言うほど逆効果であったことでしょう。七死復活八段完成と言いながらお父様を拷問するパフォーマンスを、道を行くソウル市民に見せたのですが、本当におかしな宗教団体だと思われてしまったことでしょう。このような事をし、汝矣島訴訟まで起こして国家的プロジェクトを台無しにしていきながら、どのようにして、社会と国、世界から信頼され、人類の進むべき方向に対して正しいビジョンを提示していく運動となることができるでしょうか。お父様はこのパレードをお父様の許可なくやったとして非常に立腹された事実まであります。普遍的原理と価値を唱え宗教を超えて行こうとしていた時代に、この内容は完全に逆行するものでありました。
このような事が起こるという事を顯進様は分かっていらっしゃったが故に、お父様に必死に訴えて行かれたのです。それが、亨進様に対する愛の減少感からなのですか? 自分の弟が立派で弟が立てられたとなったら、私だって愛の減少感など感じないでしょうし、兄として嬉しいと思うはずです。顯進様が私よりも低いレベルの方でしょうか。摂理の方向性が歪曲されて行き、基元節が絶望的になることを知っていたので、顯進様は決断して行かれたのです。
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