弱い自分と向き合う | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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気持ちよく生きるためのライフスタイルとしての南派拳法(カンフー)蔡李佛拳とエスクリマ(フィリピン武術)ラプンティ・アルニス・デ・アバニコを横浜、湘南、都内で練習しています。オンライン・レッスン一か月@10000で行っております。
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 先週からの内傷がだいぶ良くなってきました。

 まだしこりはまったくないという訳ではありませんが、もう深い呼吸をしても痛みが走って膜がこわばるということはなくなりました。

 これで普通に気功が出来る。気分も快適です。

 ひどかったときは、深呼吸をしようと深く息を吸い込むと途中で膜がこわばって痙攣を始めるため、気功がきちんとできませんでした。まぁそれでもやってはいたのですけれども、普段通りの効果が出ているとはいいがたかった。

 私はもともと、心身ともにぼろぼろの処を師父に拾われて「こいつはオレがなんとかしないといかん……」という理由で育ててもらった身です。

 まともに歩くこともろくに出来ない状態から、気功で回復した結果、生まれながらの癖があまり残っていない状態で功夫で作り直してもらえたために自らも師父になれました。

 余力三、内功七くらいでの回復です。

 それが気功が出来なくなると、みるみる状態が悪化します。

 自分はこんなにも野面では何もない存在だったのかと重々思い知らされました。

 クリプトナイトの前のスーパーマン、と言うと格好良すぎですか、アーク・リアクターの無いアイアンマンと言うか、ハンマーを無くしたソーというかハルクのいないブルース・バナーというか血清の切れたキャプテン・アメリカと言うか、まぁそういう状態です。

 神経伝達物質の状態も普段とはまったく変わってしまうため、気分も非常に悪い。

 天気さえ良ければご機嫌の私の状態ではいられず、何もしていないのに息も絶え絶えの状態でした。

 昔の中国では悪いところに発勁を食らうとこのような内傷を負い、そのまま衰弱して行ってついには無くなってしまうこともあったと言います。

 体内の循環を不良好にしてしまって生命を弱らせてゆくのですから、実に残忍な物です。

 気功の出来なくなった私はそんなものです。

 ダンスの先生が、故障をすると自分の身体といつもより強く向き合わされるから、それまでどう動いていたかを自覚させられるので必ず得る物があると教えてくれたことがあります。

 まさに今回、強化を取られた弱い自分自身をしっかりと見つめることになりました。

 自分を見つめるのは禅の始まり。短所を直視しできてとても良かった。

 非常に学ぶところが多い物でした。