短かった2月はあっという間に過ぎ、
気づけば今日は3月1日。
2月は就活生にとって、ちゃんと就活していれば
もっともハードな月であったと言えます。
活動自体が忙しいだけでなく、選考も入ってくるので、
メンタル的にもきつい時期に入ってくるのです。
とんとん拍子に通過して内定を獲得する学生が出てくる一方、
志望度の高い業界からふられにふられ、
そこに友人の内定の朗報(悲報?)もやってきて、
自分を否定された気持ち、途方に暮れる気持ち
焦る気持ち。。。。
踏ん張れる学生とそうでない学生が出てくるのが
この2月後半から3月の頃。
たまに休むのはいいけど、長期戦線離脱は
就活スキルも落ち、リセットボタンを押すことにも
なりかねません。
しんどくても頑張って!
心の中でいつもそう思うのがこの時期です。
でもただ走り続ければいいのではなく、
うまくいかないことが続いた時には、
やはり振り返ることも必要か、と思います。
難易度の高い企業(大手企業や人気企業、業界)ばかり受けていない?
選考準備は十分だった?
通過しなくなったのは選考のどのステップ?
ある程度の活動をしたからこそ
振り返ることができる時期になってきます。
その中の一つの視点が
その仕事をやりたいのだろうけど、その仕事は果たして向いているの?
という視点です。
こんなどストレートな聞き方は、さすがに私もしませんが、
選考結果を振り返りながら、
「やりたい、やりたい、やりたい」ばかりでなく、
その仕事が「できそうな」あなたをちゃんと伝えられているのか、
面接を振り返りながら、学生に考えてもらいます。
この振り返りをすると、
2つの学生の層に分かれます。
一つは、「やりたい仕事」に対して「できそうな」自分がいるのに、
伝えるポイントを間違っていたことに気づく学生。
もう一つは、その人の経験やその人の能力・パーソナリティからは
その仕事が「できそうな」ことを
伝えるのは難しいことに気づく学生。
前者の場合は、「やりたい仕事」=「向いている仕事」なので問題は
さほど大きくありません。
後者にとっては、なかなか厳しい振り返りになります。
でも、たくさん学生を観てきて、
早く「向いている仕事」を見つけられた学生は、
やはり早くに就活を終えていきます。
そして往々にして、就職してからも
その企業で活躍できていること、
本人も力を発揮し、貢献できていることが多いです。
学生が、就活と受験を似たようなものにとらえ、
間違えてしまう最大のポイントは私はここかな、と思います。
受験では「行きたい」「入りたい」志望校を決め、
ただひたすらに勉強して、そこに向かっていけばよかった。
「I wish ~」と自分の努力こそが大事だったのです。
でも、就活は違います。
どんなにその学生が、その企業を志望して調べたり、努力しても、
その学生にお金を払うだけの価値(=うちの会社、もしくはその仕事で貢献してくれそう)が
みえなければ、企業はその学生を採用することはまずありません。
どんなに性格のいい学生でも、向いていないなこの仕事は
と思われてしまったら、アウトなわけです。
「wish」だけでなく「can」も大事なのが採用なのです。
ある学生に合った対人向きの仕事を考えるときにも、私たちの頭の中には
この学生は法人客向きかな、個人客向きかな、
この学生は新規開拓向きかな、固定客向きかな、
この学生は営業向きかな、販売向きかな、
この学生は大手向きかな、ベンチャー向きかな、
この学生は高額商品向きかな、低額商品向きかな
この学生は付加価値性の高い商品向きかな、機能性の高い商品向きかな?
・・・・・・
こんな様々な視点が浮かんできます。
学生の中にもそんな「仕事を見る視点」が育ってくると
だんだん自分に合った仕事、向いてる仕事が見えてくるようになります。
そうするとだいぶ、内定も近づいてくるわけです。
もちろん中には、「今は向いているとは言い難いけれど
この子の熱意と今までの努力で乗り越えた経験があれば、
きっと仕事でも貢献してくれるようになるだろう」という
期待値で、企業が採用してくれる場合もありますが、
私たちが就職活動していたころに比べると
はるかに「能力・可能性」を見られるようになったのが今の採用。
お子さんの中には
「やりたい仕事」と「向いている仕事」の視点は
あるでしょうか。
そして、親御さんも、そんな向き・不向きに関係なく
「安定している大手企業に入社しなさい」
「学んだ英語を活かせるグローバル企業で働きなさい」
「土日休みの仕事にしなさい」
「やりたいことをやりなさい」
※「やりたいことをやりなさい」については留意点あり
そんなアドバイスをしたりしていませんか?
そんな何気ない親御さんのアドバイスが
親御さん思いのお子さんの就活を迷宮入りさせてしまっているのも
しばしばあったりしますので、ご注意を(^^)
※以下は、浅田真央は引退してキャスターになるのは
いかがなものなのだろうか、ということについて書かれた記事。
ふむふむ。
適性=向いている仕事、ということについて、ちょっと考えさせられました~
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140228-00000018-nkgendai-spo