天然氷屋のオヤジのひとりごと

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われわれが提供している氷は

真冬の日光の天然自然の寒気と

 

 

日光の綺麗な水と

 

氷造りにたずさわる我々頑固な氷職人や

 

多くのお手伝いに参加してくださる各地の業務店さんたちとの汗と涙の結晶です

 

どうしてもまささんの造った松月氷室の天然氷でかき氷屋を始めたいんですっ!!

といってワタシの門をたたいてお弟子さんになったあの人やこの人

 

何年か実践を積み

お客さんもたくさんついて

ワタシが懸命に応援したりワタシを通じて知り得た他の店主さんらとコラボレーション営業など得難い経験も積み

仕事にも慣れてくると

初心を忘れて

一人で一人前になったような気になってくるのも成長と見れば微笑ましいとも思えるが

わざわざ

宇都宮まで出掛けて

業者卸専門のスーパーマーケットで安っすい氷を大量に買ってきて

店で使い出すようになるのは笑えはしない

 

仕入れ値が安っっっっすいからねぇ~あの氷ぁさ

だけどさ

その氷は日光の冬ではなくただの水を固体化した“モノ”でしかない

天然かき氷屋の看板を挙げて頑張ってきた誇りはどこに捨ててきてしまったんだい?君ら

 

去年は酷い暖冬で

ワタシが頭を下げて申し訳ないけれど純氷と併用して営業してもらいたいとお願いしましたが

この冬は実に豊作で本物の日光の冬が沢山あるというのにね

 

安い仕入れ値の氷でお金が節約できてうれしいかね?

天然氷に無駄な仕入れ金を使いたくはないのかね?

わずかな小金を稼いで

蔵元であるワタシやうちの若い衆

同業の天然かき氷に強いこだわりと誇りを持つ店主たちにどんな顔をして会うのかな

それよりも何よりも

天然かき氷と信じて食べに来て純氷かき氷を食わせられるお客さんたちが不憫でならない

 

弊社が毎年夏に多くのお客様に支持されるのは

ひとえに

絶対確実に正真正銘日光天然氷の提供店だからです

何があっても純氷(日光の冬ではない氷)は使わないし使う必要がない蔵元だからですよ

 

その蔵元の信頼をあの紫の小旗に託して皆さんにお預けしているんです

純氷が使いたければ使っていただいて構わないんですよ

ただし

お客さんに絶対に誤解のないようにってんで

「〇〇〇円加算で天然氷に変更できます」という文言は

「天然氷は一応ありますけどうちは純氷メインでやってます!」 と言ってるのと同じです

ワタシの丹精込めた氷を

そんな扱いをされるくらいなら氷の出荷は止めます!

応援もしません

 

ワタシの氷が泣いています