科学メディアが「思考盗聴」と単語を使う | しげたろうのブログ【テクノロジー犯罪被害の法整備を目指して】

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私が直面しているテクノロジー犯罪(エレクトロニックハラスメント)被害と言う社会問題について、メーカーの技術者として勤めた経験と様々な視点から考察します。被害が止まったら、研究者又は技術者に戻る予定のため、科学技術評論、物理・化学などの記事を書きます。

 

 

去年の話になるが、科学メディア「ナゾロジー」「思考盗聴」という単語を用いて、テキサス大学の人間の思考を読む技術を紹介している。記事が発表された順序は逆になるが、MIT Technology Reviewでも今年、用いられている。

 

「思考盗聴」という単語は、以前も本ブログで述べたが、テクノロジー犯罪被害で、使われる単語である。テキサス大学の発表が解説されているが、この実験では、脳の検査に用いられている、MRIの話をしている。科学ライターの方の専門は、生物だそうだ。

 

MRI装置を用いてるので、この場合の「思考盗聴」は、インプラントの話も、頭蓋骨に電極を装着する話もない。MRI装置と書かれているので、私自身で調査をしてみると、強い磁石と「電磁波」を用いて、脳波を読んでいると思われる。ここが、この発表のポイント。

 

MRIと人間との距離は、どれ位なのかわからないが、至近距離ならば、インプラントや電極がなくても、「思考盗聴」が可能ということだ。私たち、テクノロジー犯罪被害者の場合、流石に電極ではないが、色々と議論はされている検証部分である。

 

加えて、記事の中では以下のような、意味が深い文章が書かれている・・・。

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研究者たちは、より大規模な被験者たちの脳活動データがあれば、より精度を高めることができると述べています。実際、今回の研究でAI学習のために使われたデータ量は、3人の被験者の16時間の脳活動という、限定的なものでした。

 

"被験者の量を数千人、数万人とスケールアップし、膨大な脳活動データをAIに学習させることができれば、人間の思考を完全に解読できるようになるかもしれません。"

 

ただそうなると気になるのが、技術の悪用です。

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つまり、多くの人間の脳活動のデータから、人工知能を学習させれば、人間の思考を完全に解読できるかも知れないと、この科学ライターは述べている。これは、「情報収集」「人体実験」に該当する文言と言える。

 

この科学ライターは、「思考盗聴を防ぐ」方法を述べているが、あくまで、このテキサス大学のMRI装置の研究の場合である。私たちの被害の場合は該当しないので、被害者は、このような科学ライターの記事は、実験・計測・検証を行った条件を、注意深く見て判断する必要がある。