松谷 みよ子/作
味戸 ケイコ/絵
偕成社 1987年
GWが終わりましたね
天気の良い日が続き、
気温も上がって
とても気持ちが良く過ごせました
GW明けも、子どもたちが元気に学校に行き、
やれやれですぅ~
家庭訪問期間が終わり、やっと今日から
通常授業。
かわいい1年生たちも、
落ち着いて 学校生活らしいものに
なって来る感じでしょうか
短縮中は、忙しく、
休み時間もほとんど準備などで潰れることが多く、
ゆっくりお友だちと過ごせないと
うちの子たちも こぼしておりました
それでも、下の子は 全員とお話が出来て、
お友だちになれたよと嬉しそうに
話してくれています
学校で 何より心配なのはお友だち関係・・・
こうやって嬉しそうに話してくれると
ホッとします C=(^◇^ ;
お友だち関係・・・というのでは
やはり 上の子が4年生ということで
女の子は色々と 複雑になってくる時期
毎年クラス替えがあるので
誰が一緒になるのかは 最大の関心ごと。
最初はお互いを知る時期ですが、
慣れてきて、色々あるのは、
5月頃からでは無いでしょうか
そこで、今夜はうちの子たちに
この絵本を読んで聞かせました。
かわいい 女の子の後姿の表紙とは裏腹に
壮絶なおはなしです。
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この子は
わたしを いじめたひとたちは
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

私がこの本と出合ったのは本屋さんでした。
かわいい女の子の後姿の表紙を見て
その頃読んだ
『あさえとちいさいいもうと』
のような内容なのかな
と、勝手に想像して手に取ると、
まったく違っていました。
衝撃でした。
立ち読みしながら 涙をこらえるのが
大変でした・・・
かわいそうでかわいそうで、
胸が締め付けられるような思いに。
事実だけを淡々と綴られていて、
誰かが憎いとか許さないとか、
そのようなストレートな言葉はひとつもありません。
絵と切々と綴られる文面を辿っていくことで
この女の子の辛さや ご家族のお気持ちを察し、
私の方が 何とも言えないやり切れなさや
怒りとか悲しみとかが渦巻いて、
胸が苦しくなりました。
だけど、迷ったけどその時は 買えませんでした。
その頃、入学直前だった娘は
小学生になったら お友達をたくさん作りたいと
ちょうどワクワクしていた時期だったので
まだ衝撃が強すぎると考えたからです。
その場から 少し離れた後
大学生くらいの女の子たちが来ました。
その子たちも
『わたしのいもうと』の前で立ち止まり、
ひとりの子が
「これ、小学校の時道徳の時間に
先生が読んでくれた
ものすごくかわいそうで 衝撃を受けたわ~」
と、話していました。
確かに、道徳の学習に ぴったりな教材になると
思います。
その後、娘が低学年のうちに 読んでやりたいと
時期を見ていたら・・・・
娘は自分で 学校の図書室で読んでしまっていました
人生勉強として、私から読んでやりたかったのですが(;^_^A
下の息子には
今読んでおこうと、時期を考えて 読みました。
娘も、もう一度 このおはなしに触れることは
よい時期だと 思いました。
息子は かなり神妙な顔をしていました。
やはり、衝撃だったのでしょう。
1番に読んで、その後
楽しい絵本を 3冊読んでやって
ぎゅ~してから おやすみなさいをしました。
いじめって、本当に些細なイタズラ心が
きっかけだったりします。
だけど、その ほんの些細なことが
相手の一生に影響を及ぼすことだってあることを
知らなければいけません。
このおはなしは 実話で
『私のアンネ=フランク』を読んだ 女の子が
松谷みよ子さんに
「妹のはなしを聞いてください」と
手紙を書いたことから この絵本ができたそうです。
その手紙には
「差別こそが戦争への道を切り拓くのでは
ないでしょうか・・・・」
と 書かれていたそうです。
松谷さんも
「自分と同じでないと許せない、
誰かを差別することで 自分を保つ。
いじめを 見過ごすことは
アウシュビッツへの道だ」と
述べられておられます。
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いじめる側も、
いじめられた経験があって
実は心に傷があったり、
家庭での問題で ストレスを
抱えているお子さんだったりします。
いじめは 連鎖します。
憎悪のエネルギーは 共鳴し、
次々と乗り移ります。
このお嬢さんは、ひとりで抱え込み
本当にかわいそうでしかたがありません。
だけど、誰にも仕返しをしませんでした。
他のもっと弱い人を
腹いせにいじめたりしませんでした。
連鎖をストップさせた、
勇気のある優しいお嬢さんだと思います。
そして今、たくさんの人の心を動かし
感動させています
心より、ご冥福をお祈りしたいと思います。
本当は誰もが 平和を願っていると思います。
近くの人を傷つけ、
遠くの戦争が無くなるよう祈っている人も
いるのではないでしょうか
些細ないじめが、戦争と繋がっていることを
考えもしないでしょう。
私自身も、まったく見に覚えが無い訳では
ありません
傍観していた人も含めたら
誰もが 経験していることでしょう。
そして、ほとんどの人が
戦争までいったら 自分にはどうにもできないと
思っているかもしれません。
ですが、平和だって 些細な小さなことから
はじまるのだと思います。
私たちにも できることがあります。
側にいる人に 微笑みかけましょう
今日会った人に ありがとうって
伝えましょう
子どもたちには 素敵な絵本を
たくさん読んであげましょう
この絵本を読んだ時の衝撃をいつまでも胸に、
自分の行動を見直し、
私にできることを 探し続けていきたいと
思います
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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いつも