クンダリーニが目覚めても、その種類によって効果が異なります。
簡単に説明するとヨガでは、5つのアートマを覆っている鞘というかカラダがありますが
①アンママヤ・コーシャ(食べ物の鞘)
②プラーナマヤ・コーシャ(プラーナの鞘)
③マノーマヤ・コーシャ(心の鞘)
④ヴィグノーマヤ・コーシャ(知恵の鞘)
⑤アーナンダマヤ・コーシャ(至福の鞘)
例えば、通常わたしたちが身体と呼んでいるのは①のアンママヤ・コーシャですが
①のアンママヤ・コーシャのクンダリーニが目覚めてもアンママヤ・コーシャにしか変化はでないのですが
③~⑤の鞘のレベルでのクンダリーニが目覚めると
自分の肉体を完全に意識が離れて、身体をロボットのように感じたり
また、クンダリーニが目覚めることによって肉体意識がなくなり自分の意識体が肉体から出て、チャクラも全開になり、しっかりそれぞれのチャクラが可視できる状態にもなります。

例えば、頭頂部の第7のチャクラは『千の花弁』に例えられますが、その千の花弁がしっかり見えるようになります。
なので大事なのは、肉体レベルのクンダリーニよりももっと精妙なレベルのクンダリーニを目覚めさせる必要があるのですが
例えば
ヨガの技法でムーラバンダという簡単にいうと肛門を閉める行法がありますが
以下の方法があります。
①自分で意識的に肛門を開け閉めする方法
②マントラで上記に書いた精妙なレベルの身体に働きかけて、肛門を開け閉めする方法
(例えばマノーマヤ・コーシャやヴィグノーマヤ・コーシャにマントラで働きかけます)
③シャクティ(エネルギー)を使って、肛門の開け閉めをする方法
(エネルギーの根源であるアートマのエネルギーに働きかける方法)
①は誰でもが基本可能ですが②と③は、精妙なエネルギーに反応する身体が必要になり②→③になるほど一段と精妙なエネルギーを感知できる身体が必要になって来ます。
そして、表面的に見ると同じムーラバンダでの肛門を開け閉めの行為だけど、どのコーシャに働きかけるかによって目覚めるクンダリーニの種類が変わってくるのです。
また②③のような精妙なエネルギーに反応できる身体ができてくるとヨガは非常に面白い段階に入ります。
エネルギーに反応できる身体には、哲学的にもある程度の成熟さが求められたり、いろんな要素が絡み合って総合的な成熟さが求められるのですが
ここに統合的な修行の大切さや師の大切さが出てきます。
