3DSは、USBを用いた外付けキャプチャーボードを使用することができない。偽トロキャプチャという内蔵させるキャプチャーボードを使用すればキャプチャが可能だが、費用も高く3DSの改造が必要になるため難易度が高い。
そこで今回は、偽トロなしでワイヤレスで3DSをキャプチャする通称「NTRキャプチャ」を紹介する。
導入に必要なもの、流れ
NTRキャプチャ導入までの大まかな流れ。主に3DSに外部ソフトを入れていく。ただし、細かい作業は今回割愛する(説明すると長くなってしまうため)。導入できていないものは各自で調べてもらいたい。
導入に必要な機材
・PC
これがないと始まらない
・New3DS
New3DS、New3DSLL、New2DSLLのいずれかが必要。旧型の3DS、2DSでもできないことはないらしいが、動作が非常に悪いとの話なのでおススメはしない
・SDカード
New3DSにもともとついているもので構わない
・SDカードリーダー
SDカードに必要なファイルを入れていくため、もしPCがSDカードを読み取れない場合は必要になる
導入する外部ソフトなど
・CFW
カスタムファームウェアの略。外部からの新たな機能を追加するために非公式に改造されたファームウェア。これを導入しないと何も始まらない
・FBI
外部から入れたソフトをインストールするためのソフト。後述のNTRなどもこのソフトを使いインストールを行う
・BootNTR Selector
主にチートなどで使われるソフト。今回はこのソフトの画面録画機能を使用する
その他
・3DSの画面を映すPCのソフトorアプリ
3DSの画面を映し出すソフトorアプリがPC側で必要。種類はいろいろあるので、自分に合うものを選んでほしい。ちなみに自分はWindowsアプリの「UWPStreamer」を使用している。
メリットとデメリットまとめ
NTRキャプチャ、もといキャプチャには、当然メリットもデメリットも存在する。
直撮り、偽トロキャプチャと比較してざっと思いつくメリットとデメリットを残していく
まずは直撮りと比較したキャプチャのメリットとデメリットを紹介していく
メリット(直撮りとの比較)
・画質が非常に良い
直撮りとキャプチャを比べるとキャプチャの方が遥かに画質が良い。
キャプチャはゲーム画面をそのまま録画しているので当然
・光の反射を気にする必要が無い
直撮りだと、電気などの光の反射によって録画したゲーム画面が見にくくなることがあるため、部屋の電気を消し真っ暗な状態で録画を行うのが基本
それに対し、キャプチャはゲーム画面をそのまま録画するためその心配は不要
・液晶の反射を気にする必要が無い
光の反射の話と被る部分があるが、直撮りだと液晶の反射による顔バレを防止するために部屋を真っ暗にして撮影を行う。
キャプチャだと当然この心配も不要
・2画面同時の録画が容易
3DSは上画面と下画面に別れているが、直撮りだとこの2つの画面を同時に録画するのはかなり難しい。
そんな中でも、キャプチャは容易に録画が可能
・カメラが邪魔にならない
直撮りだとWebカメラにしろデジカメにしろ、やはりカメラを画面の前に置くのでプレイの邪魔になってしまうのは避けられない。
無論、キャプチャだとその心配はいらない
デメリット(直撮りとの比較)
・導入のハードルが高い
直撮りだとカメラ一つあれば録画可能だが、キャプチャとなると導入が大変。
偽トロは3DS内部にはんだ付け等でキャプチャーボードを入れる(ほとんどは業者に依頼)。
NTRは改造ファイルをSDカードに入れていくため、3DSの改造やチートの知識がないと導入に苦戦すると思われる(ちなみに自分は改造もチートも未経験だったので結構苦戦しました)
・任天堂の規約違反になる
偽トロもNTRも、導入方法は別物だがどちらも3DSを改造して行うもの。これは任天堂の規約違反となり、行った場合その時点でその3DSは任天堂に修理を依頼することが出来なくなる
・データ破損の恐れも
改造行為なので、当然データ破損のリスクもある。前述の通り、この場合にデータ破損をしても修理は受けられない
・法に触れる可能性
改造行為は、時によって法に触れる場合もある。偽トロの場合は販売が違法、NTRの場合は起動している状態でオンラインに接続することが違法となる。
ただし、普通に利用すること自体は合法であるしこの件で逮捕に至ることはほぼないと思われる。だが、法的にはグレーゾーンにいることを頭に入れておくこと
以上が直撮りと比較したキャプチャのメリットとデメリット。メリットはどれも非常に大きいが、その分デメリットも多い。どっちを取るかは自身の判断によるが、自己責任で
ここから偽トロと比較したNTRのメリットとデメリットを紹介していく
メリット(偽トロとの比較)
・費用がかなり安価
NTRキャプチャの最大のメリットである。偽トロは、購入とはんだ付け依頼を含めると約20000円ほどの費用がかかってしまう。そこに3DS代を含めると+5000~10000円かかる。
だが、NTRキャプチャはネットにある無料のファイルを3DS内に入れていくので、New3DSがあれば費用はほぼ0円。New3DSがなくても1台10000~15000円ほどで買えるので、圧倒的にNTRキャプチャの方が安価
・ワイヤレスで手元がすっきりする
偽トロキャプチャは3DSとパソコンをUSB接続して行う。3DSの充電やイヤホン・ヘッドホンをつけたりしていると、かなりコード類が混雑する。
その分、NTRキャプチャはワイヤレスなので、3DS側もパソコン側もコードが減りすっきりする
デメリット(偽トロとの比較)
・フレームレートが低い&不安定
代表的なデメリットのひとつ。フレームレート(1秒間あたりに画面が動く数、なめらかさ。以下FPS)がNTRキャプチャは低い。
偽トロキャプチャは60FPSまでいける(30FPSまでしかいけないゲームも多いが)のに対し、NTRキャプチャは20FPS前後。
それにワイヤレスなので、FPSの変動も多く安定しない。偽トロキャプチャはUSB接続なのでFPSも安定している
・DSのゲームはキャプチャ不可能
これもでかいデメリットのひとつ。NTRキャプチャはNTRが起動している状態でないと使えないが、DSのゲームはこの機能が落とされてしまうので、キャプチャ不可能(ちなみにDSiのソフトもできない)。偽トロはキャプチャ可能
・ゲーム音の出力はできない
NTRキャプチャはゲーム画面のみを出力するため、ゲーム音の出力はできない。マイクからゲーム音を拾うか、3DSとPCのイヤホンジャックを繋いで出力する必要がある
・導入難易度が偽トロより高い
NTRキャプチャはダウンロードしたファイルをSDカードに入れていくことで導入していくが、これがなかなか難しい。改造やチートの知識がある人なら簡単だろうが、そうでない人は苦戦すると思われる
偽トロは業者に依頼すればいいのでお金を払って座して待つだけ
・Wi-Fi環境がないと使用不可能
NTRキャプチャはWi-Fiを経由してワイヤレスでキャプチャするため、Wi-Fiがないと当然キャプチャできない
・オンラインゲームで使うとBANの恐れも
NTRキャプチャは3DSのシステムを改造して使用する。そのため、この状態でオンラインに接続すると最悪BANの恐れもある。オンラインで行うゲームをキャプチャしたいのであれば、NTRキャプチャを使うことは非推奨
以上がざっと思いつく偽トロと比較したNTRのメリットとデメリット。
値段がかなり安価というメリットがでかいが、その反面デメリットもかなり大きく、性能は偽トロの方が圧倒的に上
まとめ
・偽トロに比べてとても安価。人によっては無料で導入可能
・導入が少し難しい
・フレームレートが低く、安定しない
・DSゲームのキャプチャは不可能
無料、もしくは1万円前後で3DSをキャプチャすることができるという点は非常に大きな良点だと思われる。しかし、安価ということはそれ相応の欠点も存在する。もしお金に余裕がある、本気で環境を作りたい方は偽トロを購入することをお勧めする
3DSのゲームのみを安価でキャプチャしたい人むけ
NTRキャプチャ使用の注意点
・垢BANに気をつける
NTRもといCFW導入済みのNew3DSは、オンラインに接続しただけでBANを受けるリスクがある。もし導入するなら、オンラインゲームで使用しないと確信しているNew3DSで行うこと
・導入時の誤操作に注意
導入の解説サイトが多々あるので、それを参考に導入する。間違えても余計な機能には触らないこと。データ破損の恐れもある(何度も言うが、この場合は任天堂の修理は受けられない)
最後に
↓NTRキャプチャを使用して配信した時の様子↓ゲーム音はマイクから
このキャプチャを上手く活用して、良い3DSキャプチャ生活を送ってほしいです
ありがとうございました
何かあればこちらまで
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