ぶちです。
たまには文章を書こうということで、最近再び盛り上がってきたコロ助に関連することを書いてみます。
私は、今年の春まで3年半くらい『ボードゲームカフェ』というものを複数店経営していました。ボードゲームというのは簡単に言えば非電源(電気を使わない)ゲームで、皆さんがご存じといえば『人生ゲーム』とか『囲碁将棋』でしょうか。
今年の冬から春にかけての感染症の第一次流行を期に閉めてしまいました。
閉めた理由は大きく2つです。
1つは、先ほど言った通りこの感染症が長引きそうで、長時間話しながら和気藹々とゲームをする環境は経営的に難しいと判断したからですが、もう一つはゲームカフェ業界に心から失望したからです。
ビジネスというのは、経営者が提供するサービスなどを企業や個人が利用して、その結果生み出される儲けで成り立つものだと思っていました。
今回の感染症が盛り上がってきた3月頃、緊急事態宣言がされてこのボードゲームカフェ業界も営業自粛となりました。
その瞬間、この業界では反射的に寄付を集めるというムーブメントが起きました。
このままでは経営が成り立たないので金をくれ、ということです。
私の今までの感覚では、経営なのだからまずは自助努力をして資金繰りを可能な限り頑張って、それでもだめなら経営の維持を継続するかどうかを検討するという順番で検討します。
お客様から恵んでもらうという手段は絶対に考えません。あくまでもサービスを使ってもらって対価としてお金を頂くものだからです。
その後、持続化給付金、制度融資など支援策が次々に打ち出され、そもそもそのような寄付などの必要性が薄くなっても
『借り入れは返さなければいけないから』
といって寄付行為をやめることはありませんでした。
この時期、業界の経営者が集まる会にオンラインで参加したことがありました。
その内容はここではあまり言いたくないですが、このあたりでこの業界からの卒業を決めました。
私は、お客様の善意を良いことに、経営を忘れ金を恵んでもらうことが当たり前のように許される業界に魅力は全く感じませんでした。
最近第3弾の流行が来ましたね。今回のは少し大きそうです。
この冬も、また再びお客様の善意にすがる見苦しいことが起きなければ良いと思いますがきっと無理でしょう。
お客様に心配をさせず、むしろ業界がお客様を安心させるような活動を期待しております。
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