電磁波攻撃の防御について質問されることもあるので、今回は防御について。

 

電磁波攻撃という用語で、具体的にどのような攻撃を想定しているかにもよりますが、米国海軍が米国特許7051636号で電磁波兵器ないし指向性エネルギー兵器について公表しており、この電磁波兵器、指向性エネルギー兵器は電磁波ビームをターゲットに照射することができます。この米国特許の図面を下記に引用します。

 

電磁波エネルギーは狭い範囲に集中されると威力が増強するので、細い電磁波ビームが形成されます。


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さて、電磁波攻撃の防御ですが、インターネットには、アルミ箔が電波を反射するので、アルミ箔を貼ればよいとか、ガスコンロの油はねを防止するアルミ製レンジガ―ドを使えばよい、というデマが流布しています。

 

軍隊に配備される電磁波兵器の攻撃が、市販されているアルミ箔やアルミ製品を使っただけで防げるわけがないですよね。

 

やはり、兵器というレベルに達しているので、簡単な防御は突破する威力はありますし、防御を突破できるようにあれやこれや工夫されているわけです。

 

簡単なのは、電磁波ビームを照射する方向を変えるだけです。部屋は天井と、壁と、床がありますが、壁の一面のみにアルミ箔などが貼られていても、残りの壁3面にアルミ箔が貼られていなければ、アルミ箔がない方向から照射すればよいだけのことです。

 

米国特許7051636号から引用した図には電磁波ビームが5本、表示されていますが、このビーム数は単なる例示になります。電磁波ビームの数が多くなればなるほど、防御を突破するのが簡単になります。電磁波ビームが電磁波シールドされていない壁面を貫通すればよいだけのことです。

 

一般人が簡単に購入できる金額では、軍隊の電磁波兵器から発射した電磁波ビームは防げません。

 

軍用に開発されている電磁波シールドを使えば、かなり防御できますが、軍用品は一般人が入手することができません。軍隊が電磁波兵器で敵軍を攻撃したときに、敵軍が軍用電磁波シールドで防御されては困るのです。