女の子のための相談支援
神奈川県若年被害女性等支援モデル事業者が本年10月からスタートしています。
これは、10代・20代の若い女性がいわゆるJKビジネスといったものや、アダルトビデオへの出演強要など、性暴力・性掠取等の被害に遭うことを未然に防ぐため、県がNPO法人BONDプロジェクトに委託をし実施しています。
実施されているのは
①アウトリーチ支援
②居場所の確保
③自立支援
の大きく3つの支援です。
アウトリーチ支援では、
面談・電話・メール・LINEを活用した相談だけでなく
繁華街での夜間見回りや声掛け活動も行います。
居場所の確保としては、一時的な「安心・安全な居場所」を提供し、
その間に、次のステップとしての、家族との調整や自立に向けた支援を行います。
若年被害女性等支援モデル事業は公明党が勝ち取った国のモデル事業で、私も当初から神奈川県での実施を訴えてきました。
しかし、神奈川県はDV等の被害女性のために活動する優秀な民間団体が数多くありますが、10代20代の若年女性となると対応が難しく、なかなか実現できずにいました。
ようやく東京都で実績を持つ「NPO法人BONDプロジェクト」が手を挙げてくれたのです。
その背景として、東京都で事業を展開する中で、神奈川県の女の子たちの相談が多かったことがあります。神奈川県民でも学校や職場が東京にある人が多いのは当然のことです。昨年、東京での相談窓口に寄せられた神奈川県の女の子の相談件数を見ても1973件でした。
国の補助金で実施できるのは本年度限り。
来年からの予算獲得のために、一緒に考えてもらおうと
国からは
古屋範子衆院議員
佐々木さやか参院議員
横浜市の
福島直子議員
川崎市の
河野ゆかり議員に
お集まりいただき、直接、BONDプロジェクト(橘ジュン代表)の話を聞いていただきました。
用意されたカフェ型相談室は、アクセサリー店を改造したもので、若い女の子が訪れやすい雰囲気になっています。
繁華街のメインストリートを1本入ったこの場所の周りには、水商売や風俗店が数多くあります。
若い女性が誰の手も借りず生きていくために選ばれることが多い職業です。
BONDは敢えて、この場所を選びました。
児童相談所なのか、女性保護施設なのか。
年齢だけでは線引きできない若い女の子だからこその問題があります。
親の再婚で居場所をなくした子。
交際相手のDVを受けている子。
妊娠した途端、彼氏と連絡が取れなくなった子。
夫に生活費を入れてもらえず、子連れでネットカフェに逃げ込む子。
生きづらさの理由はそれぞれですが、
自己肯定感が乏しく、誰かに命がけで愛された経験がないように感じます。
信じた大人に裏切られ、時に捨てられ、無視をされてきた彼女たちですが、
それでも、誰かに相談し、自立したいと願っている子も多くいます。
そんな女の子たちの旅立ちを少しでもお手伝いできたらと思います。